国際貢献学部のカリキュラムの実践パートを担う「コミュニティエンゲージメント」は、実社会を学びの舞台とするプログラム。学生たちは、学修した社会科学理論に基づいて、コミュニティ(地域社会)が直面する課題解決策を立案します。それを社会の中で実践していくことで、複文化主義を体現するコミュニケーション能力を含む、社会的スキルを養います。2年次の夏休み・春休みに4~6週間、国内外のコミュニティ(地域社会)を活動の場に、人々との共働を通じて課題の解決に取り組みます。
まず導入科目で自らの興味・関心の方向性を探りながら事前学修を重ね、それぞれの国や地域での課題解決に臨みます。一般的な実習ではなくコミュニティ(地域社会)の人々と一緒に考え、汗を流す実社会での活動。単なる参加ではなく、コミュニティの一員として協働と連携に取り組みます。そこでは挫折や失敗も予想されますが、その経験が大きな成長につながり、自らの可能性を広げます。そうした成長こそ「コミュニティエンゲージメント」の狙いです。
大学が用意した研修や留学とは違い、学生自身がプロジェクトを計画し、実践していくのがコミュニティエンゲージメント。大きな枠組みや活動の場は提供されますが、テーマや目標は学生によって異なるため、個々の活動計画をもって臨むことが重要になります。現場では一参加者という立場ではなく、コミュニティのメンバーとして一緒に考え、取り組み、試行錯誤をくり返しながら、グローバルなつながりを築きます。
まず、コミュニティエンゲージメントを実践するために必要な、知識やスキルをしっかり身につけます。「国際貢献」(Global Engagement)の定義や歴史、国際連合などの国際機関が果たすべき役割について学修し、めざすプログラムの専門知識を修得します。
コミュニティエンゲージメントの特徴は、活動の場は提供されますが、テーマや目標は自分で設定するところ。行動計画や達成目標を設定し、万全の体制でプログラムに臨めるよう準備します。プログラムが決まれば、さらに自分の不足している知識やスキルを磨きます。
国内・海外のコミュニティを活動の場に、さまざまな実践課題に取り組みます。
コミュニティエンゲージメントは、自らの問題意識を発展させていく契機と位置づけています。そのため、事後学修では実践を振り返り、計画の妥当性や目標の達成度を検証するプレゼンテーションを実施。課題を明確にして次の学修につなげます。
コミュニティ・エンゲージメントセンターは、国内外の地域社会とのネットワーク拠点として、コミュニティエンゲージメントを推進するための中核的なセクションです。プログラムの開発と改善をはじめ、活動先との連携や危機管理業務など、プログラムに参加する学生の活動をサポートします。学内のさまざまな部署と連携し、京都外大の総合的な知見を生かしながら、さらなるプログラムの充実を図ります。
「コミュニティエンゲージメント」の準備として1年次から「Community Engagement Workshop」に取り組みます。この段階でセンターを利用して、詳細な活動内容と必要な学修内容などを把握しておくことが重要になります。
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