2017年9月20日
日時:10月20日(金)13:10~14:50
場所:京都外国語大学森田記念講堂
主催:桜美林大学孔子学院
桜美林大学芸術文化学群演劇専修
京都外国語大学
後援:京都新聞
演者:桜美林大学「芸術文化研修(中国京劇研修)」
履修者他
指導・演出:袁英明(桜美林大学教授/京劇女優
馬征宏(桜美林大学兼任講師/京劇俳優)
スタッフ指導:金英秀(桜美林大学准教授/文学座)
楽師:京劇の最高学府・中国戯曲学院教員 顧玉傑、楊霄龍他
問合せ先:京都外国語大学中国語学科
〒615-0058
京都市右京区西院笠目6
Tel:075-322-6012
Mail:zhongwen@kufs.ac.jp
京劇とは
東洋演劇の代表的な伝統舞台芸術の一つであり、中国の国劇である。世界無形文化遺産に登録されている。京劇は文学、音楽、歌唱、舞踊、ドラマ、美術、立回り、雑技など多様な芸術形式と内容を含む総合芸術であり、中国の伝統的な道徳観念および倫理規則が表象され、中国文化が凝縮されている芸術である。それは型、様式美を追及する東洋伝統演劇の特徴を表し、見得や隈取、トンボを切るなど、特に日本の歌舞伎とも類似性を持つ。また、象徴的な表現に関しては日本の能とも共通している。
桜美林大学の京劇
2000年から桜美林大学で演劇専修が設置され、その中の科目である「東洋演劇演習A(京劇)」は18年目を迎えた。学生の表現力、教養を高めること、特に中国文化に対する理解を深めさせることを目指している。これまで定期的に授業発表会を実施し、中国政府の招聘により3回訪中公演を行った。中国の名門大学である上海同済大学、上海外国語大学、中国戯曲学院、中国伝媒大学、天津外国語大学、上海戯劇学院戯曲学院、北京大学などにおいて学生と文化交流を行い、日中両国の社会に注目され、多くのメディアに取り上げられた実績を有する。
「拾玉鐲」シュウギョクショク
明代の物語。散歩に訪れた青年と出会い、恋に落ちた少女の心の動き、刺繍や鶏の世話などの細かな表現、京劇の特徴が存分に表れている演目で、世界的によく紹介されている作品。パントマイムを中心とした心置きなく笑える人情劇である。
「三岔口」サンチャコウ
中国では『三国演義』と並ぶ名作『楊家将演義』の一節。
時は宋代。場所は題名の三叉路にある宿屋。楊家の将軍を守るために、誤解が元で発生した仲間同士の死闘が始まるが、結果は如何に…。今回はその中の一部を演じ、京劇ならではの暗闇中の激しい立回りが見どころ。緊張感が溢れ、手に汗握る作品。
「秋江」シュウコウ
明代の伝奇『玉簪記』 に取材した作品と言われている。若い尼僧の陳妙常と若い書生潘必正が恋に落ち、陳妙常は寺を飛び出して、都に旅立った潘必正を追いかける。登場人物は陳妙常と船頭の二人だけだが、道を急ぐ純情な尼を故意にからかう老人とのやりとりは絶妙である。道具を使わずに二人の体の動きだけで河面に揺れる舟を表現する俳優の演技力が注目される。
「白蛇伝・盗仙草」ハクジャデン・トウセンソウ
美しくも健気な一途の愛と冒険の神話劇。白素貞(白蛇の精)は正体を隠したまま人間の若者・許仙と夫婦になり、幸せに暮らす。端午の節妻の正体・白蛇に驚愕した許仙が気絶をする。夫を生き返らせるには、崑崙山に生える仙草霊芝草(れいしそう)を盗む他に方法はない。夫を救うため、必死に仙山を守護する鶴童、鹿童等に挑む。大立ち回りを楽しめる演目。
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