2020年2月15日
最高気温14℃と、春の訪れを予感させる暖かさだった2月14日(金)、2020年3月をもって退職する菅英輝客員教授、原聰客員教授の最終講義が行われ、2講義合わせて約100人の学生・教職員および一般聴講者が出席しました。
米国・東アジア国際関係が専門分野の菅教授の講義演題は、「冷戦とは何だったのか―冷戦後の世界にとっての含意―」。文献資料から、米ソ冷戦を20世紀の国際政治の中にどう位置づけるか解説。現在、対立が深刻な米中問題にも触れるなど、これまでの研究を総括しました。
「近代日本政治外交史における二つの『何故』」と題した、国際政治や安全保障が専門分野の原教授の講義は、近代日本の2つの疑問について言及。明治・大正期の日本が英・露・独ら列強各国の植民地にならなかった理由や、太平洋戦争を防げなかった日本人の国民性について講義しました。
米国関連の著作や国内外の大学で活躍した菅教授の講義は、「研究者」として集大成となる内容。ゼミやボランティア活動で学生の「考える力」育成に尽力した原教授は、「教育者」として講義を展開。両教授が歩んできた道を表す、最終講義でした。
菅先生、原先生、長年にわたり、本学の教育研究活動にご尽力いただき、本当にありがとうございました。
菅教授は「冷戦は、第三世界の開発をめぐる米ソ間のモデル競争」と話した
「『考える力』には、事実の把握・分析が必要。学生たちは判断のための『座標軸』を持ってほしい」と、原教授
聴講者は、先生方の言葉を心に刻むように耳を傾けた
講義終了後、贈られた花束を持って
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