2024/07/08 09:00:00 6月26日 ブックトーク『地球の歩き方』
- 学生ニュース
- 英米語学科
こんにちは!英米語学科4年次生の梅本瑚々奈です。
6月27日(水)に本学図書館主催のブックトークがあり、今回のテーマは『地球の歩き方』(ガイドブック)でした。今回は、ニューヨーク、イギリス、イタリアがテーマで、それぞれについて、グローバル観光学科2年次生の木村まりあさん、英米語学科4年次生の梅本瑚々奈、グローバルスタディーズ学科4年次生の榎本初音さんが、実際に訪れた国の内容や旅行のコツ、などについてプレゼンテーションを行いました。また、その後の座談会では、参加者からの質問やコメントを交えながら、有意義な時間を過ごしました。
今回のブックトークのテーマである『地球の歩き方』は、1979年に出版されて以来、ガイドブック界のバイブルとして旅行者から絶大な支持を得ています。詳細な地図、信頼性の高い観光情報、そして現地での生活や文化に関する深い洞察を提供しており、旅行の計画に欠かせない存在となっています。コロナ禍の影響で売上が大幅に減少しましたが、『旅の図鑑』シリーズや国内ガイド、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボなど、数々の企業努力により大ヒットを記録し、V字回復が話題になりました。さらに、今年1月にテレビ東京でドラマ化もされ、新たな展開が期待されています。
木村まりあさんは「ニューヨークの歩き方」について紹介してくれました。ニューヨークに行くことが決まった時にこのガイドブックを購入し、事前にしっかりと勉強してから現地に持って行ったとのことです。観光名所の詳細な地図や現地の文化に関する情報、おすすめのレストランや美術館などの情報がしっかりと含まれていたため、初めてのニューヨークでも安心して観光を楽しむことができたそうです。また、『地球の歩き方』の新しいシリーズである『Plat(ぷらっと)』も取り上げて、『地球の歩き方』との内容や使い勝手、対象読者等の項目から比較を行っていました。
次に私、梅本瑚々奈が「イギリスの歩き方」について紹介しました。この発表のために読み返した際、ロンドンの都市部から美しい田舎の村まで、幅広いエリアが網羅されていることが印象的でした。また、観光だけでなく、各地域の歴史や文化、交通手段に関する詳しい情報が、他のガイドブック以上に含まれていることもこのシリーズが人気の理由だと思います。
榎本初音さんは「イタリアの歩き方」を紹介してくれました。1年間の留学前に購入して読み込んだ後、現地での観光の際にも使用していたとのことでした。彼女自身とても気に入っていて帰国した今でも思い返しながら見ていると話していました。実際に手に取って見てほしいと図書館から運んできた『地球の歩き方』を参加者に配り、榎本さんが思うおすすめポイントを交えて内容を紹介していました。その中でも私が一番共感したのは、最後の方にあるパスポートやビザ、航空券の取り方、旅行に持って行くべき物など、旅行が決まってから行くまでの手順が詳しく含まれており、旅行初心者でも安心して行くことができるということでした。
発表後の座談会では、参加者から、「携帯電話と併用してガイドブックをどのように使っているか」、「『地球の歩き方』ならではの魅力は何か」、という質問が寄せられました。さらに、ガイドブックとデジタルツールのハイブリッドな活用方法についても話題となり、活発な交流が行われました。
これから旅行の予定がある人もない人も、ぜひ『地球の歩き方』を手に取って、旅行気分を楽しんでみてください。今回紹介した3冊以外にも、図書館には豊富な種類の『地球の歩き方』が揃っているので、ぜひ見てみてくださいね!
6月27日(水)に本学図書館主催のブックトークがあり、今回のテーマは『地球の歩き方』(ガイドブック)でした。今回は、ニューヨーク、イギリス、イタリアがテーマで、それぞれについて、グローバル観光学科2年次生の木村まりあさん、英米語学科4年次生の梅本瑚々奈、グローバルスタディーズ学科4年次生の榎本初音さんが、実際に訪れた国の内容や旅行のコツ、などについてプレゼンテーションを行いました。また、その後の座談会では、参加者からの質問やコメントを交えながら、有意義な時間を過ごしました。
今回のブックトークのテーマである『地球の歩き方』は、1979年に出版されて以来、ガイドブック界のバイブルとして旅行者から絶大な支持を得ています。詳細な地図、信頼性の高い観光情報、そして現地での生活や文化に関する深い洞察を提供しており、旅行の計画に欠かせない存在となっています。コロナ禍の影響で売上が大幅に減少しましたが、『旅の図鑑』シリーズや国内ガイド、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボなど、数々の企業努力により大ヒットを記録し、V字回復が話題になりました。さらに、今年1月にテレビ東京でドラマ化もされ、新たな展開が期待されています。
木村まりあさんは「ニューヨークの歩き方」について紹介してくれました。ニューヨークに行くことが決まった時にこのガイドブックを購入し、事前にしっかりと勉強してから現地に持って行ったとのことです。観光名所の詳細な地図や現地の文化に関する情報、おすすめのレストランや美術館などの情報がしっかりと含まれていたため、初めてのニューヨークでも安心して観光を楽しむことができたそうです。また、『地球の歩き方』の新しいシリーズである『Plat(ぷらっと)』も取り上げて、『地球の歩き方』との内容や使い勝手、対象読者等の項目から比較を行っていました。
次に私、梅本瑚々奈が「イギリスの歩き方」について紹介しました。この発表のために読み返した際、ロンドンの都市部から美しい田舎の村まで、幅広いエリアが網羅されていることが印象的でした。また、観光だけでなく、各地域の歴史や文化、交通手段に関する詳しい情報が、他のガイドブック以上に含まれていることもこのシリーズが人気の理由だと思います。
榎本初音さんは「イタリアの歩き方」を紹介してくれました。1年間の留学前に購入して読み込んだ後、現地での観光の際にも使用していたとのことでした。彼女自身とても気に入っていて帰国した今でも思い返しながら見ていると話していました。実際に手に取って見てほしいと図書館から運んできた『地球の歩き方』を参加者に配り、榎本さんが思うおすすめポイントを交えて内容を紹介していました。その中でも私が一番共感したのは、最後の方にあるパスポートやビザ、航空券の取り方、旅行に持って行くべき物など、旅行が決まってから行くまでの手順が詳しく含まれており、旅行初心者でも安心して行くことができるということでした。
発表後の座談会では、参加者から、「携帯電話と併用してガイドブックをどのように使っているか」、「『地球の歩き方』ならではの魅力は何か」、という質問が寄せられました。さらに、ガイドブックとデジタルツールのハイブリッドな活用方法についても話題となり、活発な交流が行われました。
これから旅行の予定がある人もない人も、ぜひ『地球の歩き方』を手に取って、旅行気分を楽しんでみてください。今回紹介した3冊以外にも、図書館には豊富な種類の『地球の歩き方』が揃っているので、ぜひ見てみてくださいね!
2024/07/07 19:20:00 佐々木正明先生講演会のご報告
- イベント
- 英米語学科・キャリア英語科
7月1日(月)5講時にR221にて、元産経新聞モスクワ支局長、大和大学教授の佐々木正明先生の講演会が開催されました。講演の論題は、「『With プーチン』時代をどのように生きるか」。当日は200人余りの学生および教職員が佐々木先生のお話に聞き入りました。
佐々木先生は、大和大学で教鞭をとる傍ら、新聞記者としての経験を活かしてフリーランスのジャーナリストとしても活躍されています。ジャーナリストの役割は、現場に行って、実際に話を聞くこととお考えの佐々木先生は、2023年3月にウクライナを訪問し、戦時下にあるウクライナを取材されています。
講演会ではその際に行った市民へのインタビュー動画や写真が多く紹介されました。
- 空襲警報が鳴り響く中でも、平然と街を歩く首都キーウの市民の姿。
- キーウ郊外にミサイルが着弾したその日に、戦争に屈することなくウクライナ国民歌劇場で開催されたバレエの公演。
- 激戦地となったマリウポリの支援センターで、心理的ダメージによって表情を失ってしまった子どもがケアを受ける姿。
- 自らがけがを負った際に自分で止血をするための訓練を受ける市民の様子。
- 兵士が隠れるための迷彩コートを作る女性たち。
どれもが私たちの日常とはあまりにかけ離れたものでありながら、ウクライナで現実に起こっていることです。外国語を武器に現地を訪れた佐々木先生がいなければ、私たちが知ることができないものばかりでした。
講演の後、学生との質疑応答もありましたが、ここでは学生がコメント用紙に記入した感想の一部を紹介します。
「外国語を知っているからこそ世界のリアルを見ることができるのだと思いました。ウクライナのニュースは本当に良く見ますが、そこに住む人々の思いや表情まで細かくは知りませんでした。…(中略)…SNSを通して知る、SNSを通して情報交換をするのではなく、言語という自らの武器を発揮しないといけないと強く感じました。」
「日本がいかに平和で安全な国であるかを改めて実感しました。私たち日本人が平和に暮らしている中、世界では戦争が行われている現状がジャーナリストとして取材されている動画からリアルに伝わってきました。『外国語の習得は日本にいれば、見ることができない世界を見通すことが可能になる』という佐々木先生の言葉に心を打たれました。外国語を学ぶことで、自分自身の価値観を広げられるチャンスを得ることができると思いました。」
「外国語を学んでいる身として、言語は様々な世界を広げるために重要なものであると思います。私も旅行が好きで、長期休みにはよく旅行に行きます。匂いはその地でしか感じられないことだと思うので、記憶に残すことが大切だと改めて感じました。世界を広げ、新たな出会いのためにも複数の言語を学び続けていきたいと思います。本当にありがとうございました。」
佐々木先生の熱い語り口のおかげもあり、学生たちは、"PAX MUNDI PER LINGUAS"(言語を通して世界の平和を)という建学の精神の下、キャンパス内外で学びを深めることの意義をそれぞれに感じてくれたことと思います。
佐々木先生は、大和大学で教鞭をとる傍ら、新聞記者としての経験を活かしてフリーランスのジャーナリストとしても活躍されています。ジャーナリストの役割は、現場に行って、実際に話を聞くこととお考えの佐々木先生は、2023年3月にウクライナを訪問し、戦時下にあるウクライナを取材されています。
講演会ではその際に行った市民へのインタビュー動画や写真が多く紹介されました。
- 空襲警報が鳴り響く中でも、平然と街を歩く首都キーウの市民の姿。
- キーウ郊外にミサイルが着弾したその日に、戦争に屈することなくウクライナ国民歌劇場で開催されたバレエの公演。
- 激戦地となったマリウポリの支援センターで、心理的ダメージによって表情を失ってしまった子どもがケアを受ける姿。
- 自らがけがを負った際に自分で止血をするための訓練を受ける市民の様子。
- 兵士が隠れるための迷彩コートを作る女性たち。
どれもが私たちの日常とはあまりにかけ離れたものでありながら、ウクライナで現実に起こっていることです。外国語を武器に現地を訪れた佐々木先生がいなければ、私たちが知ることができないものばかりでした。
講演の後、学生との質疑応答もありましたが、ここでは学生がコメント用紙に記入した感想の一部を紹介します。
「外国語を知っているからこそ世界のリアルを見ることができるのだと思いました。ウクライナのニュースは本当に良く見ますが、そこに住む人々の思いや表情まで細かくは知りませんでした。…(中略)…SNSを通して知る、SNSを通して情報交換をするのではなく、言語という自らの武器を発揮しないといけないと強く感じました。」
「日本がいかに平和で安全な国であるかを改めて実感しました。私たち日本人が平和に暮らしている中、世界では戦争が行われている現状がジャーナリストとして取材されている動画からリアルに伝わってきました。『外国語の習得は日本にいれば、見ることができない世界を見通すことが可能になる』という佐々木先生の言葉に心を打たれました。外国語を学ぶことで、自分自身の価値観を広げられるチャンスを得ることができると思いました。」
「外国語を学んでいる身として、言語は様々な世界を広げるために重要なものであると思います。私も旅行が好きで、長期休みにはよく旅行に行きます。匂いはその地でしか感じられないことだと思うので、記憶に残すことが大切だと改めて感じました。世界を広げ、新たな出会いのためにも複数の言語を学び続けていきたいと思います。本当にありがとうございました。」
佐々木先生の熱い語り口のおかげもあり、学生たちは、"PAX MUNDI PER LINGUAS"(言語を通して世界の平和を)という建学の精神の下、キャンパス内外で学びを深めることの意義をそれぞれに感じてくれたことと思います。
2024/06/12 17:20:00 7月1日(月)英米語学科・キャリア英語科主催講演会 佐々木正明先生
- イベント
- 英米語学科
英米語学科・キャリア英語科では、毎年、外部から講師を招いて講演会を開催しています。今年は、ジャーナリストで大和大学教授を務められている佐々木正明先生をお招きし、「With プーチン時代をどう生きるか?―ジャーナリストの視点―」というテーマでご講演頂きます。
日時:7月1日(月)5講時(17:50-19:30)
会場:本学2号館2階221教室
参加費:無料
参加申込:本学の学生・教職員は不要/学外の方は、以下のメールアドレスより事前にご連絡をお願い致します。
形式:対面のみ(動画配信はありません)
佐々木正明先生は、外国語大学を卒業後、産経新聞に入社し、特派員としてモスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長等を歴任し、また同新聞社会部編集委員も務められました。近年では、大和大学社会学部教授として教鞭を執られる傍ら、ニュースコメンテーターとしてTVにも出演されるなど、多方面でご活躍されています。
ご自身のキャリア構築に当たって、どのような学生生活を送られたのか、また卒業後は如何にして活躍の場を拡げられていったのかに関してお話し頂きます。奮ってご参加ください。
事前予約:お問い合わせ:英米語学科教員 佐々木豊(y_sasaki[at]kufs.ac.jp) [at]は@に置き換えて下さい。
日時:7月1日(月)5講時(17:50-19:30)
会場:本学2号館2階221教室
参加費:無料
参加申込:本学の学生・教職員は不要/学外の方は、以下のメールアドレスより事前にご連絡をお願い致します。
形式:対面のみ(動画配信はありません)
佐々木正明先生は、外国語大学を卒業後、産経新聞に入社し、特派員としてモスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長等を歴任し、また同新聞社会部編集委員も務められました。近年では、大和大学社会学部教授として教鞭を執られる傍ら、ニュースコメンテーターとしてTVにも出演されるなど、多方面でご活躍されています。
ご自身のキャリア構築に当たって、どのような学生生活を送られたのか、また卒業後は如何にして活躍の場を拡げられていったのかに関してお話し頂きます。奮ってご参加ください。
事前予約:お問い合わせ:英米語学科教員 佐々木豊(y_sasaki[at]kufs.ac.jp) [at]は@に置き換えて下さい。
2024/05/20 10:10:00 Speech to Textの研究ー日本翻訳者協会(JAT)イベント「プロジェクト神戸」で本学学生が研究支援をしてくれました
- 学生ニュース
- 英米語学科
国際規格を扱う国際組織のISO(1947年設立)が設置した言語を扱うTC37委員会と言われる委員会では、コミュニティ通訳の一分野として手話通訳を検討する中で、欧州の空港窓口で利用が広がりつつあるSpeech to Textについても検討されていました。ワーキンググループの設立はもう少し時間がかかりそうです。
一方、本学でも Teams のビデオ会議機能でリアルタイムのスクリプト作成が可能になっており、Speech to Textは実際の会議で活用されることが増えてきています。さらに、ChatGPT、Claude、GeminiなどのAIアシスタントツールを活用することで、膨大な量の会議録をより効率的に作成できるようになっています。
このような Speech to Textの動向を受けて、本学の学生たちが日本翻訳者協会(JAT)が主催した「プロジェクト神戸」で、発表する教員の研究支援に同協会理事会の許可をいただき、参加する機会がありました。
コロナ禍により一時的に仕事が激減したフリーランスの通訳者の方々が、リモート会議通訳の普及などを経て、ここ最近では対面案件も復活し、むしろコロナ以前より忙しくなっているという発表もありました。また、リモートと対面のハイブリッド型会議も登場し、通訳者にはITリテラシーが不可欠になっているとの発表者のコメントや参加者からの意見がありました。
このような中、特に地方在住の通訳者がどのように仕事を開拓し、どのようなスキルが必要かについて、JAT理事長をはじめ、海外から駆けつけた理事の方々からのご提案がありました。
また、本学教員の発表では、翻訳の品質管理の観点から、組織内での翻訳スタンダードの重要性や、ChatGPTなどの生成AI技術の活用など、翻訳業界を取り巻く変化についても会場内の参加者によるグループディスカッションの時間に議論されていました。
また本学からは、1年生3名と2年生1名が研究支援として参加しました。1年生3名は日本語による口頭発表のノートテイキングを、2年生1名は英語による口頭発表のノートテイキングを担当しました。教員がスマートフォンやiPadで録音した発表内容を特定のアプリケーションで文書化し、学生たちのノートテイキングと比較分析するという取り組みです。
その結果、その時に利用した口頭発表をSpeech to Textで文書化するアプリケーションでは30分ほどかかり、通常本学で利用するリアルタイムスクリプトと比べ文書化に遅延が発生しました。ノートテイキングとの比較でも、手話通訳の代替としてはさらに精度の高い、迅速な処理が必要であるという結論に至りました。
こうした貴重な知見を得られたのも、発表者の花岡千鶴子様、Jay Judge様、渡辺ユカリ様をはじめ、JAT関係者の皆様のご理解とご協力があったからこそです。また、研究支援に尽力してくれた本学の3年生(当時2年生)の戸川明日美さん、2年生(当時1年生)木寺桜さん、宮本京香さん、市野綾那さんに感謝申し上げます。
今後、Speech to Textの技術はさらに進化し、様々な場面での活用が期待されます。その一方で、プライバシーやセキュリティ面での課題にも注意を払う必要があるでしょう。通訳分野でのSpeech to Textの未来像は、今後の倫理的な配慮も兼ねた技術革新次第といえそうです。
【お詫び】教員のiPhone、iPadは録音に使われたため、写真撮影ができませんでした。
英米語学科 佐藤晶子
一方、本学でも Teams のビデオ会議機能でリアルタイムのスクリプト作成が可能になっており、Speech to Textは実際の会議で活用されることが増えてきています。さらに、ChatGPT、Claude、GeminiなどのAIアシスタントツールを活用することで、膨大な量の会議録をより効率的に作成できるようになっています。
このような Speech to Textの動向を受けて、本学の学生たちが日本翻訳者協会(JAT)が主催した「プロジェクト神戸」で、発表する教員の研究支援に同協会理事会の許可をいただき、参加する機会がありました。
コロナ禍により一時的に仕事が激減したフリーランスの通訳者の方々が、リモート会議通訳の普及などを経て、ここ最近では対面案件も復活し、むしろコロナ以前より忙しくなっているという発表もありました。また、リモートと対面のハイブリッド型会議も登場し、通訳者にはITリテラシーが不可欠になっているとの発表者のコメントや参加者からの意見がありました。
このような中、特に地方在住の通訳者がどのように仕事を開拓し、どのようなスキルが必要かについて、JAT理事長をはじめ、海外から駆けつけた理事の方々からのご提案がありました。
また、本学教員の発表では、翻訳の品質管理の観点から、組織内での翻訳スタンダードの重要性や、ChatGPTなどの生成AI技術の活用など、翻訳業界を取り巻く変化についても会場内の参加者によるグループディスカッションの時間に議論されていました。
また本学からは、1年生3名と2年生1名が研究支援として参加しました。1年生3名は日本語による口頭発表のノートテイキングを、2年生1名は英語による口頭発表のノートテイキングを担当しました。教員がスマートフォンやiPadで録音した発表内容を特定のアプリケーションで文書化し、学生たちのノートテイキングと比較分析するという取り組みです。
その結果、その時に利用した口頭発表をSpeech to Textで文書化するアプリケーションでは30分ほどかかり、通常本学で利用するリアルタイムスクリプトと比べ文書化に遅延が発生しました。ノートテイキングとの比較でも、手話通訳の代替としてはさらに精度の高い、迅速な処理が必要であるという結論に至りました。
こうした貴重な知見を得られたのも、発表者の花岡千鶴子様、Jay Judge様、渡辺ユカリ様をはじめ、JAT関係者の皆様のご理解とご協力があったからこそです。また、研究支援に尽力してくれた本学の3年生(当時2年生)の戸川明日美さん、2年生(当時1年生)木寺桜さん、宮本京香さん、市野綾那さんに感謝申し上げます。
今後、Speech to Textの技術はさらに進化し、様々な場面での活用が期待されます。その一方で、プライバシーやセキュリティ面での課題にも注意を払う必要があるでしょう。通訳分野でのSpeech to Textの未来像は、今後の倫理的な配慮も兼ねた技術革新次第といえそうです。
【お詫び】教員のiPhone、iPadは録音に使われたため、写真撮影ができませんでした。
英米語学科 佐藤晶子
2024/04/14 22:40:00 修学前オリエンテーション開催(4月10日、11日)
- イベント
- 英米語学科
英米語学科新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
4月10日・11日に英米語学科の新入生対象、修学前オリエンテーションが開催されました。昨年度に続き、このイベントは先輩学生が中心となり企画、運営されました。
学科長の野澤元先生の挨拶の後、教室の探し方、教育支援部・キャリア支援部等の各部署の紹介など、大学生活を送るうえで最低限知っておくべき事項を司会の先輩学生が説明しました。
その後、先輩学生が次々に壇上に上がり、以下のような学生が活用できる大学の施設や、各自が取り組んでいる活動を紹介しました。
- 外国語自律学習支援室NINJA
- コミュニティ通訳者育成プログラム
- 教職課程
- World Campus Network
- 世界を旅するランチプレート委員会
この他にも大学では様々な委員会や部活、サークルがあります。新入生の皆さんも自分が活躍できる場を早く見つけてください。
そして最後に先輩学生や教員を交えて、新入生同士の交流アクティビティを実施しました。「英語で自己紹介」「行ったことがある国/行ってみたい国」「4年間でやりたいこと」等をテーマに、5~6人のグループで話し合いをしました。入学式以来、まだ誰とも話をしたことがなかった新入生も多かったようですが、この交流アクティビティによって皆さんの表情がだいぶ和らいでいたように思います。
新入生の皆さんが順調な学生生活のスタートを切ってくれることを願います。
4月10日・11日に英米語学科の新入生対象、修学前オリエンテーションが開催されました。昨年度に続き、このイベントは先輩学生が中心となり企画、運営されました。
学科長の野澤元先生の挨拶の後、教室の探し方、教育支援部・キャリア支援部等の各部署の紹介など、大学生活を送るうえで最低限知っておくべき事項を司会の先輩学生が説明しました。
その後、先輩学生が次々に壇上に上がり、以下のような学生が活用できる大学の施設や、各自が取り組んでいる活動を紹介しました。
- 外国語自律学習支援室NINJA
- コミュニティ通訳者育成プログラム
- 教職課程
- World Campus Network
- 世界を旅するランチプレート委員会
この他にも大学では様々な委員会や部活、サークルがあります。新入生の皆さんも自分が活躍できる場を早く見つけてください。
そして最後に先輩学生や教員を交えて、新入生同士の交流アクティビティを実施しました。「英語で自己紹介」「行ったことがある国/行ってみたい国」「4年間でやりたいこと」等をテーマに、5~6人のグループで話し合いをしました。入学式以来、まだ誰とも話をしたことがなかった新入生も多かったようですが、この交流アクティビティによって皆さんの表情がだいぶ和らいでいたように思います。
新入生の皆さんが順調な学生生活のスタートを切ってくれることを願います。