2018年10月3日
10月2日(火)昼、シカゴ大学のブルース・カミングス教授を招いた学内講演会を本学2号館221教室で開催しました。国際教養学科が主催。300人を超える学生が参加し、朝鮮近現代史研究の第一人者である同教授の話に耳を傾けました。
カミングス教授は、2018年6月に初の米朝首脳会談が実現したものの一向に進展しない朝鮮半島の非核化問題について、1950年に始まった朝鮮戦争から現在までの68年間を約1時間で振り返りました。そして北朝鮮が核兵器・ミサイルを保有するに至る過程と非核化をめぐる交渉の現状について、歴史的文脈の中で理解する必要性を指摘しました。
質疑応答では「(朝鮮戦争で)原子爆弾が投下されなかった理由は?」「米国人にとっての朝鮮戦争とは?」などに質問が及び、教授は「旧ソ連の核実験成功がアメリカの核独占状態に終わりを告げた」など、一つ一つ丁寧に答えていました。
カミングス教授と親交の深い、本学の菅 英輝客員教授(専門:アメリカ合衆国と東アジア国際関係)は「参加した学生が国際情勢を理解する新たな視点を獲得してほしい」と話しました。
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