
ドイツ語を日常的に使用する話者は約1億3千万人。ドイツ、オーストリア、スイスなどで使用されている言語であり、EU圏内では最大の母語人口を誇ります。文法や語彙は姉妹語である英語と似ている部分もあり、発音については特に規則的で学びやすい言語といえるでしょう。ドイツ人は物事に対して白黒をはっきりとさせる傾向があり、意見を述べるときはその根拠も明確にします。ドイツ語を通して、その背景にある国民性や文化を理解し、視野を広げましょう。
ランデスクンデ(地域研究)という授業ではドイツ語でドイツ語圏を学びます。ドイツや日本の身近な社会問題について討論も。同時通訳対応の教室では通訳の疑似体験ができます。また1・2年次の必修科目では、複数の教員が共通の教科書を用いてチームティーチングを行い、4技能の向上を効果的にサポート。ドイツ語の検定試験対策に特化した授業では、各レベルに合格できるように実践的な練習を行い、国際的に通用する検定試験を学内で受験することも可能です。
ドイツは環境先進国で、歴史的、経済的にもヨーロッパの中心です。活版印刷術をはじめとする多くの科学発明や音楽、哲学などで世界をリードしてきました。なぜ、ドイツが世界に革新を与え続けられたのか。ドイツ語学科では、その背景を学びます。また、日本にとってドイツはヨーロッパ最大の貿易国。テクノロジーや経済、医療、スポーツなどの分野でとても関係の深い国です。京都にはゲーテ・インスティトゥート(ドイツ文化センター)もあり、本学科との交流も盛んです。
難易度の高そうな授業を積極的に履修するとともに、ネイティブ教員と授業外でもコミュニケーションをとり、「生の会話」の機会を増やすように心がけています。ドイツ語学科には文法に精通した専門家の先生もおり、ドイツ語を言語学的な視点からとらえるアプローチに探究心が大いに刺激されました。また、正課外でも成長の場を求めて、本学で開催された全日本学生ドイツ語プレゼン大会に出場。同じ目標や志を持つ仲間と出会い、一緒に高め合うことが、日々の学びや新たなチャレンジへと踏み出す大きなモチベーションになっています。
外国語学部 ドイツ語学科 2年次生
中村 優斗 さん
(岐阜県 長良高校出身)
※2023年3月現在
ドイツ語研究会に所属しており、語劇祭では『シンデレラ』を上演。準備にあたっては物語を全員で分担してドイツ語に翻訳し、ネイティブ教員から発音指導も受けました。私は王子の召使い役を演じたのですが、個人として「新人賞」と「助演賞」を受賞することができました。
毎週異なるテーマを扱ったテキストを使用し、それについて学生同士で質問したり、特定のトピックに沿ってグループディスカッションを行ったりします。また、ドイツの大学と連携し、両国の学生同士で質問と回答のビデオを送り合う異文化交流なども行っています。
初めに一人で長文読解をした後、グループワークで和訳を行い、先生と全体の内容を確認し合います。作文をするときも同様なのですが、一連の流れを通して、「読む力」と「表現力」が高まりました。
ドイツ語圏の文化や社会について幅広く学ぶ授業で、特に印象的だったテーマがドイツの「決闘文化」。この分野で著名な担当教員による講義は、当時の緊迫感が伝わってくるほど刺激的で面白かったです。
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