2022年10月24日
10月20日(木)、女性に対するハラスメントを描く-バンド・デシネ『クロコダイル』の作者、トマ・マチュー氏の講演会とサイン会を本学で開催。同講演会はアンスティチュ・フランセ関西主催「読書の秋2022」のイベントの一つで、ベルギー王国フランス語共同体政府国際交流振興庁(WBI)からの支援のもと、本学フランス語学科が共催、同学科森田美里講師がモデレーターを務めて実施しました。
日常的に繰り広げられる女性差別や街中でのハラスメントについて、男性をワニに擬人化し漫画にしているトマ・マチュー氏。講演会は、事前に募った参加者からの質問に回答する形で行われました。「ハラスメントをテーマに選んだきっかけ」や「なぜ擬人化の対象をワニとしたのか」などの質問があり、フランス語と日本語の逐次通訳で意見交換が行われました。『クロコダイル』日本語訳を担当したリボアル堀井なみの氏とコザ・アリーン氏も同講演会に登壇。ハラスメントに対する意識がそれぞれの国で違うなか、翻訳で留意した点についても質問があがりました。
さらに、本学付属図書館に所蔵している『クロコダイル』にも、直筆サインを書いていただきました。
最後に登壇者から「自分自身が知らぬ間に加害者になる可能性もある。被害を受けたときは声を上げることが大事」とメッセージを送り、参加者は真剣に耳を傾けました。
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