2012年5月24日
熱中症の予防について
熱中症にかからないように注意しよう!
風かおるさわやかな季節になるとともに、いよいよ本格的な梅雨、初夏の高温多湿の時期を迎えようとしています。季節の変わり目のこの時期は、特有の高温多湿の環境から熱中症が多発し、体内の水分や塩分が失われるなど、私たちの体が適切に対応できなくなりバランスが崩れ、体内の調節機能が破綻して、めまい、失神、筋肉の硬直、頭痛、吐き気、高体温、意識障害などの症状が現れます。この状態が熱中症です。
このように熱中症は、体温を維持するための生理的な反応の失調状態から、全身の臓器の機能不全に至るまで、軽症から重症へと移行する連続的な病態のように思われていますが、病状の急激な重症化の予測は困難です。したがって、熱中症の疑いがあるときには、緊急事態であることを認識し、ためらわず救急隊の要請をして医療機関に搬送しましょう。また現場では、すぐに体を冷やし始めるなどの応急処置をすることが必要です。日常生活での注意として、健全な体調維持につとめ、暑熱を避ける、服装の工夫、水分補給、運動時の環境工夫など予防に留意してください。
○ このような症状があれば熱中症を疑う
Ⅰ度(熱痙攣)めまい、立ちくらみがある、筋肉のこむら返りがある、汗をふいてもふいても出てくる。
Ⅱ度(熱疲憊)頭痛、吐き気がする、吐く、からだがだるい、虚脱感がある。
Ⅲ度(熱射病)意識がない、体がひきつける、呼びかけに対し返事がおかしい、まっすぐ歩けない、高い体温である。
○ 熱中症はどのようなときに起こるのか
・高湿度や急な温度上昇のとき
・脱水状態にある人
・肥満傾向の人、体力のない人、普段から運動をしていない人、暑さに慣れていない人、病気の人、 体調の悪い 人、暑熱障害になったことのある人等
・課外活動中におけるダッシュ、シャトルランなどの無理なトレーニング
・休日明け、練習の初日
・練習が連日続いたときの最終日前後
○ 熱中症予防対策
日常の健康管理が大切:睡眠不足、体調不良、前日などの飲酒、朝食未摂取、感冒などによる発熱、下痢な
どによる脱水などは、熱中症の発症に影響を与える。
1.日常生活での注意事項
・暑さを避けましょう。
・服装を工夫しましょう。
・こまめに水分・塩分を補給*しましょう。
・急に暑くなる日に注意しましょう。
・暑さに備えた体力づくりをしましょう。
・個人の条件を考慮しましょう。
・集団活動の場ではお互いに配慮しましょう。
2.運動時の注意事項
・環境条件を把握しておきましょう。
・状況に応じた水分補給*を行いましょう。
・暑さに徐々に慣らすこと。
・個人の条件や体調を考慮すること。
・服装に気をつけること。
・具合が悪くなった場合は早めに措置をとること。
*経口補水液(Oral Rehydration Solution)OS-1(オーエスワン)とか、ポカリスエットに等量の水を加えたものなどがよい。
以上の点に留意し、体調が悪くなったら直ぐに運動を中止し、適切な応急手当など必要な措置をとりましょう!
本 学
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