ページの先頭です。ページの本文へメインメニューへサイト内検索へ

2014年2月4日

京都外国語大学 京都ラテンアメリカ研究所主催
第13回ラテンアメリカ研究講座 国際シンポジウム
「大洋が結ぶ世界(16~17世紀)~ラテンアメリカから東アジアへ~」


日時:2014年2月26日(水)10:00~18:30
会場:京都外国語大学 国際交流会館4階 会議室
※申込不要・入場無料
今から400年前の1613年は、支倉常長率いる慶長遣欧使節を乗せたサン・フアン号が日本を出発し、メキシコ、キューバを経てスペインに入り、復路にはメキシコからフィリピンを経由して日本に戻るというルートをたどり、日本船による初の太平洋横断を果たした年である。使節一行の動向は、当時のメキシコ、スペイン、ローマの人々の注目を集め、使節を率いた支倉常長の悲運な一生が小説化され、近年はスペイン語で「日本」という意味の「ハポン」という姓を持った住民が多いスペインの町が使節団の末裔と言われ話題を呼んでいる。本講座では、1543年の鉄砲伝来から1640年代の鎖国の完成に至るまでの過程で、太平洋の東側と西側を結んでどのような世界が広がっていたのかを検証する。

プログラム

10:00 開会

主催者側挨拶(大垣貴志郎所長
主旨説明(立岩礼子主任研究員

10:10 特別スピーチ 慶長使節とキューバ
※スペイン語によるスピーチ、日本語通訳あり

マルコス・フェルミン・ロドリゲス・コスタ駐日キューバ大使

11:00 基調講演 近世日本とルソン―「鎖国」形成史再考
※日本語による講演

清水有子(明治学院大学キリスト教研究所客員研究員)
16世紀中頃東アジアに進出したイベリア勢力(ポルトガル、スペイン)を、当該時期の東アジア国際情勢の一端として捉え、ルソンを中心に、ゴア、マカオ、メキシコ(当時のヌエバ・エスパーニャ)との関係にも言及しながら、日本の鎖国の形成に与えた影響を明らかにする。

12:00 休憩


13:15 ハプスブルク朝時代のポルトガル貿易における日本人奴隷
※スペイン語による報告、日本語通訳あり

ルシオ・デ・ソウザ(ポルトガル・エヴォラ大学研究員)
16、17世紀アジア、ラテンアメリカ、ヨーロッパにおける日本人奴隷の売買について、1)マカオ-リスボン・ルート、2)マカオ-マラッカ及びフィリピン・ルート、3)太平洋/ラテンアメリカ・ルートにおいて検討する。

14:15 休憩


14:20 漂流、植民、貿易を通して考える16世紀及び17世紀のフィリピンと台湾の関係
※スペイン語による報告、日本語通訳あり

方 真真(国立台北教育大学台湾文化研究所教授)
16世紀及び17世紀のフィリピンと台湾の関係について、以下の3つの時期を追って論じる。①スペイン人が漂流して台湾に到着し占領しようとした16世紀末から1626年まで、②スペイン人が北部を占領し、フィリピンと交易した1626年から1642年まで、③1662年(鄭成功が台湾からオランダ人を追放した年)から、マニラと台南の交易が復活した1683年(鄭成功の孫が満州で清の台湾征伐に敗れた年)まで。

15:20 休憩


15:30 フィリピンの肥前焼
※英語による報告、通訳なし

ニダ・クエバス(フィリピン国立博物館学芸員)
アジアにおける貿易拠点の1つであったフィリピンでは、肥前焼が出土している。ガレオン船でメキシコへ運ばれるべく長崎から中国人がマニラに持ち込んだものだと思われる。メキシコとフィリピンを結んだガレオン貿易には、中国人や日本人も活発に参加していたからである。本報告では、フィリピンに遺る肥前焼の分析した結果を報告する。

16:00 休憩


16:15 コメント~ラテンアメリカから見る世界

井上幸孝(専修大学准教授)
住田育法(京都外国語大学教授)
野上建紀(有田町歴史民俗資料館文化財専門員)
伏見岳志(慶應義塾大学准教授)


17:00 質疑応答・ディスカッション

進行:宮原 曉(大阪大学准教授)

18:00 閉会

主催者側挨拶(辻 豊治副所長

※プログラムは予告なく変更されることがあります。

●お問い合わせ●
京都外国語大学 京都ラテンアメリカ研究所
〒615-8558 京都市右京区西院笠目町6
TEL: 075-312-3388 FAX: 075-322-6237
E-mail: ielak@kufs.ac.jp
http://www.kufs.ac.jp/ielak

前のページへ戻る

Page top