2018年11月13日
11月8日(木)昼、京都市文化市民局の指導による埋蔵文化財の発掘調査説明会が、京都外国語専門学校で実施され、本学国際文化資料館長 南 博史教授らが参加した近隣住民や専門学校生にむけて解説しました。
同専門学校の建つ岡崎地区一帯は、藤原師実が白川天皇に献上しその後、白川天皇やその近親者により多くの寺院が建立されました。この寺院群は「勝」の名が付くことから六勝寺と称されています。
本調査範囲は「勝」の文字は付かないが、鳥羽法皇が発願し、長承1(1132)年に平清盛の父・忠盛が造進した「得長寿院」があったとされる場所です。今回見つかった「中世2号溝状遺構」は、得長寿院の敷地を何らかの形で区切る区画溝の可能性があり、当時の様子を再現する価値あるものです。参加者は古代の人びとに思いをはせた様子でした。
【調査概要】
期間: 平成30年9月28日~11月9日
場所: 京都外国語専門学校(京都市左京区岡崎徳成町5)
面積: 87.6㎡
検出された遺構
近世: 土坑・ピット
中世: 溝状遺構・土坑・ピット
出土した遺物
近世: 土器・陶器・銭
中世: 土器・瓦・種子
関連リンク
京都外国語大学 国際文化資料館
京都外国語専門学校
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