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2019年10月11日

10月5日(土)午後2時より、11号館2階の会議室並びにラウンジにおいて、国際教養学科創設10周年の講演会・記念式典・懇親会がそれぞれ盛大に開催されました。参加は卒業生と在学生約60人の他、学長、副学長、学部長、学科所属の先生方に加え、校友会長並びに故クレイグ・スミス先生の奥様等、計70人。親密かつ賑やかな集まりとなりました。

国際教養学科は、2010年4月に京都外大としては画期的な学科としてスタートし、2018年国際貢献学部設立に伴い、学生募集を停止するという経緯にあります。第1期生から第6期生まですでに卒業し、現在の在学生のほとんどが2020年度に卒業の予定となっています。

会場となった11号館2階の通路には、学科創設時から数多く展開した講演会、国際シンポジウム、セミナーなど、新しいことに挑戦してきた同学科の様子がひと目で分かるように、立てかけられたパネルで誇示していました

10周年記念式典及び懇親会をひかえて、国際教養学科所属の熊谷俊樹副学長の講演会が催され、「国際教養学科10周年を振り返って」と題し、まさに授業スタイルで、国際シンポジウム開催の裏話を含め、国際事情を興味深く説明。忌憚のない先生の独特な話しぶりに学生時代を思い出すかのように卒業生の目は輝いていました。

午後3時すぎから始まった記念式典及び懇親会では、国際教養学科学科長國安俊彦准教授の学科創設時のエピソードや同志の足跡などを強調した開会の挨拶に始まり、森田嘉一理事長・総長からのお祝いの言葉を松田武学長が代読、続いて祝辞とともに学長が乾杯の音頭をとって懇親会がスタートしました。

懇談が続く中、それぞれお祝いの言葉が述べられました。京都外国語大学校友会会長の島谷直美さんは、「卒業生が多くないのに、こんなにたくさん参加されて頼もしく思われます」と。
外国語学部長の倉田誠教授は初代学科長であった故クレイグ・スミス名誉教授の思い出を。「クレイグとの思い出はたくさんあります。毎年クリスマスのシーズンになると、クレイグはサンタクロースになってお菓子をくばりに来ます。他にもいろいろありますが、そんな思い出多いキャンパスに、母校にいつでも帰って来てください」。
今年1月に亡くなったクレイグ・スミス名誉教授の奥さんであるスミス洋子さんは、「短い期間でありましたが、クレイグは充分に楽しんだようです。京都外大には、また京都外大の学生さんには、ほんとうに感謝しています。今日のことは帰って必ずクレイグに伝えます。ありがとうございました」。
続いて、卒業生代表として1期生の中野雄太さん(病院事務)が、ずっと前に1期生で作ったスミス教授への寄せ書きをスミス洋子さんに渡し、「C.W.ニコル氏を招いた時のこと、クレイグの“Take part”の精神でカナダ留学したことなど、思い出いっぱいあります」と結びました。
そして、主催者側として在学生の川瀬由希子さんが、やはりクレイグの話になりますがと前置きして、「摸擬国連の事務局には3回生になってから入れるということになっているのですが、私は1回生から事務局に入って経験したくて、スミス先生に無理を聞いてもらって、運よく体験できたことが何よりもいい思い出となっています」と。
最後に、出席の堀川徹志副理事長が、「国際教養学科は私の学長の時に開設したこともあり、とても思い入れがあります。優秀な卒業生、在学生に私はこれからも大いに期待しております」と激励の挨拶。
しばし懇談の後、1階テラスに出て野外ステージで記念の集合の写真撮影を行い、国際教養学科創設10周年の記念の集まりは幕を閉じました。

国際教養学科が10年前に画期的な学科としてスタートし、能力の高い学生を輩出してきたのは、社会科学分野を専門科目の中核に置いたことや、海外プログラムの参加を卒業条件としたことなど、理由はいろいろありますが、グローバルな観点からみれば、学科の個性豊かな先生方の存在であったと思われます。初代の学科長にネイティブの故クレイグ・スミス名誉教授はじめ、アメリカ領事館勤務が長かった熊谷俊樹教授、国連アジア太平洋平和軍縮センター所長であった石栗勉教授等々、語学が専門の先生以外に国際舞台で活躍されている人を起用するなど、ユニークな教授陣にその特徴はあったのではないかと思われます。

(内田晃弘)

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