
スペイン語の母語話者は約5億人。今や英語の母語話者数を上回る世界第2位の言語で、スペインやラテンアメリカ地域の約20カ国で公用語とされています。さらに、スペイン語を第2言語としている人が世界に約1億人いるといわれており、日々SNS上で使用される言語としてもスペイン語は英語・中国語に次いで第3位。著しく発展するメキシコに進出している日本企業は1,000社近くあり、スペイン語の需要は高まるばかりです。
1・2年次で学ぶ必修科目「総合スペイン語」。週4回の授業の中で、スペイン語の運用能力をしっかりと身につけます。また、スペイン語圏の文化、歴史、文学、語学、芸術、社会、国際関係を学ぶための選択科目が充実しており、3・4年次で受講するゼミへの導入にもなっています。さらに、「日本とスペイン語圏交流史」や「オフィス・スペイン語」といった特色ある科目も充実。実践的な運用能力と、背景となる文化や社会の理解との両方を重視したカリキュラムになっています。
マヤ、アステカ、インカなどの古代文明の遺跡、ロマネスクやイスラームの建築様式、ガウディの作品に代表される前衛芸術。スペインもラテンアメリカも過去と現在とが共存する魅力に満ちた空間です。歴史、食文化、音楽、ビジネス、社会問題など、どの分野からアプローチしてもスペイン語圏への関心は尽きません。さらに、移民によってスペイン語圏の文化は主に米国にも拡大。スペイン語圏の多様性を知ることで視野が広がり、新しい価値観を身につけることができます。
スペイン語と英語、どちらも少人数でじっくり学びたいと考えていた私にとって、授業の選択肢が豊富な本学のカリキュラムは理想的でした。1年次からほぼスペイン語だけで進行するネイティブ教員の授業に衝撃を受けましたが、単語や文法の基礎が着実に身についていくことを実感。実践的なスピーキング力も養われていきました。また、志が高いクラスメートに刺激を受け、授業後は自習することがルーティンになっています。学んだ成果をかたちにするべく、スペイン語技能検定やTOEICなど、語学検定試験にも積極的に挑戦しています。
外国語学部 スペイン語学科 3年次生
亀井 紬 さん
(兵庫県 葺合高校出身)
※2023年3月現在
「スペイン語圏社会ゼミ」に所属し、研究活動に没頭しています。スペイン語圏と日本の社会とを比較しながら、日本特有の社会問題に関する原因やその解決策について考察。2週間に一度の成果発表に向けて、図書館やインターネットでの情報収集に余念がありません。
この授業では、どんな場面で実際にスペイン語を使えるのか、シミュレーションをして実力をつけていきます。まず、アルバイト先でスペイン語圏の人に対応する、留学生を案内するなど身近な設定からスタート。次に、将来就きたい分野に関するニュースを聴き取り、辞書には載っていないビジネス表現を集めます。そして、架空の会社を想定し、部署や仕事内容も決め、どのようなビジネスを展開したいのかを考えます。その際、スペイン語圏の歴史、文化、地域事情も学びます。卒業後も見据えて、スペイン語力を養う授業です。
歴史から芸術までスペイン語を勉強していくうえで大切なスペイン語圏の知識を学ぶことができます。海外の大学の先生によるオンライン授業もあり、現地のリアルな情報を知ることができるので興味深いです。
教科書にとらわれず、多彩なテーマで討論やプレゼンテーションを行い、会話力を伸ばしていきます。「例え間違っても学びにつながる」という雰囲気があるため、自信がなくても発言できます。
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