2025/04/20 20:10:00 今日はイースター!
お知らせ
三好マリア
こんにちは、三好です。今日はロシア正教のイースターです!ベラルーシに住んでいる私の両親から、早速、イースターに食べるパン「クリーチ」や、赤く染めた卵の写真が送られてきました。せっかくなので、今回はイースターについて少し書いてみようかなと思います。ちなみに、「イースター」という言葉は英語で、ロシア語では「Па́сха(パースハ)」と言います。
キリスト教にはいくつかの大きな宗派がありますが、その中でも代表的なのがカトリック教と正教です。正教にはさらにいくつかの分派があり、そのひとつがロシア正教です。これだけ多くの宗派がありますが、イースターを祝うのはどの宗派にも共通しています。イースターは、イエス・キリストの復活を記念する日で、日本語では「復活祭」とも呼ばれます。
イースターの日付は毎年変わるので少しややこしいのですが、春分の後の最初の満月の次の日曜日に祝われます(ちょっと頭をひねりますね、笑)。つまり「移動祝日」というわけです。また、カトリック教はグレゴリオ暦を、ロシア正教はユリウス暦を使っているため、両者のイースターの日付にはさらにずれが生じ、ロシア正教のイースターはカトリックより遅くなることがほとんどです。
さて、イースターの日は「イエスが死に打ち勝ち、復活した日」とされていることから、「生命」や「希望」を象徴するモチーフがたくさん登場します。その代表的なものの一つがパンです。パンは、イエスの体を意味します。イースターに食べるパンを、カトリック教では「paska(パスカ)」、ロシア正教では「кули́ч(クーリチ)」と呼びます。形や作り方は非常に似ており、どちらも通常は甘く、レーズンやドライフルーツ、ナッツを加えて作られます。形は主に円形で、上にアイシングや砂糖をまぶし、十字架のシンボルなどを飾ることがあります。
もう一つは卵です。卵は新しい命の始まりを表すものとされており、イースターには「イースターエッグ」と呼ばれる染めた卵を食べる習慣があります。 カトリック教では、卵をさまざまなカラフルな色に染めるのが一般的ですが、ロシア正教では主に「赤色」が使われます。ちなみに、この赤い卵、実は玉ねぎの皮で染めているのです!卵と一緒に皮を煮るだけで、こんなに綺麗な赤に!自然の恵みで、オーガニックなのも素敵ですよね!
以前にも「色」についていろいろお話ししましたが、実はこの「赤」という色は、イエスの血を象徴する色でもあるのです。 卵もパンも、実はイエスが死ぬ前の夜に弟子たちと食事をした際に、「これは私の体である」と言ってパンを分かち合い、「これは私の血である」と言ってワインを分かち合ったことに由来しています。この儀式は「最後の晩餐」として知られており、イエスの復活を記念するイースターでのパンや卵の象徴と繋がっているのです。
また、カトリック教には「イースターバニー(復活祭のウサギ)」もよく登場します。ウサギは多産であることから、生命力や繁栄の象徴とされ、チョコレートなどで作られたウサギの形のお菓子が店頭に並びますが、ロシア正教にはこのような習慣はありません。
違いと言えば、もう一つあります。イースターの前の日曜日、カトリック教では「Palm Sunday(直訳:棕櫚[しゅろ]の日曜日)」と呼び、ロシア正教では「Ве́рбное воскресе́нье(直訳:ヴェルバの日曜日)」と呼びます。棕櫚はヤシ科で、ヴェルバはヤナギ科です。実は、ロシアやベラルーシなど、ロシア正教の地域では、ヤシが育たないため、代わりに春に芽吹くヤナギが使われることになったのです。
「ヴェルバの日曜日」には、ロシア正教の信者たちはヴェルバの枝を教会に持参し、祭壇で祝福を受けたあと、それを家に持ち帰って室内に飾ります。どこか、日本の笹の風習に似ていると思いませんか? 日本の神道では、笹は古くから神様が降りてくるものとして神聖視されており、神社や家庭で飾られたり、七夕の飾りとしても使われたりします。こうした発想の中に、二つの宗教の共通点がひっそりと潜んでいるのかもしれません。
共通点と言えば、ロシア正教のイースターで欠かせないものとしてもう一つ、「колоко́льный звон(直訳:鐘の音)」があります。イースター当日の真夜中、0時ごろになると、復活祭ミサの始まりとともに教会の鐘が一斉に鳴り響きます。しかも、教会によっては、誰でもその鐘を鳴らすことができるんです!
今度は仏教の「除夜の鐘」にちょっと似ていませんか?日本の多くのお寺では、除夜の鐘は一般の人も撞くことができますし、こちらもまさに夜に鳴らされますよね。ただし、ロシア正教の「鐘の音」が復活の喜びを表現しているのに対し、仏教の除夜の鐘は煩悩を静かに手放すという意味合いがあります。同じ「鐘の音」でも、その目的も意味も、まったく異なるんですね!
では、また次の投稿まで!素敵なイースターをお過ごしください!
キリスト教にはいくつかの大きな宗派がありますが、その中でも代表的なのがカトリック教と正教です。正教にはさらにいくつかの分派があり、そのひとつがロシア正教です。これだけ多くの宗派がありますが、イースターを祝うのはどの宗派にも共通しています。イースターは、イエス・キリストの復活を記念する日で、日本語では「復活祭」とも呼ばれます。
イースターの日付は毎年変わるので少しややこしいのですが、春分の後の最初の満月の次の日曜日に祝われます(ちょっと頭をひねりますね、笑)。つまり「移動祝日」というわけです。また、カトリック教はグレゴリオ暦を、ロシア正教はユリウス暦を使っているため、両者のイースターの日付にはさらにずれが生じ、ロシア正教のイースターはカトリックより遅くなることがほとんどです。
さて、イースターの日は「イエスが死に打ち勝ち、復活した日」とされていることから、「生命」や「希望」を象徴するモチーフがたくさん登場します。その代表的なものの一つがパンです。パンは、イエスの体を意味します。イースターに食べるパンを、カトリック教では「paska(パスカ)」、ロシア正教では「кули́ч(クーリチ)」と呼びます。形や作り方は非常に似ており、どちらも通常は甘く、レーズンやドライフルーツ、ナッツを加えて作られます。形は主に円形で、上にアイシングや砂糖をまぶし、十字架のシンボルなどを飾ることがあります。
もう一つは卵です。卵は新しい命の始まりを表すものとされており、イースターには「イースターエッグ」と呼ばれる染めた卵を食べる習慣があります。 カトリック教では、卵をさまざまなカラフルな色に染めるのが一般的ですが、ロシア正教では主に「赤色」が使われます。ちなみに、この赤い卵、実は玉ねぎの皮で染めているのです!卵と一緒に皮を煮るだけで、こんなに綺麗な赤に!自然の恵みで、オーガニックなのも素敵ですよね!
以前にも「色」についていろいろお話ししましたが、実はこの「赤」という色は、イエスの血を象徴する色でもあるのです。 卵もパンも、実はイエスが死ぬ前の夜に弟子たちと食事をした際に、「これは私の体である」と言ってパンを分かち合い、「これは私の血である」と言ってワインを分かち合ったことに由来しています。この儀式は「最後の晩餐」として知られており、イエスの復活を記念するイースターでのパンや卵の象徴と繋がっているのです。
また、カトリック教には「イースターバニー(復活祭のウサギ)」もよく登場します。ウサギは多産であることから、生命力や繁栄の象徴とされ、チョコレートなどで作られたウサギの形のお菓子が店頭に並びますが、ロシア正教にはこのような習慣はありません。
違いと言えば、もう一つあります。イースターの前の日曜日、カトリック教では「Palm Sunday(直訳:棕櫚[しゅろ]の日曜日)」と呼び、ロシア正教では「Ве́рбное воскресе́нье(直訳:ヴェルバの日曜日)」と呼びます。棕櫚はヤシ科で、ヴェルバはヤナギ科です。実は、ロシアやベラルーシなど、ロシア正教の地域では、ヤシが育たないため、代わりに春に芽吹くヤナギが使われることになったのです。
「ヴェルバの日曜日」には、ロシア正教の信者たちはヴェルバの枝を教会に持参し、祭壇で祝福を受けたあと、それを家に持ち帰って室内に飾ります。どこか、日本の笹の風習に似ていると思いませんか? 日本の神道では、笹は古くから神様が降りてくるものとして神聖視されており、神社や家庭で飾られたり、七夕の飾りとしても使われたりします。こうした発想の中に、二つの宗教の共通点がひっそりと潜んでいるのかもしれません。
共通点と言えば、ロシア正教のイースターで欠かせないものとしてもう一つ、「колоко́льный звон(直訳:鐘の音)」があります。イースター当日の真夜中、0時ごろになると、復活祭ミサの始まりとともに教会の鐘が一斉に鳴り響きます。しかも、教会によっては、誰でもその鐘を鳴らすことができるんです!
今度は仏教の「除夜の鐘」にちょっと似ていませんか?日本の多くのお寺では、除夜の鐘は一般の人も撞くことができますし、こちらもまさに夜に鳴らされますよね。ただし、ロシア正教の「鐘の音」が復活の喜びを表現しているのに対し、仏教の除夜の鐘は煩悩を静かに手放すという意味合いがあります。同じ「鐘の音」でも、その目的も意味も、まったく異なるんですね!
では、また次の投稿まで!素敵なイースターをお過ごしください!
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著者の母が作ったクリーチ
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赤く染めたイースターエッグ
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パンと卵が並ぶイースターの食卓
2025/04/16 17:30:00 ベラルーシの伝統模様をビーズで編んでみた
ロシア語圏の豆知識
三好マリア
こんにちは!京都外大ロシア語学科の三好です。大変ご無沙汰しています。
大学の長期休暇中、教員たちは何をしているのか、考えたことはありますか? もちろんまずは試験の採点や成績の入力、授業準備、個人研究などをします。 でも、それが一段落すると・・やっと、自分の趣味にじっくり取り組める時間がやってきます。私の趣味はビーズ編みなので、2024/2025の年末年始に「世界各国の伝統模様をビーズで編む」というチャレンジプロジェクトを立ち上げることにしました(^^;)
最初に取り組んだのは、もちろん自分の故郷・ベラルーシの模様です。ベラルーシの伝統模様といえば、赤と白の幾何学的なオーナメント。民族衣装には必ずと言っていいほど刺繍として施されており、テーブルクロスやナプキンなどにもよく見られます。白はベラルーシ人の肌や髪を象徴し、赤はなんと、日本と同じく太陽を意味します(詳しくは前の記事を見てね)。太陽は豊作と深く関わっていることから、赤は命や健康の象徴でもあるのです。こうした模様の中でも、特に頻繁に登場するのが、「火・豊かさ・春・心・いのち・大地・美しさ・若さ・たね・先祖・繁栄・太陽・家族・豊作・清らかさ・力」といったシンボルで、どれもベラルーシ人が昔から大切にしてきた、願いのこもったモチーフです(写真1)。
私はまず、大きめのビーズで比較的シンプルな模様からスタートしました。 簡単なものをすべて編み終えたところで、それらを早速研究室前のフェルトボードに飾りました(写真2)。 その後、もっと複雑な模様に挑戦しましたが、それにはより小さなビーズが必要でした。苦戦しながらも、なんとか完成させることができました!(写真3)
次はロシアの伝統模様にも挑戦!あのブルーと白だけの「グジェリ」(ロシアの伝統的な陶器の絵付け)をモチーフに、さらにいくつかのピースを作ってみました。(ベラルーシの模様もそうでしたが、ネットで見つけた写真を参考に、製図はゼロから自分で考えました。)が、ちょうどその頃、年末年始が終わったので、プロジェクトも一旦お休みになりました(T T)
次の休暇に入ったら、今度は、ロシアのもう一つの伝統的な絵付けである「ホフロマ」にも取り組む予定です。中央アジアの国々の伝統模様もぜひ作ってみたいと思っています。(というのも、本校は中央アジアとの交流が盛んで、ロシア語学科の学生が2年生の時に必修の短期留学に行くのも中央アジアだからです。)さらに、ウクライナやポーランド、チェコなど、他の多くの国々の伝統模様にも挑戦するつもりです!アイヌの模様にも!
これから、ロシアのグジェリを含む完成作品の写真を、少しずつこちらで紹介していきますので、どうぞお楽しみに!
大学の長期休暇中、教員たちは何をしているのか、考えたことはありますか? もちろんまずは試験の採点や成績の入力、授業準備、個人研究などをします。 でも、それが一段落すると・・やっと、自分の趣味にじっくり取り組める時間がやってきます。私の趣味はビーズ編みなので、2024/2025の年末年始に「世界各国の伝統模様をビーズで編む」というチャレンジプロジェクトを立ち上げることにしました(^^;)
最初に取り組んだのは、もちろん自分の故郷・ベラルーシの模様です。ベラルーシの伝統模様といえば、赤と白の幾何学的なオーナメント。民族衣装には必ずと言っていいほど刺繍として施されており、テーブルクロスやナプキンなどにもよく見られます。白はベラルーシ人の肌や髪を象徴し、赤はなんと、日本と同じく太陽を意味します(詳しくは前の記事を見てね)。太陽は豊作と深く関わっていることから、赤は命や健康の象徴でもあるのです。こうした模様の中でも、特に頻繁に登場するのが、「火・豊かさ・春・心・いのち・大地・美しさ・若さ・たね・先祖・繁栄・太陽・家族・豊作・清らかさ・力」といったシンボルで、どれもベラルーシ人が昔から大切にしてきた、願いのこもったモチーフです(写真1)。
私はまず、大きめのビーズで比較的シンプルな模様からスタートしました。 簡単なものをすべて編み終えたところで、それらを早速研究室前のフェルトボードに飾りました(写真2)。 その後、もっと複雑な模様に挑戦しましたが、それにはより小さなビーズが必要でした。苦戦しながらも、なんとか完成させることができました!(写真3)
次はロシアの伝統模様にも挑戦!あのブルーと白だけの「グジェリ」(ロシアの伝統的な陶器の絵付け)をモチーフに、さらにいくつかのピースを作ってみました。(ベラルーシの模様もそうでしたが、ネットで見つけた写真を参考に、製図はゼロから自分で考えました。)が、ちょうどその頃、年末年始が終わったので、プロジェクトも一旦お休みになりました(T T)
次の休暇に入ったら、今度は、ロシアのもう一つの伝統的な絵付けである「ホフロマ」にも取り組む予定です。中央アジアの国々の伝統模様もぜひ作ってみたいと思っています。(というのも、本校は中央アジアとの交流が盛んで、ロシア語学科の学生が2年生の時に必修の短期留学に行くのも中央アジアだからです。)さらに、ウクライナやポーランド、チェコなど、他の多くの国々の伝統模様にも挑戦するつもりです!アイヌの模様にも!
これから、ロシアのグジェリを含む完成作品の写真を、少しずつこちらで紹介していきますので、どうぞお楽しみに!
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ベラルーシの伝統模様に頻繁に登場する要素(www.symbal.byより)
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三好研究室前のフェルトボードに飾ったビーズ作品
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より小さなビーズで編んだ、今後飾る予定のピース
2025/03/12 13:50:00 3月22日(土)「全国ロシア語圏プレゼンテーション大会」開催のお知らせ
イベント
斑目貴陽
ロシア語学科主催の「全国ロシア語圏プレゼンテーション大会」を下記の通り開催いたします。
ロシア語圏の国・地域・コミュニティで生じている様々な社会問題や課題に関心を持つ高校生・大学生の皆さんが、グループで探求学習を行なった成果を発表する機会となります。
学内・学外を問わず、どなたでもご観覧いただけます。会場参加の場合、事前申込は不要です。オンライン・ライブ配信のご視聴を希望される場合は、3月20日(木)までにこちらのフォームからお申し込み下さい。3月21日(金)に、お申し込み頂いたメールアドレス宛てに視聴用URLをお送りします。
日時:2025年3月22日(土)12:00 - 15:30(開場 11:30)
会場:京都外国語大学 1号館7階 171教室
形式:対面(会場参加)とオンライン(YouTubeライブ)でのハイブリッド開催
主催:京都外国語大学外国語学部ロシア語学科
参加費:無料
●開会の辞(12:00)
●プレゼンテーション(発表順)
①富山国際大学付属高等学校(12:15 – 12:45)
「言葉の壁を越えて〜在日ロシア人家庭への教育支援〜」
②富山高等専門学校(12:45 – 13:15)
「ロシア語圏の教育システム ― ロシア国内の統制と国外のロシア語離れ」
③関東国際高等学校(13:15 – 13:45)
「アジア人労働者のロシアでの就労について」
④京都外国語大学(14:00 – 14:30)
「ロシア及び中央アジアの人口問題」
⑤関西学院大学(14:30 – 15:00)
「ロシアにおける自動車産業の現状と課題」
●講評・総括(15:15)
●閉会の辞(15:30)
お問い合わせ先:京都外国語大学 外国語学部 ロシア語学科
〒615-8558 京都市右京区西院笠目町6
TEL/075-925-6648 (ロシア語学科共同研究室)
E-mail russian@kufs.ac.jp
ロシア語圏の国・地域・コミュニティで生じている様々な社会問題や課題に関心を持つ高校生・大学生の皆さんが、グループで探求学習を行なった成果を発表する機会となります。
学内・学外を問わず、どなたでもご観覧いただけます。会場参加の場合、事前申込は不要です。オンライン・ライブ配信のご視聴を希望される場合は、3月20日(木)までにこちらのフォームからお申し込み下さい。3月21日(金)に、お申し込み頂いたメールアドレス宛てに視聴用URLをお送りします。
日時:2025年3月22日(土)12:00 - 15:30(開場 11:30)
会場:京都外国語大学 1号館7階 171教室
形式:対面(会場参加)とオンライン(YouTubeライブ)でのハイブリッド開催
主催:京都外国語大学外国語学部ロシア語学科
参加費:無料
プログラム
●開会の辞(12:00)
●プレゼンテーション(発表順)
①富山国際大学付属高等学校(12:15 – 12:45)
「言葉の壁を越えて〜在日ロシア人家庭への教育支援〜」
②富山高等専門学校(12:45 – 13:15)
「ロシア語圏の教育システム ― ロシア国内の統制と国外のロシア語離れ」
③関東国際高等学校(13:15 – 13:45)
「アジア人労働者のロシアでの就労について」
④京都外国語大学(14:00 – 14:30)
「ロシア及び中央アジアの人口問題」
⑤関西学院大学(14:30 – 15:00)
「ロシアにおける自動車産業の現状と課題」
●講評・総括(15:15)
●閉会の辞(15:30)
お問い合わせ先:京都外国語大学 外国語学部 ロシア語学科
〒615-8558 京都市右京区西院笠目町6
TEL/075-925-6648 (ロシア語学科共同研究室)
E-mail russian@kufs.ac.jp
2024/12/20 12:00:00 全国ロシア語圏 プレゼンテーション大会 参加募集
お知らせ
斑目貴陽
2025年 3月22日(土) 全国ロシア語圏 プレゼンテーション大会 参加募集
2025/02/11 更新-----------------------------
以下の項目について更新・追記しました。
※参加申込および各種手続きのスケジュールを変更しました:
・参加申し込み期間を延長しました(2月28日まで)。
・参加者の確定時期を延期しました(3月上旬)。
・発表資料の提出締切日を延期しました(3月15日まで)。
※表彰…参加者の発表内容や発表技術などに関して審査を行い、結果に応じて旅行券や図書券などの副賞が贈呈される予定です。
-----------------------------
京都外国語大学外国語学部ロシア語学科ではロシア語圏社会(旧ソヴィエト連邦構成国や他国のロシア語コミュニティを指すものとします)が抱える焦眉の問題などに焦点を当てた、コンテンツ重視型のプレゼンテーション大会を実施します。入手可能な様々な情報(データや報道など)を活用しながら、ロシア語圏の国や地域、コミュニティで起きている問題や課題について調べて発表し、ロシア語圏社会に暮らす人々への想像力を養う機会にしてみてはいかがでしょうか。
発表テーマ
ロシア語圏社会で現在生じている様々な問題・課題・解決に向けた動きについて調べ、発表すること。
※テーマは下記の中から選ぶこと。
●テクノロジー
●教育
●環境問題
●人口問題(少子高齢化など)
●就労問題(人気のある職業・人手不足や後継者不足の職業、賃金格差、就労先の選び方など)
※発表の構成には原則として以下の項目を全て盛り込むこと。
・当該テーマを選んだ理由、きっかけ
・記事やデータの出典紹介(出典として利用可能なものは、紙媒体だけでなくインターネット上で入手可能な各種の報道記事や統計データも含む。出典は日本語、ロシア語、または英語のものに限る)
・当該国や地域、コミュニティなどの中で現在生じている問題・課題・解決に向けた動きについての紹介
-ある事象を社会問題として発見し認識するための視点を取り出すこと
-当該問題・課題の解決に向けた動きに関して調べ、その有効性について発表者の考えを述べること
・ロシア語圏社会の諸問題について知り、考えた今回の学習成果を、発表者が今後活用できる可能性について
※発表を準備する過程で機械翻訳を使用してもよい。ただし、発表者の周囲の教員や母語話者などが、機械翻訳の正確性を検証できる場合に限る。
※参加者が既に類似した別のコンクールやスピーチ大会などで発表した内容は使用不可。
参加資格
●高校生
●大学生
●短期大学生
●専門学校生
●高等専門学校生
※2~4名までのグループで参加すること。
※同一機関からは2グループまで応募可能。
※先着順に、応募が10グループに達した時点で募集を締め切る。
表彰
審査員からの評価をもとに参加グループに対して賞を設け、それぞれ賞品・副賞を贈呈する。
【発表に関する留意事項】
・発表は日本語で行うこと。
・必ずスライドを使って発表すること。スライドの枚数には制限を設けない。スライドはMicrosoft PowerPointで作成すること。発表には音声、画像、映像を使用してもよい。ただし出典を明記すること。
・発表には本学のコンピューターを使用する。
・発表原稿の持ち込みは一切不可。
・発表後、審査員との質疑応答を行う。
・各グループの発表時間は15分まで(質疑応答を含まない)とする。
【備考】
・上記募集内容は参加者の応募状況などにより、随時変更可能なものとします。
・本大会では、写真および動画撮影を行います。撮影した写真等をロシア語学科や大学広報のために使用する場合がありますので、予めご了承ください。(例:本学のウェブサイトなどへの掲載)
・応募フォームで得た情報は、本大会の運営に限って使用します。
・高等学校からの参加者に対しては本学までの交通費が一部補助される場合があります。
応募方法
・募集期間 2025年1月6日~2月28日
参加申込フォームに下記項目を入力してご応募下さい。
・メールアドレス
・参加代表者の所属機関名(例:○○高校、△△大学など)
・コース・学部・学科など
・所属機関の所在地(都道府県および市区町村)
・代表者の氏名(フリガナ)・学年
・代表者の電話番号
・代表者以外(全員分)の氏名(フリガナ)・学年
・発表で取りあげるロシア語圏の社会問題
・上記のテーマに関心を持ったきっかけ
・上記のテーマについて調べ、考えるための報道記事、資料やデータ(現時点で利用する予定のもの。書籍の場合は書名および著者名。ウェブサイトの場合はURL)
・参加者の確定...2025年 3月上旬
・発表資料(スライド)の提出締切...2025年 3月15日
・開催日...2025年 3月22日(土)(12:00開会)
開催場所
京都外国語大学 R171教室(1号館7階)
主催:京都外国語大学 外国語学部 ロシア語学科
お問い合わせ先:京都外国語大学 外国語学部 ロシア語学科
〒615-8558 京都市右京区西院笠目町6
TEL/075-925-6648 (ロシア語学科共同研究室)
E-mail russian@kufs.ac.jp
2024/12/06 12:20:00 ロシア語学科主催「コミュニティ通訳シンポジウム」のお知らせ
お知らせ
三好マリア
シンポジウム
日本におけるロシア語コミュニティ通訳の現状
-行政通訳・学校通訳を中心に-
日本におけるロシア語コミュニティ通訳の現状
-行政通訳・学校通訳を中心に-
日 時:2024 年12 月13 日(金) 11:00-13:00
形 式:対面(会場参加)とオンライン(YouTube ライブ)でのハイブリッド開催
会 場:京都外国語大学 7 号館4 階 741 教室
主 催:京都外国語大学外国語学部ロシア語学科
参加費:無料
プログラム
総合司会 菱川 邦俊 氏(京都外国語大学外国語学部ロシア語学科長)11:00-11:05 開会の辞
菱川 邦俊(HISHIKAWA Kunitoshi)氏 京都外国語大学外国語学部ロシア語学科長
11:05-11:10 挨拶
立岩 礼子(TATEIWA Reiko)氏 京都外国語大学外国語学部長
11:10-12:55 シンポジウム
司会
黒岩 幸子(KUROIWA Yukiko)氏 京都外国語大学外国語学部ロシア語学科教授
指定討論者
ベリャコワ エレーナ(BELIAKOVA Elena)氏 ロシア語通訳者・翻訳者
パネラー
山﨑 直子(YAMAZAKI Naoko)氏 京都市立明徳幼稚園園長
「公立幼稚園における日本語非母語話者の児童の受け入れ-現場の視点から-」
竪山 洋子(TATEYAMA Yoko)氏 ロシア語通訳者・翻訳者
「日本における行政通訳の現状と課題-ロシア語通訳者の経験を踏まえて-」
ミソチコ グリゴリー(MISOCHKO Grigory)氏 京都外国語大学外国語学部ロシア語学科准教授
三好 マリア(MIYOSHI Maria)氏 京都外国語大学外国語学部ロシア語学科准教授
「日本における外国人住民の増加・多様化で拡大するコミュニティ通訳需要-行政・教育分野に焦点を当てて-」
12:55-13:00 総括
会場参加の場合,事前申込は不要です.オンライン参加ご希望の方は,12 月11 日(水)までにポスター内のQRコードあるいは下記URLからお申し込みください.12月12日(木)にお申し込みいただいたメールアドレス宛に参加用URLをお送りします.同じURLで後日オンデマンド配信(期間限定)を予定しております.
https://forms.gle/zKb6Uahh4PvRLQTe7
お問い合わせ:京都外国語大学外国語学部ロシア語学科
〒615-8558 京都市右京区西院笠目町 6 (https://www.kufs.ac.jp)
[TEL]075-925-6648(ロシア語学科共同研究室)
[E-mail]russian@kufs.ac.jp