異なる文化的背景を持つ人々と共生するチカラが、日本のみならず世界中で求められています。外国語学部には、英米・スペイン・フランス・ドイツ・ブラジルポルトガル・中国・イタリア・ロシアという8つの外国語専攻学科と日本語学科があります。外国語専攻学科の特長は専攻言語技能の運用能力を高め、言語圏の文化・社会に関する知識を修得し、身につけた技能と知識の応用という順で学びを深めるカリキュラム。専攻言語の「聴く・話す・読む・書く」の4技能を総合的に鍛え、「自律した学習者」へと成長します。さらに、専攻言語圏の風習や歴史、日本とのかかわりも学びながら、それぞれが友好の懸け橋を担う人材となることをめざします。日本語学科では日本語学・日本文化・日本語教育・日本語の歴史から日本の魅力を体系的に見つめ直すことが可能です。言語の修得だけにとどまらない学びで広がる可能性。特に3年次から全員が履修する「ゼミ」は、学生一人ひとりがその学びを深める好機となるでしょう。
カリキュラムの最初の2年間で、専攻言語を集中的に学びます。その特長のひとつは、厳格な学修段階を踏むこと。特に、英語・日本語以外の外国語は「聴く・話す・読む・書く」の4技能に、発音、文法、語彙を加え、初級段階でバランス良く達成したことを確認したうえで、中級段階に進みます。さらに、教員やクラスメートとの距離も近く、アットホームな環境で学修することが可能。プレゼンテーションやディスカッションによるアウトプットの機会が豊富で、世界中の人たちと共生するために必要な発信力や言語運用能力を高めるための授業を展開しています。
外国語学部は専攻言語の技能を向上させるだけではなく、その言語圏の文化・風習・社会についての知識を得ることも特長のひとつです。専攻言語を話す人々はどのような国民性を持っているのか。独特の文化、風習、歴史があり、それらの知識を得ることは、異文化間の理解と、異文化摩擦を解消するために必然的なものとなります。また、日本との交流についても学ぶことで、一人ひとりが友好の懸け橋を担う人になることができます。
言語と文化を専門的に学んだ後は、それを何に応用するかというステップへ。3年次から全員履修の「ゼミ」は、学生一人ひとりが学びを深める好機となります。言語教育、社会貢献、ビジネス、生活環境、公共政策など、あらゆる分野において日本と世界がつながっており、直接的にも間接的にも技能・知識を生かすことができます。言語を修得することが最終目標ではなく、その先の応用力を言語を通して身につけます。社会の入り口に立ったとき、それこそが可能性へのパスポートとなるのです。
リーディングやライティング、オーラル・コミュニケーション、リサーチ&プレゼンテーションなどの必修科目で英語の運用能力を高めるとともに、選択科目での通訳や翻訳、エアライン英語、映画英語などで実践的な力を身につけます。また、「英語圏地域・国際関係入門」「英語圏比較文化入門」「英語学・英語教育入門」の入門科目から2科目を選択必修とし、その後、3領域に分かれた地域研究科目で学びを深めながら、3年次から履修するゼミで集大成をめざします。
1年次で「総合○○語Ⅰ」を、2年次で「総合○○語Ⅱ」を必修として履修します。「総合○○語」は週5回(学科により異なる)の通年科目として年間を通して履修。月曜日から金曜日までほぼ毎日学びながら、「聴く・話す・読む・書く」の4技能と「文法」を総合的に身につけます。また、「総合○○語Ⅰ」の単位修得後に「総合○○語Ⅱ」にステップアップするかたちで履修、3年次以降もさらなる運用能力の修得をめざします。少人数クラスを編成し、2年次以降はロシア語学科を除き、自らのレベルに合わせて学べる習熟度別クラスで徹底してスキルアップを図ります。また、専攻言語圏の文化・風習・社会を学ぶ授業や日本との交流を学ぶ授業などの選択科目も豊富に用意しています。
日本語を外国語として客観的に見る力を養う日本語学科。日本語学や日本文化、日本語教育、日本語の歴史などに関する科目を必修とするほか、「日本語音声学概論」や「日本の伝統文化」「資格日本語教育」「漢字文化論」「日本語教育と異文化理解」「日本語教育実習」「日本語教育とICT」などのさまざまな科目を配置し、日本文化や日本語教員養成にかかわる知識やスキルを身につけます。
2学部それぞれで学ぶ専門知識だけでは、深い学びが得られても、狭い視野に偏ってしまいがちです。そこで、幅広いリベラル・アーツ(教養教育)を「全学共通科目」として全学的に展開し、専門の学びを支えます。
外国語科目を全学共通科目から独立させて配置し、2学部で1言語4単位を必修化。必修分の単位修得後は、同じ言語を引き続き学び深めることも、他の言語を新たに学ぶことも可能です。
カリキュラム・マップは、ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針)に基づき、各授業科目が卒業までに身につけるべき能力のどの項目と関連するのか、学修成果の達成にどの授業科目が寄与するかを示すものです。
外国語学部カリキュラム・マップ(2022年度)(PDF:730KB)
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