
ロシア語は世界情勢や日本の外交問題を考えるうえで重要な言語です。しかし、ロシア語を運用できる日本人はそれほど多くないため、ロシア語を修得すれば、さまざまな分野で活躍できるでしょう。本学科にはネイティブ教員や日露のバイリンガルが多数在籍し、ロシアの協定大学とオンラインで共同授業を行うなど、毎日ロシア語に触れる環境が整っています。また、約1カ月の短期留学を必修化。実践的なロシア語を体得するとともに、多文化への対応力を養います。
日本にとって隣国であるロシアやその周辺地域。その懸け橋として活躍する実行力ある人材育成を目指します。4年間の学びを通じて高度なロシア語運用能力を身に付けた人材を育成するだけでなく、その文化・社会背景を学び、そこで生活する人々の息遣いを感じ取ることのできる人材を養成します。
「まいにちロシア語」をコンセプトに掲げ、ロシア語の使用を日常化させる環境で着実に語学力を高めます。IT機器を駆使したコンテンツ重視型の授業を展開し、「聴く・話す(やりとり)・話す(発表)・読む・書く」の5領域を一体的に身に付けます。また、ロシア語圏の交流協定大学とICT(情報通信技術)ツールを活用した共同授業を実現し、実践力を磨きます。
現地で高い評価を受けているロシア語圏地域の大学と協定を結び、短期・長期の留学プログラムを用意しています。1年次から語学研修の機会を設け、2年次にはロシア語圏地域への短期留学を必修化。さらに、3・4年次には長期留学が可能です。現地の大学で集中的にロシア語を学ぶことで、語学力を飛躍的に伸ばすことができます。政治や経済、文学、歴史、芸術など多岐にわたる学問に触れるだけでなく、そこで暮らす人々の生活を垣間見ることで多文化共生社会に触れることができるのも、ロシア語圏地域への留学ならではの魅力です。
※2年次の短期留学については、以下の「短期留学の必修化で、さらなる語学力向上へ。」を参照してください。
新入生オリエンテーションやオープンキャンパスにスタッフとして参加。県外から来た新入生が孤立しないよう、一緒にゲームを楽しんだり、学科の魅力を伝えたり。さまざまな状況に臨機応変に対応するコミュニケーション能力が付いたと思います。
増冨 希実 さん
外国語学部 ロシア語学科 2年次生
(北海道 札幌国際情報高校出身)
※2024年3月現在
高校生の時にロシア語を学び、音の美しさに惹かれて大学でも学び続けたいと思いました。「総合ロシア語」で基礎を固め「音声学」で発音について学びを深めています。カザフスタンへの短期留学も印象深く、現地ではロシア語とカザフスタン語に触れ、とても刺激になりました。学科での多面的な学びのすべてが、将来、外国語の教員になりたいという夢につながっていると強く実感しています。
佐藤 駿成 さん
外国語学部 ロシア語学科 2年次生
(福岡県 福岡大学附属若葉高校出身)
※2025年3月現在
ロシア語を学び始めたきっかけは、幼少期に住んだシンガポールで、英語だけでは得られない情報や視点があると感じたこと。未知の世界に惹かれ、ニーズが高いロシア語を選びました。授業では、ネイティブ教員の指導のおかげで、実践的なロシア語を一からしっかり学べています。カザフスタンに短期留学した際には、ロシア語で現地の人々と交流し、積極的なコミュニケーションの大切さを実感しました。日本文化を紹介するために特技の「オタ芸」を披露して親交を深めたり、異文化理解の楽しさを肌で感じたり、さまざまな学びを通じて視野が広がっているのが何より楽しいです。
およそ300年にわたる日本とロシアの交流の歴史をたどり、両国の関係を理解します。文化交流や外交史の流れも学び、過去から現在に至る両国関係を多面的に見る力を養います。
外国語学部 ロシア語学科
黒岩 幸子 教授
会話技能に重きを置き、TORFL(A1・A2レベル)の中でも難問とされる場面提示型問題をロールプレイなどで練習。また、画像やオンラインゲームを使った復習問題で語彙力を鍛えます。
ロシア語は文法の修得に時間がかかるため、特に重要な名詞 ・ 形容詞などの格変化や動詞の活用を、集中的かつ体系的に学習。「総合ロシア語Ⅰ/Ⅱ」と組み合わせ、実践力を身に付けます。
ロシア語の修得には、その背景にある文化や暮らしを理解することも重要。ロシア語圏の風土、口承文芸、生活習慣、衣食住、教育などに焦点を当て、地域や社会全体の把握を目指します。
学んだ言語を現地で使い、さらなる語学力の向上を目的として約1カ月の短期留学を必修化。言語だけでなく、文化や歴史を体感することでロシア語運用能力を高めます。
実施時期 | 2年次(特修コースは1年次)夏期休暇中の3週間 ※特修コースについての詳細はこちら(PDF:196KB)。 |
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実施機関<2025年度> | カザフ国立大学(カザフスタン) |
参加対象 | 2年次配当の「総合ロシア語 Ⅱ」(特修コースは1年次配当)の履修者には、短期留学への参加を必須とします。 ※特修コースの学生は「総合ロシア語 Ⅱ」を1年次に履修するため、短期留学も1年次の夏期休暇中に参加することになります。 ※2年次編入学生の「総合ロシア語 Ⅱ」(2年次開講)の履修者には、短期留学への参加を必須とします。 3年次編入学生については、原則として、短期留学への参加は免除されますが、「総合ロシア語 Ⅱ」が編入学時に単位認定されていない場合は、3年次での短期留学への参加を必須とします。 |
※短期留学参加には、別途40万円程度の費用(現地での授業料、寮費、航空運賃等)がかかります。[費用は2024年3月時点での試算です。]
※社会情勢により、変更の可能性があります。
パソコンやタプレット端末などのデジタルメディアとインターネットなどのコミュニケーションメディアを組み合わせたICT(情報通信技術)ツールを積極的に取り入れた授業を展開し、IT時代に即した人材を養成します。2年次修了時にA2-B1(ロシア語圏大学入学)レベル、卒業時にはB2-C1(ロシア語圏大学院入学)レペルを目指します。ハイレペルなスコアに到達することで希望する進路に近づくことができます。
通常コースでは、1・2年次にロシア語の基礎を固め、2年次修了時にはCEFRのA2-B1(ロシア語圏大学入学)レベル、卒業時にはB2-C1(ロシア語圏大学院入学)レベルを目指します。高校の教員免許(ロシア語)の取得も可能です。特修コースでは、専門領域の翻訳・通訳演習などを通じて、より高度なコミュニケーションスキルを身に付けます。
ロシア語学科では、2024年度1年次入学者から、入学時に一定のロシア語運用能力を有する人を対象にした「特修コース」を設けます。
詳細はこちら(PDF: 196KB)。
なお、2年次および3年次編入学生は「特修コース」に申請することはできません。
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