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2010年7月16日

 第143回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が7月15日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞に平成8年度本学ドイツ語学科卒業の赤染晶子(本名・瀬野晶子)さんの『乙女の密告』(新潮6月号)が選ばれました。芥川賞作家の誕生は本学初めてとなります。語学を専攻する学生にとっても大きな励みとなり、なによりも今回の卒業生の快挙は本学のたいへんな誇りであります。
 赤染さんは、本学を卒業した後、北海道大学大学院に進まれておりますが、本学の語学の授業の密度の濃さといい、楽しさ等々、たいへん印象深く思い出に残っているらしく、受賞作は、在学時に経験したドイツ語の授業を実に興味深くデフォルメし、語学を自作の文学作品の中でしっかり息づかせるなど、外国語大学出身者ならではのストーリー展開、ならびに言葉の選び方がなされております。これからも、持ち味のユーモアあふれる文学作品のための創作活動への期待がふくらみます。

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