2018年7月17日
5回にわたって中南米の魅力を発信する「ラテンアメリカ教養講座」。
2018年度のテーマは「ダンス」。
全ての講座が大人気で、学内外から多くの方にご来場いただきました。
今回は、第3回目から最終回までの様子をお届けします。
第1・2回の様子はこちら▼
第1回「カポエイラの魅力と多様性」
第2回「魅惑のフラメンコ」
第3回 Shall we dance ? の世界へ(6月20日開催)
第3回目のテーマは、「社交ダンス」。
講師は、本研究所の辻豊治客員研究員が務めました。
社交ダンスは、一般向け、競技用と大きく2つに分かれます。種目はボールルーム・ダンスとラテンアメリカン・ダンスがあり、今回はその中のラテンアメリカ起源であるタンゴ、ルンバ、チャチャチャ、サンバについて解説。その歴史や成立起源、ヨーロッパや日本へどのように普及していったかを紹介しました。
その後の実演では、来場者もステップを教わり、社交ダンスの世界をたっぷりと味わいました。
第4回 アルゼンチンタンゴの魅力を引き出すバンドネオン(6月27日開催)
第4回目のテーマは、「アルゼンチンタンゴ」。
タンゴ歌手、髙橋京子先生の楽しいお話と美しい歌声、バンドネオン奏者星野俊哉さんによる生演奏をご披露いただきました。
タンゴに魅力を加えるのは、その音色がパイプオルガンに似たバンドネオンという楽器。
教会で携帯用パイプオルガンとして、讃美歌のために使われた天使の音色からはじまり、その後、アルゼンチンタンゴに欠かせない楽器になるまでの歴史を紹介。
バンドネオンを使った天使編としての日本の名曲「ふるさと」、最後は世界的に有名な「ラ・クンパルシータ」の切ない歌詞についての説明、そのすばらしい演奏に会場はロマンティックな雰囲気に包まれました。
第5回 自然と体が動き出す、サンバの世界(7月4日開催)
最終回のテーマは、「サンバ」。
根川幸男氏(国際日本文化研究センター機関研究員)が実演を交え、サンバの魅力を紹介。
世界最大のお祭りブラジルのカルナヴァル(謝肉祭)とサンバ(踊り)についてその歴史や由来を語っていただきました。
サンバの演奏に使われる楽器は多種多様で、それぞれの楽器の奏でる音、すべてが揃って生まれる素晴らしい音とリズムに、自然と身体が動きだしてしまうような不思議な感覚、会場のみなさんにも笑みがこぼれました。
また、学生の本場ブラジル・カルナヴァル体験談もたいへん興味深いものでした。
後半は、基本ステップ講座が設けられ、来場者も一緒にサンバを体験。
日常を忘れる、楽しくにぎやかなサンバタイムとなりました。
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