
ドイツ語話者は約1億3000万人。ヨーロッパではロシア語の次に使用人口が多い言語です。EU圏や東欧諸国で働くには、ドイツ語運用能力は必須。また、日本にとってドイツはEU最大の貿易相手国であり、日本企業でもドイツ語が必要とされる場面は少なくありません。本学科はドイツ語をその文化の土台から広く深く学べます。実践的なドイツ語が身に付くだけでなく、論理的な思考力とコミュニケーション力が鍛えられるため、将来的にあらゆる仕事で活躍できるでしょう。
ドイツ語を日常的に使用する話者は約1億3千万人。ドイツ、オーストリア、スイスなどで使用されている言語です。ドイツ語は英語と似ている単語も多く、発音については規則的で学びやすい言語といえるでしょう。ドイツ人は物事に対して白黒をはっきりとさせる傾向があり、意見を述べる時はその根拠も明確にします。科学技術、音楽、思想・哲学、また環境・エネルギー政策など多様な分野で世界をリードしてきたドイツの国民性や歴史・文化を理解し、視野を広げましょう。
ドイツ語圏ランデスクンデという授業では、ドイツ語でドイツ語圏の実情を学びます。同時通訳対応の教室では通訳の疑似体験ができるほか、現地のドイツ人学生と一緒に学ぶオンライン授業も。また1・2年次の必修科目では、複数の教員が共通の教科書を用いてティームティーチングを行い、4技能の向上を効果的にサポート。検定対策の授業では、国内の検定試験(独検)だけでなく国際的に通用する検定試験(Goethe-Zertifikat)にも力を入れ、各レベルに合格できるように実践的な練習を行います。
外国語大学といえば、やはり留学。ドイツ語圏では6つの協定大学への留学制度がありますが、これ以外の留学についても定期的な説明会でサポートしています。本学へも交換留学生が毎年やってきて、彼らとのコミュニケーションを通じてめきめきスピーキング力を伸ばす学生も少なくありません。全日本学生ドイツ語プレゼン大会、ドイツウィーク、ドイツ語劇など、キャンパスでもドイツを体験してください。また国内外にいるOB・OGのネットワークを生かし、卒業生による講演会も開催。そこでは将来の可能性について考え、意見交換する機会が得られます。
ドイツ語の力も自分自身も飛躍できたのが約1年間のドイツ留学。留学先では積極的に意見を述べ、現地の方々と話し合いを深めたことや、自ら企画した料理イベントの成功が自信に。言葉や行動で相手に思いを伝える喜びも実感しました。
生熊 友輝 さん
外国語学部 ドイツ語学科 3年次生
(和歌山県 新宮高校出身)
※2024年3月現在
英語以外のヨーロッパ言語として、クラシック音楽に深く関わるドイツ語を学びたいと思ったのが志望理由。1年次の文法の授業がとても丁寧で基礎をしっかり固められ、2年次からはディスカッションによる実践で知識が急速に定着。ネイティブの先生と1対1のトークでは、考えを白黒はっきりさせるドイツ文化への理解が進み、相手に意思を伝えるドイツ語ならではのパワーあふれる会話力も身に付きました。
井中 夏生 さん
外国語学部 ドイツ語学科 4年次生
(大阪府 箕面高校出身)
※2025年3月現在
ドイツ語でドイツ語圏の実情を学ぶ授業で、クラスメイトが流暢にプレゼンする姿に刺激を受け、話す力を鍛えようと強く意識。3年次のドイツ留学中に、話しながら考える力が身に付いたことで会話が格段に楽になり、スピーキング力が向上しました。夢はドイツに移住すること。そのために今後も言語と文化の学びを深めていきたいです。
翻訳・通訳に必須の語彙力とドイツ語圏のさまざまな分野に関する知識を養います。分かりやすい自然な日本語を意識して、学生が自ら調べ、互いに議論しながら翻訳・通訳のスキルを磨いていきます。
外国語学部 ドイツ語学科
ハイケ ピナウ-サトウ 准教授
「バウムクーヘン」「メルヘン」など、味わい深い響きはゲルマン語の名残。この授業では、音、語、語形、語順からドイツ語の本来的特徴を客観的に捉え、語学力向上のヒントを得ます。
日本とドイツ語圏ではパンの好みが違うといった身近な物事を、風土や歴史と関連付け、世界とのつながりを含めて考察。日独交流史や環境問題、食料自給率、政治についても考えます。
ドイツの若者向けのドラマを視聴し、その内容やトピックについて、ドイツ語でディスカッションします。動画編集アプリを使い、自分たちで字幕付きの吹き替えバージョンを作る演習も実施。
1・2年次はドイツ語を総合的に学ぶ授業が毎日あり、ドイツ語圏の文化・社会・歴史にまつわる科目も充実。ドイツ語圏の実情をドイツ語で学ぶ授業では、身近な問題をドイツ語で議論する練習を行います。3・4年次では習熟度に合わせて、より発展的な学びが可能。教員との距離が近く質問しやすいため、関心がある分野を掘り下げることができます。
外国人がかかわる事件や事故が増加しているなかで、英語、中国語、ドイツ語のスキルを生かして警察署の刑事課に勤務。警察官を志望したのは、警察官に外国語を教える大学主催の企画に参加し、京都府警で指定通訳人という役割があることを知ったから。実際に今は通訳人として、捜査や拾得物の対応、道案内なども行っています。また、在学中に中国に1年間留学し、語学力を磨いて視野を広げ、精神的に強くなったことが今に生きています。府警の語学研修などで今も学び続けており、将来は国際捜査に携わることが目標です。
京都府警察本部
加藤 愛澄 さん
外国語学部 ドイツ語学科 2017年度卒業
(千葉県 東海大学付属市原望洋高校出身)
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