京都外国語短期大学で新たに取り組む学生支援が、今年度から開始された文部科学省「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」(以下「学生支援GP」)に採択されました。
学生支援GPは、各大学・短期大学・高等専門学校における、入学から卒業までを通じた組織的かつ総合的な学生支援プログラムのうち、学生の視点に立った独自の工夫や努力により特段の効果が期待される取組を含む優れたプログラムを選定し、広く社会に情報提供し、各大学等における学生支援機能の充実を図ることを目的としています。
即戦力となる人材育成のための学生支援
— 観光ビジネスにおける「学び」と「実践」のコラボレーション —
本学では、多様な学習者のニーズに対応するため、平成19年度から夜間2年制のキャリア英語科に改組し、学生に進学・就職・留学等といった卒業後の進路を明確に持たせ、その希望が達成できる教育課程としている。また、様々なライフスタイルを持つ学生に対応できるよう、基礎的な学習を行った上で、学生が進路に合わせてコース選択する方式を導入している。プラクティカルな英語教育やビジネススキル等の職業教育を展開する中で、新たに観光ビジネスの場面での「ホスピタリティ英語」の擬似体験を通して発話練習できる自律学習型教材・装置を開発した上で、働きながら学ぶ学生も経済的に安心して実習できる「有給で就労する実践型のペイドインターンシップ」と組み合わせて、キャリア支援を行う。これにより、明確な職業観だけでなく、実際の場面での英語対応能力と職業教育で学んだ知識と技能の応用力を身に付けさせ、社会で即戦力となる人材育成をめざす。
京都外国語短期大学においては、大学の目的等に基づき学生支援の目標を定め、長年にわたり、学生の大学生活を充実させる効果において成果を上げていると言えます。
修学支援・学生生活支援・キャリア支援という3つの支援連携は、現在の組織性に見合う非常に優れた取組です。さらに、「新しいキャリア支援」の取組は、今まで長きにわたって築かれた地域との信頼関係の上に成果をもたらしたとも言えます。「ペイドインターンシップ」という外資系ホテル業界では馴染みの制度をいち早く取り込み、京都という地域に還元しようとされています。
また、自主的学習システムを開発し本授業と補完しあう位置づけは重要です。多様な学生を受け入れ、ボトムラインを引き上げる目的があるという点は他の大学等のモデルに相応しい推奨すべき取組であると言えます。
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