
多文化が共生するためのコミュニケーションが観光です。この側面で観光をとらえると、経済・政治・文化・テクノロジーなどさまざまな現象が複雑にかかわっており、多角的な観点から分析する必要があります。グローバル観光学科では、経済学・経営学・社会学・データ科学という社会科学を基盤として、多彩な学問分野から観光を分析する考え方を学びます。そして、ビジネスなど実社会で求められる科学的分析に基づいたプランを最新のデジタル技術と複言語で表現する素地を養います。もちろん、旅行・宿泊ビジネスや、地域振興・観光まちづくりについても学ぶことができます。
グローバル化とデジタル化が進む現代社会では、世界中の人々と共生できる語学力とデジタル技術が不可欠です。グローバル観光学科では、個々の学生のレベルに応じ、さまざまなスタイルで語学を学ぶことができます。京都外国語大学ならではの複言語の学修も可能です。「データ科学」「Digital Literacy」を必修科目とし、「Immersive Technology Workshop」など、DX・AI社会を生き抜くための知識やスキルを獲得する科目も充実しています。
実社会では、問題発見・解決能力やコミュニケーション能力の高い人材が求められています。そのためグローバル観光学科では、「Community Engagement Program」や多彩な専門ゼミ活動など、国内外のフィールドで実践的に学ぶ機会を豊富に準備しています。「京都文化特論」や「京都実地踏査論」などの学修を通し、実際に京都という街に出て、京都を舞台に学びを深められる点も、グローバル観光学科ならではの特色です。
グローバル観光学科では、語学に加え、「コミュニケーション」や「交流」の観点から観光について学ぶことができます。語学力の向上により、得られる知識や経験が増えると同時に、言語は学びを深めるための手段のひとつであると実感しています。授業での学びをアウトプットすることを常に心がけ、コミュニティエンゲージメントプログラム(CEP)では、「人に着目した伝統産業の情報発信」をキーワードに京都の課題解決に尽力。今後も京都、日本を飛び出して、世界各地の伝統文化や地場産業を学び、地域活性化に貢献していきたいです。
国際貢献学部 グローバル観光学科 3年次生
江良 みゆき さん
(富山県 高卒認定)
※2023年3月現在
CEPをきっかけに、京都の伝統産業従事者の「今」を世界に発信するプロジェクトに継続的に取り組んでいます。職人の方に密着し、綿密な取材を実施。私たちと同じ時代を生きる人々が「伝統」を支えている物語を伝えることで、より身近に感じてほしいと思っています。
国内外の地域社会が抱える共通の問題を自ら見つけ、その解決策を模索・実践する「グローカルな地域貢献」がテーマです。和歌山県やカナダをフィールドに、他大学の学生やNPO、地域事業者、自治体、地域住民とのかかわりを通して、視野を広げていきます。
※ゼミの内容は、担当教員によって異なります。
京都出身の先生が、京都人の人柄や京言葉などについても幅広く教えてくれます。京都市以外の地域が抱えている課題など、京都出身の同級生が知らないようなことも学ぶことができて新鮮でした。
ゲームと観光産業との関係性を学んだ後に、自分でオリジナルゲームを作る授業です。観光に着目したゲームデザインは、他の授業でまちづくり・観光政策を企画する際にとても役に立ちました。
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