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2026年7月8日
7月6日(月)5講時に741教室にて、本学卒業生でプロの通訳者として幅広く活躍されている神田雅晴氏の「通訳について、学生時代に考えていたこと。フリーランスになって今感じること。未来についての考察。」と題した講演会が開催されました。
講演では、神田氏が通訳者として歩んできた経験をもとに、通訳技術の習得方法や、失敗を糧に成長することの大切さ、そしてプロフェッショナルとして求められる姿勢についてお話しいただきました。当日は多くの学生が参加し、神田氏の豊富な経験談に熱心に耳を傾けていました。
講演の前半では、学生時代の学習方法について紹介されました。神田氏は、シャドーイングやプロダクションなどのトレーニングを毎日積み重ねるとともに、インタースクールにも通いながら通訳技術を磨いていたそうです。しかし、名古屋学生通訳コンテストでは思うような結果を残すことができず、「言いたいことが英語でとっさに出てこない」という大きな壁に直面したと語られました。その経験を失敗として終わらせるのではなく、自身の課題を見つめ直し、さらなる努力につなげたことが、その後の成長の原動力となったことを学生に伝えられました。
大学卒業後は、約1年間フリーランスとして英語塾の講師を務めながら、通訳者としての活動を開始されました。その頃、通訳として同行した著名なピアニストの練習風景を間近で見る機会があり、一流の演奏家が細部まで妥協せず努力を積み重ねる姿勢から、プロフェッショナルとして仕事に向き合う心構えを学んだと紹介されました。
また、同時通訳コンテストにも複数回挑戦しましたが、なかなか結果につながらず、葛藤の日々を経験されたそうです。それでも挑戦を続け、長年にわたる努力の末、ついに同時通訳グランプリで優勝を果たされました。華々しい結果の裏には、数え切れないほどの練習と失敗の積み重ねがあったことを率直に語られ、学生たちに「継続することの大切さ」を力強く伝えられました。
その後、フリーランスとしての活動を経て番組制作会社に入社し、海外商品の紹介や放送通訳など、さまざまな現場で経験を積まれました。さらに、日本会議通訳者協会(JACI)の理事に就任されるなど、通訳業界を代表する存在として活躍される一方で、PayPay株式会社やその他の国際的な企業へ入社する機会にも恵まれ、企業の国際的なコミュニケーションを支える通訳者として活躍されました。そして、これまで企業で培ってきた豊富な経験を生かし、昨年からはフリーランスの通訳者また起業家として活躍されています。
講演では、学生が事前にスマートフォンへZoomアプリをインストールし、その機能を活用した同時通訳体験も行われました。学生たちは実際に通訳音声を聞きながら講演を体験し、同時通訳がどのような仕組みで行われているのかを実践的に学ぶ貴重な機会となりました。教室では実際の国際会議さながらの臨場感が生まれ、学生たちは通訳という仕事への理解を一層深めることができました。
神田氏の講演を通して、学生たちは語学力を高めるだけでなく、失敗を恐れず挑戦し続ける姿勢や、地道な努力を積み重ねることの大切さを学ぶことができました。また、一流の通訳者として活躍するまでの道のりには数多くの試行錯誤があったことを知り、自らの将来について考える貴重な機会となりました。さらに、同時通訳を実際に体験したことで、通訳という仕事に必要な高度な技術や集中力を身近に感じることができ、大変有意義な講演会となりました。
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