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2026年6月24日

6月24日(火)、共通教育機構所属の木津宗詮客員教授と山﨑その准教授が担当する教養科目「京都文化論A」で、国際日本文化研究センター教授であり、日本美術史家のタイモン・スクリーチ先生をお招きした特別講義を開催しました。

この講義では、スクリーチ先生が最近研究対象とされている京都の「六波羅(ろくはら)」地域をテーマに、歴史的地理、古典文学、美術など多角的な視点からお話しいただきました。

最初に平安京において鴨川の東側がいかに「あの世との境界」として位置づけられていたかについて説明。その後「源氏物語」の桐壺の巻に登場する葬送の地「愛宕(おたぎ)」や、当時の五条通(現在の松原通)の歴史的背景から始まり、話は六条河原院の美術史へと展開しました。源融(みなもとのとおる)が築いた邸宅の塩焼きの煙と、対岸の火葬場の煙との対比、そして後に光源氏がその跡地に造営したとされる壮大な「六条院」の姿を紹介。江戸時代の「六条院図屏風」に見られる、左右を入れ替えても絵が繋がるという日本美術特有の極めて珍しい仕掛けについて、専門的な見地から解説しました。

さらに、六条からほど近い「六波羅」の地名について言及。その由来が仏教の六道輪廻や六波羅蜜にあると解説しました。スクリーチ先生は地名・言葉に共通する「六」という数字に込められた意味について、「源氏物語」の記述や平安時代の生活様式からさらに解き明かしていきたいと、今後の展望を話しました。

質疑応答では、学生から「イギリスにおいて日本の歴史はどのように捉えられているのか」という国際的な視点からの質問や、「先生が京都に魅了されたきっかけ」についての質問が上がりました。また、講義中に五条通の清水寺のエピソードが登場したこともあり、スクリーチ先生から「みなさんは清水寺に行ったことはありますか?」と学生たちへ直接問いかけられる場面もあり、終始和やかで双方向的な講義となりました。

スクリーチ先生は最後に「京都は東京や大阪と異なり、深く考えさせる歴史の堆積があります。また伝統だけでなく多くの大学が集まる若いエネルギーの街です。今住んでいる地域の歴史にぜひ目を向けてみてください」と学生たちに話しました。

第一線で活躍される日本の歴史・文化の専門家をお招きし、慣れ親しんだ京都の歴史や文化を新たな視点から見つめ直す時間となりました。

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京都の歴史を古典文学や地理、芸術から読み解く講義となりました
京都の歴史を古典文学や地理、芸術から読み解く講義となりました

「京都に住み始めて以来、その奥深い歴史の虜になりました」と話すスクリーチ先生
「京都に住み始めて以来、その奥深い歴史の虜になりました」と話すスクリーチ先生

京都の歴史的背景に学生・教員は耳を傾けました
京都の歴史的背景に学生・教員は耳を傾けました

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