
南米の大国ブラジル、ポルトガルだけでなく、アンゴラ、モザンビークなどのアフリカ諸国やアジアにも多くのポルトガル語話者がいます。ビジネスでもIT分野でもポルトガル語圏の重要性はますます増加傾向に。ポルトガル語をマスターすれば日本では数少ないエキスパートとして活躍の可能性が広がります。
本学はブラジルとポルトガルの公的な検定試験を実施する国内唯一の大学であり、カリキュラムの必修科目の中にも「検定対策」科目を用意しています。また、全日本学生ポルトガル語弁論大会を40年以上開催しており、他大学の学生とも交流し、切磋琢磨する中で、多くの学生たちが入賞し、世界に旅立っています。
日本とブラジルは密接な人的つながりを有しています。日本からブラジルに渡った移民、ブラジルから日本に還流した在日ブラジル人の人たち。学科内には日本人移民の研究者や学生と共に地域のブラジル人コミュニティとの交流や支援活動を行う教員もいます。日本在住のポルトガル語話者の生活をサポートする「コミュニティ通訳」の養成もめざします。
私にとって未知の言語だからこそ学びがいがあるとブラジルポルトガル語学科を選択。各専門研究分野で活躍されている先生方が多く、魅力的な授業ばかりです。中でもネイティブ教員による授業を積極的に履修し、会話力に磨きをかけています。所属するゼミでは、クラスメートと共にポルトガル大使と対談する機会に恵まれました。そこで発音をほめていただけたことが転機となり、語学へのモチベーションがさらに向上。音楽や小説などを通して、授業外でもポルトガル語に触れることを意識しています。
外国語学部 ブラジルポルトガル語学科 3年次生
宇谷 美砂 さん
(京都府 京都西山高校出身)
※2023年3月現在
ふとした興味からポルトガル大使館主催の文芸翻訳ワークショップに参加。難易度の高さに驚きましたが、多様なバックグラウンドを持つ方々と共に取り組み、勉強になりました。この体験をきっかけに翻訳の面白さに目覚め、大学でも翻訳関連の授業を履修しています。
ポルトガルの近代から現代に至るまでの文学作品に着目した授業です。ポルトガルの歴史や文化、周辺諸国からの影響を踏まえつつ、時代の流れに従って概観。さまざまな要素が含まれた文学作品という切り口からポルトガル語圏についての理解を深めていきます。
4000語以上の動詞を使用頻度順に並べて、その動詞の用法を頻度の高い順に学ぶ授業です。使用頻度の低い意味や、ポルトガルのみ、ブラジルのみで用いられる用法などがあり、非常に面白いです。
1年次の復習をしつつ、新しく習った文法の演習問題を解きます。日本語訳をする際の細かいニュアンスや表現の違い、それぞれの時制を比較しながら学べるので、着実なレベルアップを実感できました。
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