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2026年7月2日
6月30日(水)、共通教育機構所属の木津宗詮客員教授と山﨑その准教授が担当する教養科目「京都文化論A」で、木津客員教授による特別講義「清水焼と伝統工芸の継承」を開催しました。
講義ではまず、茶道具が個人の「作家」ではなく、土作りから窯の管理まで数十人にも及ぶ「職人」の高度な分業によって成り立ってきたことを説明。話題は大正から昭和前期にかけて関西で活躍した職人たちに及び、表千家・裏千家・武者小路千家専属の茶道具を代々製作する「千家十職」以外の存在にも光が当てられました。木津客員教授は近代茶の湯を支えた職人集団「清技会」など、各家元に出入りした職人たちの人となりや時代背景を紹介。激動の昭和を経て裏方の職人たちの記録が失われつつある中、親族への聞き取りなどを通じて、名もなき職人たちの姿を後世に残すことの重要性が語られました。
続いて、戦前と戦後の社会構造の変化が伝統工芸に与えた影響について言及しました。木津客員教授は「かつてのパトロンによる手厚い支援や徒弟制度といった育成環境は、戦後の富の分散や機械化によって失われ、少子化や後継者不足により伝統的な分業制の維持は困難を極めている」と話し、「それでも実用性を重んじる茶道具には職人の手仕事だからこそ宿る価値がある」と強調しました。
質疑応答では、学生からAI技術の活用について質問があがると、木津客員教授はデザインや経営面での可能性を認めつつも、手作りであること自体に価値が見出される分野では、機械化は馴染みにくいと指摘。伝統文化を次世代へどう継承していくか、深く考えさせられる機会となりました。
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