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2026年1月20日
— 引揚の記憶を学術的視点から未来へつなぐ —
2026年1月17日(土)、本学1号館7階小ホールにて、京都外国語大学 国際言語文化学会 第13回大会が開催されました。そのメインプログラムとして、本学と舞鶴引揚記念館との共同事業である「戦後80年記念シンポジウム」が行われました。
今回のシンポジウムは、戦後80年および舞鶴の引揚関連資料のユネスコ世界記憶遺産登録10周年を記念したものです。会場には研究者を中心に約50名が参加し、歴史的実態の解明から記憶の継承、そして教育の役割まで、多角的な議論が交わされました。
■ パネリストによる報告概要
シンポジウムでは、専門家と実務者、そして次世代を担う学生の4名が登壇し、それぞれの視点から「引揚と平和」について報告を行いました。
「苦難の体験:シベリア抑留と引揚の歴史」 菱川 邦俊 教授(ロシア語学科):
ロシア語圏研究の知見から、シベリア抑留の過酷な歴史的実態を詳述。史実を読み解くことが、国際理解の基盤であることを提示しました。
「記憶の継承と和解1:ユネスコ世界記憶遺産の登録」 山下 美晴 氏(舞鶴引揚記念館 元館長):
世界記憶遺産登録への道のりと、その資料が持つ国際的な価値について言及。歴史を「和解」の糧にするための意義が語られました。
「記憶の継承と和解2:学生語り部の実践」 舞鶴引揚記念館 学生語り部:
若者の視点から、当事者不在の時代にいかにして記憶を「自分事」として語り継ぐか、現場での実践的な取り組みと葛藤が報告されました。
「平和への昇華:大学教育の役割」 國安 俊彦 教授(共通教育機構):
本学の建学の精神に基づき、凄惨な歴史体験を学問的に分析し、平和を創造する知性へと高めていく大学教育の使命について提言がなされました。
■ 学際的な研究・教育の場として
本シンポジウムを主催した国際言語文化学会は、世界の言語・地域・文化に関する研究振興を通じ、学術、教育、社会の発展に寄与することを目指しています。
若手研究者の育成や教職員・学生の相互協調を目的とする同学会において、今回のシンポジウムは、歴史という重層的なテーマを「言語」や「文化」の枠組みを超えて議論する、極めて有意義な場となりました。
▼ 国際言語文化学会(ISLC)詳細はこちら
本学は今後も、国際言語文化学会などの学術活動を通じ、地域社会と連携した研究・教育を推進してまいります。
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