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2017年11月17日

 11月11、12、13日の3日間、本学4号館6階国際会議室を会場に、学園創立70周年記念国際シンポジウムが開催されました。主催は本学ラテンアメリカ研究所とスペイン語学科。フランス国立科学研究センターとパリ第一大学パンテオン・ソルボンヌ校が共催。テーマは「古典期から後古典期への移行過程におけるマヤ王権:断絶か変容か」。

 同シンポジウムは、昨年6月メキシコで開催された第10回国際マヤ学者会議の中で行われたものの第二回目として、テーマにふさわしい「王朝」の歴史を持つ京都で、マヤ王権のメカニズムについて考えてみようというもの。コーディネートしたのは、フランス国立科学研究センター名誉教授でありパリ第一大学教授のマリー・シャーロット・アルノー博士とフィリップ・ノンデデオ博士、そして本学スペイン語学科長の大越翼教授の3人で、前回とほぼ同じ国際色豊かなメンバー21人が京都に集いました。

 本学ラテンアメリカ研究所スタッフ並びに本学大学院生らのアシストのもと、3日間とも朝9時よりスタートし、熱のこもった議論を交わすなど、終始和やかな雰囲気の中にも、通常のシンポジウムでは見られないほど長時間にわたる熱のこもった議論が繰り広げられました。古典期から後古典期にかけてマヤ社会の政治制度に影響を及ぼした王やその宮廷の営みに焦点をあて、それぞれの研究者が発表、そして率直な討論は、マヤという非西欧文明の分析に当たって、研究者の背景にある文化が規定する視座が大きく異なることも明らかになり、同じ非西欧型の日本で議論された意味を参加者が認識することにもなりました。

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