
中国語の母語話者は世界で最も多く、中国の人口は15億人にせまる勢いです。中国はGDP(国内総生産)で世界第2位の経済大国であり、日本にとっては一衣帯水の隣国でもあります。特にビジネスシーンにおける中国語の需要は、中国のみならず台湾、香港、シンガポールといった中国語圏でもさらなる発展が見込まれています。日本国内でも観光、医療、公共機関などの現場で日本と中国の文化の橋渡しをする人材が求められています。
中国語は中国、台湾、香港だけでなく、シンガポール、マレーシアなど世界中の華人社会で共通語として機能しています。中国語学科の新しいカリキュラムでは、「会話」「読解」「作文」などを別々に学ぶのではなく、「総合中国語」「中国語リサーチプレゼン」の授業を中心に包括的に発信型の中国語を学修します。東アジアの文化や歴史の知識を身につけながら、中国語圏のあらゆる地域、あらゆる人々とコミュニケーションできる力を身につけます。
日本を訪れる中国語圏の人々は、年間1,000万人以上と推定されています。その多くが京都を訪問。観光地、駅、公共交通機関、ショッピングセンターでは、いたるところで中国語を耳にすることができます。また、京都は平安京への遷都以来、中国の伝統文化と密接な関係を持つ歴史的な都市でもあります。あちこちで中国の伝統文化を感じながら、京都を訪れる中国語圏の人々とのコミュニケーションを実践するまたとないロケーションだといえます。
高校時代から独学で中国語を勉強していたのですが、中国語学科の授業で発音の仕組みなどを一から学んだことで、圧倒的な成長を実感。語彙が増えただけではなく、自分の思いや意見をより的確に伝えるため、常に発展的な表現をめざすようになりました。また、時には先生方やクラスメートに協力してもらい、自分一人だけの力では得られない学修成果も手にしています。将来の目標は、中国で日本語を教えるとともに、芸術関連の仕事に携わることです。今後は留学を通して異なる価値観と出会い、自分の可能性をさらに広げていきたいと思います。
外国語学部 中国語学科 2年次生
野澤 弘樹 さん
(京都府 東宇治高校出身)
※2023年3月現在
高校時代から挑戦してきた中国語の語学検定試験「HSK」で6級を取得。2022年の全日本学生中国語弁論大会では、京都外国語大学総長賞を受賞できました。趣味の写真撮影にも熱中しており、日常の気づきや心が動かされた瞬間を切り取り、表現することがとても楽しいです。
中国語には、歴史的に当初からほぼ統一したかたちで創出、使用されてきた普遍的な標準言語(文語文や現代の標準語)と数多くの自然言語(方言)が並行して存在します。中でも、「上海語」は周辺の諸方言と外国語を巻き込みながら独自の言語島を形成する事例として注目されてきました。上海語を通して中国の多様性を理解する手がかりになるでしょう。
中国史における有名な詩人や詩について学ぶことができます。昔の中国で使われていた言葉や言い回しを、中国語を専門分野とする先生から教わることができるため、毎回の授業が楽しみです。
中国語を聴きながら、「発音を練習するシャドーイング」と「書きとるディクテーション」を行います。中国の文化や風習を知り、日本と比較しながら学修できるので毎回の授業が楽しいです。
中国語学科では、2024年度1年次入学者から、入学時に一定の中国語運用能力を有する人を対象にした「既修者コース」を設けます。詳細はこちら(PDF: 331KB)。
Page top