2010年6月8日
平成22年度京都外国語大学大学院主催第1回公開講演会
翻訳のワンダーランド
~『サラダ記念日』から『坂の上の雲』まで~
今回、京都外国語大学大学院主催の講演会を下記の通り開催いたします。今回は、翻訳家として日本文学及び日本文化に造詣の深いジュリエット・カーペンター氏をお招きして、翻訳及び日本文化との関わりについて御講演をいただきます。どうぞ、お誘い合わせの上、ご来場ください。
記
日時:平成22年7月7日(水) 16時40分~18時10分
場所:京都外国語大学1号館7階 171教室
参加費:無料
講師:Juliet W. Carpenter氏 (同志社女子大学教授)
<講演概要>
私がプロとして最初に翻訳に携わったのはもう40年以上も前のこと。Japan Quarterly というジャーナルのためのエッセイをたのまれたが、そのタイトルは忘れやしない、「駅弁大学」だった。大学は次から次へ雨後の竹の子のように日本のあちこちに出来つつあった時代だったが、やはり今とは大違い。それ以来ずっと翻訳一筋で歩んできたが、常に翻訳を通してすばらしい日本体験をさせていただいた。私が手がけた翻訳は俵万智の『サラダ記念日』を始め、絵本や小説から親鸞聖人の教えにいたるまで、実に幅広い。現在日露戦争に没頭して、司馬遼太郎の『坂の上の雲』第4巻に取り組み中。その仕事の難しさや楽しさを中心に、私の見てきた翻訳の数々の不思議を紹介したい。
<Juliet W. Carpenter(ジュリエットW.カーペンター)氏 プロフィール>
1948年合衆国ミシガン州アナーバー市で生まれる。1960年父と共に初来日。高校から日本語学習を始め、ミシガン大学ではE.G.サイデンスティッカー教授の指導を受け、日本語・日本文化研究で修士号取得。1974年再来日、神戸女学院他で教え、1986年より同志社女子大学教員となる。1980年最初の訳業安部公房作『密会』で、「日米友好基金文学翻訳賞」とコロンビア大学の翻訳賞を受賞、以来50冊以上の作品を翻訳。Seeing Kyotoなどの著作もある。同志社女子大学表象文化学部英語英文学科教授。奈良と京都在住。
問い合わせ先 : 国際言語平和研究所 phone:075-322-6054
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