学生ニュース
2025/01/16 12:50:00 1/14 TIC(通訳翻訳コミュニティ)オフ会ご報告
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英米語学科
TICは通訳・翻訳の情報を共有する場としてTeamsで作っている学内オンラインコミュニティです。通訳・翻訳や外国語学習に関する情報交換やネットワーキングの場として、現在53名のメンバーが参加しています。
2022年のスタート以来、先日1月14日に、初めてのオフ会を開催しました。昼休みの短い時間でしたが、短大、英米語学科、GS学科、中国語学科の1年から4年までの学生7人が集まり、通訳・翻訳の話題をはじめ、様々な情報を交換し合いました。通訳翻訳がご専門の佐藤晶子先生もご参加くださいました。
参加者の体験からあがった話題はもりだくさん。今日は、ほぼ初顔合わせのメンバーでしたが、とても濃い内容となりました。
肝心の通訳・翻訳のお話ですが。。。 皆さんの経験談が楽しくて、時間切れとなってしまいました。でも最後に、せっかく関心あって集まってくれた皆さんのために、『通訳翻訳ジャーナル』という雑誌のウェブサイトを紹介しました。通訳者や翻訳者のなり方や業界情報など、通訳翻訳の世界を知りたい人は、まずこの雑誌をのぞいてみてください。図書館にもあります。
以上、TICオフ会のご報告でした。
英米語学科 ラムスデン多夏子
2022年のスタート以来、先日1月14日に、初めてのオフ会を開催しました。昼休みの短い時間でしたが、短大、英米語学科、GS学科、中国語学科の1年から4年までの学生7人が集まり、通訳・翻訳の話題をはじめ、様々な情報を交換し合いました。通訳翻訳がご専門の佐藤晶子先生もご参加くださいました。
参加者の体験からあがった話題はもりだくさん。今日は、ほぼ初顔合わせのメンバーでしたが、とても濃い内容となりました。
- 全国通訳案内士試験:英語資格試験、旅行業務取扱管理者の資格で一部試験の免除が可能。(でもどちらも猛勉強が必要!)難しいのは日本語による地理や歴史の問題(これもかなり猛勉強が必要)
- 学生通訳コンテスト:プロの通訳の仕事の仕方を模擬体験。大量の事前準備をサポートしたメンバーも集まりました。
- 語学資格試験:独学で韓国語を勉強しtopik5級を取得した人も!
- 休学しての留学:2年間休学してアメリカのコミュニティ大学に通い、猛勉強の末、高い英語力を取得。英語だけじゃなく、精神もかなり強くなったそうです。
- 卒業後(今年)の進路:マレーシアで日本語教師のアシスタントとして働く予定。(国際交流基金の日本語パートナーズ事業の日本語指導助手)
- 英志会(短大の学生グループ)の翻訳プロジェクト
肝心の通訳・翻訳のお話ですが。。。 皆さんの経験談が楽しくて、時間切れとなってしまいました。でも最後に、せっかく関心あって集まってくれた皆さんのために、『通訳翻訳ジャーナル』という雑誌のウェブサイトを紹介しました。通訳者や翻訳者のなり方や業界情報など、通訳翻訳の世界を知りたい人は、まずこの雑誌をのぞいてみてください。図書館にもあります。
以上、TICオフ会のご報告でした。
英米語学科 ラムスデン多夏子
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多彩で多才な参加者が集まりました!
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通訳・翻訳の情報が満載です(図書館にもあります)
2024/12/11 11:40:00 11/30(土)学生通訳コンテスト@名古屋外国語大学 ご報告
学生ニュース
英米語学科
英米語学科4年の林梨来と申します。今回は、先日出場した通訳コンテストについてご報告いたします。
11月30日(土)に、名古屋外国語大学主催の「第18回学生通訳コンテスト」(全国外大連合連携事業)が5年ぶりに対面形式で開催されました。このコンテストは、日英・英日の逐次通訳を大学生の出場者が競う大会です。今年は全国から11人の学生が集まり、「Media-Human Relationships; Potential, Challenges, and Hopes (メディアー人はどう向き合うのか)」をテーマに、観客の前で通訳実技を行いました。
コンテストの結果は以下の通りです。
1位 国際基督教大学
2位 名古屋外国語大学
3位 神戸市外国語大学
審査員奨励賞 明海大学
参加者の実技の後には、プロの同時通訳の実演や第一線で通訳として活躍されてきた審査員の方々のお話もあり、大変学びの多い一日となりました。
本コンテストの出場者は、本番の1ヶ月ほど前に配布されるサブトピックとキーワードリストをもとに、関連する記事を使って情報を収集し本番に向けて準備をします。どのトピックに当たるかは当日までわからないので、すべての範囲のキーワードを勉強しなくてはなりません。今年は、11のサブトピックがあり、それぞれに50個ほどのキーワードがあるため、11×50=550個ほどのキーワードを勉強したことになります。サブトピックは、過去から現代、さらに未来に至るまで時代ごとの人々とメディアの関係性や、メディアが果たす役割など広い範囲に渡りました。
今回私は、抽選で最後の11番目に当たり、「Technologies & Ideas Guiding the Evolution of Media (メディアの進化を導く技術とアイデア)」というサブトピックで逐次通訳を行いました。9月の終わりに出場が決まってから3ヶ月弱というとても短い練習期間でしたが、通訳の技術はもちろん、メディアの在り方や背景情報についても学ぶことが出来ました。「聞く・書く・理解する」を同時に行い、解釈したものを相手に「伝わる」訳出を行うのがとても難しかったです。コンテスト当日、自分の発表が始まってしばらくの記憶がありません。後半も自分で何を言ったのか覚えていないほど緊張しました。しかし、それ以上に練習期間を含めて通訳の楽しさを感じ、他の参加者のレベルの高い発表を見て英語への学習意欲が増す貴重な経験が出来たと思っています。みなさんも少しでも興味があればぜひ挑戦してみてください。
コンテストに出場するにあたり、本大学のラムスデン多夏子先生と、河野弘美先生に2か月間ご指導いただきました。また、履修していた通訳の授業のマイヤーズ若菜先生やNINJAの辻先生にもアドバイスをいただきました。そのほか、英米語学科3年藤井琴音さん、2年吉川緒美さん、グローバルスタディー学科2年の藤井奈那さんにはキーワードの対訳調べにご協力いただき、昨年の出場者溝口茉由さんと吉川緒美さんは当日応援に来てくださいました。本コンテスト出場に当たり、ご支援いただいた皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。
11月30日(土)に、名古屋外国語大学主催の「第18回学生通訳コンテスト」(全国外大連合連携事業)が5年ぶりに対面形式で開催されました。このコンテストは、日英・英日の逐次通訳を大学生の出場者が競う大会です。今年は全国から11人の学生が集まり、「Media-Human Relationships; Potential, Challenges, and Hopes (メディアー人はどう向き合うのか)」をテーマに、観客の前で通訳実技を行いました。
コンテストの結果は以下の通りです。
1位 国際基督教大学
2位 名古屋外国語大学
3位 神戸市外国語大学
審査員奨励賞 明海大学
参加者の実技の後には、プロの同時通訳の実演や第一線で通訳として活躍されてきた審査員の方々のお話もあり、大変学びの多い一日となりました。
本コンテストの出場者は、本番の1ヶ月ほど前に配布されるサブトピックとキーワードリストをもとに、関連する記事を使って情報を収集し本番に向けて準備をします。どのトピックに当たるかは当日までわからないので、すべての範囲のキーワードを勉強しなくてはなりません。今年は、11のサブトピックがあり、それぞれに50個ほどのキーワードがあるため、11×50=550個ほどのキーワードを勉強したことになります。サブトピックは、過去から現代、さらに未来に至るまで時代ごとの人々とメディアの関係性や、メディアが果たす役割など広い範囲に渡りました。
今回私は、抽選で最後の11番目に当たり、「Technologies & Ideas Guiding the Evolution of Media (メディアの進化を導く技術とアイデア)」というサブトピックで逐次通訳を行いました。9月の終わりに出場が決まってから3ヶ月弱というとても短い練習期間でしたが、通訳の技術はもちろん、メディアの在り方や背景情報についても学ぶことが出来ました。「聞く・書く・理解する」を同時に行い、解釈したものを相手に「伝わる」訳出を行うのがとても難しかったです。コンテスト当日、自分の発表が始まってしばらくの記憶がありません。後半も自分で何を言ったのか覚えていないほど緊張しました。しかし、それ以上に練習期間を含めて通訳の楽しさを感じ、他の参加者のレベルの高い発表を見て英語への学習意欲が増す貴重な経験が出来たと思っています。みなさんも少しでも興味があればぜひ挑戦してみてください。
コンテストに出場するにあたり、本大学のラムスデン多夏子先生と、河野弘美先生に2か月間ご指導いただきました。また、履修していた通訳の授業のマイヤーズ若菜先生やNINJAの辻先生にもアドバイスをいただきました。そのほか、英米語学科3年藤井琴音さん、2年吉川緒美さん、グローバルスタディー学科2年の藤井奈那さんにはキーワードの対訳調べにご協力いただき、昨年の出場者溝口茉由さんと吉川緒美さんは当日応援に来てくださいました。本コンテスト出場に当たり、ご支援いただいた皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。
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プログラムとキーワードリスト
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本番で通訳をする林さん
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名古屋名物の味噌カツで打ち上げをしました!
2024/07/08 09:00:00 6月26日 ブックトーク『地球の歩き方』
学生ニュース
英米語学科
こんにちは!英米語学科4年次生の梅本瑚々奈です。
6月27日(水)に本学図書館主催のブックトークがあり、今回のテーマは『地球の歩き方』(ガイドブック)でした。今回は、ニューヨーク、イギリス、イタリアがテーマで、それぞれについて、グローバル観光学科2年次生の木村まりあさん、英米語学科4年次生の梅本瑚々奈、グローバルスタディーズ学科4年次生の榎本初音さんが、実際に訪れた国の内容や旅行のコツ、などについてプレゼンテーションを行いました。また、その後の座談会では、参加者からの質問やコメントを交えながら、有意義な時間を過ごしました。
今回のブックトークのテーマである『地球の歩き方』は、1979年に出版されて以来、ガイドブック界のバイブルとして旅行者から絶大な支持を得ています。詳細な地図、信頼性の高い観光情報、そして現地での生活や文化に関する深い洞察を提供しており、旅行の計画に欠かせない存在となっています。コロナ禍の影響で売上が大幅に減少しましたが、『旅の図鑑』シリーズや国内ガイド、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボなど、数々の企業努力により大ヒットを記録し、V字回復が話題になりました。さらに、今年1月にテレビ東京でドラマ化もされ、新たな展開が期待されています。
木村まりあさんは「ニューヨークの歩き方」について紹介してくれました。ニューヨークに行くことが決まった時にこのガイドブックを購入し、事前にしっかりと勉強してから現地に持って行ったとのことです。観光名所の詳細な地図や現地の文化に関する情報、おすすめのレストランや美術館などの情報がしっかりと含まれていたため、初めてのニューヨークでも安心して観光を楽しむことができたそうです。また、『地球の歩き方』の新しいシリーズである『Plat(ぷらっと)』も取り上げて、『地球の歩き方』との内容や使い勝手、対象読者等の項目から比較を行っていました。
次に私、梅本瑚々奈が「イギリスの歩き方」について紹介しました。この発表のために読み返した際、ロンドンの都市部から美しい田舎の村まで、幅広いエリアが網羅されていることが印象的でした。また、観光だけでなく、各地域の歴史や文化、交通手段に関する詳しい情報が、他のガイドブック以上に含まれていることもこのシリーズが人気の理由だと思います。
榎本初音さんは「イタリアの歩き方」を紹介してくれました。1年間の留学前に購入して読み込んだ後、現地での観光の際にも使用していたとのことでした。彼女自身とても気に入っていて帰国した今でも思い返しながら見ていると話していました。実際に手に取って見てほしいと図書館から運んできた『地球の歩き方』を参加者に配り、榎本さんが思うおすすめポイントを交えて内容を紹介していました。その中でも私が一番共感したのは、最後の方にあるパスポートやビザ、航空券の取り方、旅行に持って行くべき物など、旅行が決まってから行くまでの手順が詳しく含まれており、旅行初心者でも安心して行くことができるということでした。
発表後の座談会では、参加者から、「携帯電話と併用してガイドブックをどのように使っているか」、「『地球の歩き方』ならではの魅力は何か」、という質問が寄せられました。さらに、ガイドブックとデジタルツールのハイブリッドな活用方法についても話題となり、活発な交流が行われました。
これから旅行の予定がある人もない人も、ぜひ『地球の歩き方』を手に取って、旅行気分を楽しんでみてください。今回紹介した3冊以外にも、図書館には豊富な種類の『地球の歩き方』が揃っているので、ぜひ見てみてくださいね!
6月27日(水)に本学図書館主催のブックトークがあり、今回のテーマは『地球の歩き方』(ガイドブック)でした。今回は、ニューヨーク、イギリス、イタリアがテーマで、それぞれについて、グローバル観光学科2年次生の木村まりあさん、英米語学科4年次生の梅本瑚々奈、グローバルスタディーズ学科4年次生の榎本初音さんが、実際に訪れた国の内容や旅行のコツ、などについてプレゼンテーションを行いました。また、その後の座談会では、参加者からの質問やコメントを交えながら、有意義な時間を過ごしました。
今回のブックトークのテーマである『地球の歩き方』は、1979年に出版されて以来、ガイドブック界のバイブルとして旅行者から絶大な支持を得ています。詳細な地図、信頼性の高い観光情報、そして現地での生活や文化に関する深い洞察を提供しており、旅行の計画に欠かせない存在となっています。コロナ禍の影響で売上が大幅に減少しましたが、『旅の図鑑』シリーズや国内ガイド、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボなど、数々の企業努力により大ヒットを記録し、V字回復が話題になりました。さらに、今年1月にテレビ東京でドラマ化もされ、新たな展開が期待されています。
木村まりあさんは「ニューヨークの歩き方」について紹介してくれました。ニューヨークに行くことが決まった時にこのガイドブックを購入し、事前にしっかりと勉強してから現地に持って行ったとのことです。観光名所の詳細な地図や現地の文化に関する情報、おすすめのレストランや美術館などの情報がしっかりと含まれていたため、初めてのニューヨークでも安心して観光を楽しむことができたそうです。また、『地球の歩き方』の新しいシリーズである『Plat(ぷらっと)』も取り上げて、『地球の歩き方』との内容や使い勝手、対象読者等の項目から比較を行っていました。
次に私、梅本瑚々奈が「イギリスの歩き方」について紹介しました。この発表のために読み返した際、ロンドンの都市部から美しい田舎の村まで、幅広いエリアが網羅されていることが印象的でした。また、観光だけでなく、各地域の歴史や文化、交通手段に関する詳しい情報が、他のガイドブック以上に含まれていることもこのシリーズが人気の理由だと思います。
榎本初音さんは「イタリアの歩き方」を紹介してくれました。1年間の留学前に購入して読み込んだ後、現地での観光の際にも使用していたとのことでした。彼女自身とても気に入っていて帰国した今でも思い返しながら見ていると話していました。実際に手に取って見てほしいと図書館から運んできた『地球の歩き方』を参加者に配り、榎本さんが思うおすすめポイントを交えて内容を紹介していました。その中でも私が一番共感したのは、最後の方にあるパスポートやビザ、航空券の取り方、旅行に持って行くべき物など、旅行が決まってから行くまでの手順が詳しく含まれており、旅行初心者でも安心して行くことができるということでした。
発表後の座談会では、参加者から、「携帯電話と併用してガイドブックをどのように使っているか」、「『地球の歩き方』ならではの魅力は何か」、という質問が寄せられました。さらに、ガイドブックとデジタルツールのハイブリッドな活用方法についても話題となり、活発な交流が行われました。
これから旅行の予定がある人もない人も、ぜひ『地球の歩き方』を手に取って、旅行気分を楽しんでみてください。今回紹介した3冊以外にも、図書館には豊富な種類の『地球の歩き方』が揃っているので、ぜひ見てみてくださいね!
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英米4年 梅本瑚々奈さん
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プレゼンターの3人
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『地球の歩き方』 図書館にあります!
2024/05/20 10:10:00 Speech to Textの研究ー日本翻訳者協会(JAT)イベント「プロジェクト神戸」で本学学生が研究支援をしてくれました
学生ニュース
英米語学科
国際規格を扱う国際組織のISO(1947年設立)が設置した言語を扱うTC37委員会と言われる委員会では、コミュニティ通訳の一分野として手話通訳を検討する中で、欧州の空港窓口で利用が広がりつつあるSpeech to Textについても検討されていました。ワーキンググループの設立はもう少し時間がかかりそうです。
一方、本学でも Teams のビデオ会議機能でリアルタイムのスクリプト作成が可能になっており、Speech to Textは実際の会議で活用されることが増えてきています。さらに、ChatGPT、Claude、GeminiなどのAIアシスタントツールを活用することで、膨大な量の会議録をより効率的に作成できるようになっています。
このような Speech to Textの動向を受けて、本学の学生たちが日本翻訳者協会(JAT)が主催した「プロジェクト神戸」で、発表する教員の研究支援に同協会理事会の許可をいただき、参加する機会がありました。
コロナ禍により一時的に仕事が激減したフリーランスの通訳者の方々が、リモート会議通訳の普及などを経て、ここ最近では対面案件も復活し、むしろコロナ以前より忙しくなっているという発表もありました。また、リモートと対面のハイブリッド型会議も登場し、通訳者にはITリテラシーが不可欠になっているとの発表者のコメントや参加者からの意見がありました。
このような中、特に地方在住の通訳者がどのように仕事を開拓し、どのようなスキルが必要かについて、JAT理事長をはじめ、海外から駆けつけた理事の方々からのご提案がありました。
また、本学教員の発表では、翻訳の品質管理の観点から、組織内での翻訳スタンダードの重要性や、ChatGPTなどの生成AI技術の活用など、翻訳業界を取り巻く変化についても会場内の参加者によるグループディスカッションの時間に議論されていました。
また本学からは、1年生3名と2年生1名が研究支援として参加しました。1年生3名は日本語による口頭発表のノートテイキングを、2年生1名は英語による口頭発表のノートテイキングを担当しました。教員がスマートフォンやiPadで録音した発表内容を特定のアプリケーションで文書化し、学生たちのノートテイキングと比較分析するという取り組みです。
その結果、その時に利用した口頭発表をSpeech to Textで文書化するアプリケーションでは30分ほどかかり、通常本学で利用するリアルタイムスクリプトと比べ文書化に遅延が発生しました。ノートテイキングとの比較でも、手話通訳の代替としてはさらに精度の高い、迅速な処理が必要であるという結論に至りました。
こうした貴重な知見を得られたのも、発表者の花岡千鶴子様、Jay Judge様、渡辺ユカリ様をはじめ、JAT関係者の皆様のご理解とご協力があったからこそです。また、研究支援に尽力してくれた本学の3年生(当時2年生)の戸川明日美さん、2年生(当時1年生)木寺桜さん、宮本京香さん、市野綾那さんに感謝申し上げます。
今後、Speech to Textの技術はさらに進化し、様々な場面での活用が期待されます。その一方で、プライバシーやセキュリティ面での課題にも注意を払う必要があるでしょう。通訳分野でのSpeech to Textの未来像は、今後の倫理的な配慮も兼ねた技術革新次第といえそうです。
【お詫び】教員のiPhone、iPadは録音に使われたため、写真撮影ができませんでした。
英米語学科 佐藤晶子
一方、本学でも Teams のビデオ会議機能でリアルタイムのスクリプト作成が可能になっており、Speech to Textは実際の会議で活用されることが増えてきています。さらに、ChatGPT、Claude、GeminiなどのAIアシスタントツールを活用することで、膨大な量の会議録をより効率的に作成できるようになっています。
このような Speech to Textの動向を受けて、本学の学生たちが日本翻訳者協会(JAT)が主催した「プロジェクト神戸」で、発表する教員の研究支援に同協会理事会の許可をいただき、参加する機会がありました。
コロナ禍により一時的に仕事が激減したフリーランスの通訳者の方々が、リモート会議通訳の普及などを経て、ここ最近では対面案件も復活し、むしろコロナ以前より忙しくなっているという発表もありました。また、リモートと対面のハイブリッド型会議も登場し、通訳者にはITリテラシーが不可欠になっているとの発表者のコメントや参加者からの意見がありました。
このような中、特に地方在住の通訳者がどのように仕事を開拓し、どのようなスキルが必要かについて、JAT理事長をはじめ、海外から駆けつけた理事の方々からのご提案がありました。
また、本学教員の発表では、翻訳の品質管理の観点から、組織内での翻訳スタンダードの重要性や、ChatGPTなどの生成AI技術の活用など、翻訳業界を取り巻く変化についても会場内の参加者によるグループディスカッションの時間に議論されていました。
また本学からは、1年生3名と2年生1名が研究支援として参加しました。1年生3名は日本語による口頭発表のノートテイキングを、2年生1名は英語による口頭発表のノートテイキングを担当しました。教員がスマートフォンやiPadで録音した発表内容を特定のアプリケーションで文書化し、学生たちのノートテイキングと比較分析するという取り組みです。
その結果、その時に利用した口頭発表をSpeech to Textで文書化するアプリケーションでは30分ほどかかり、通常本学で利用するリアルタイムスクリプトと比べ文書化に遅延が発生しました。ノートテイキングとの比較でも、手話通訳の代替としてはさらに精度の高い、迅速な処理が必要であるという結論に至りました。
こうした貴重な知見を得られたのも、発表者の花岡千鶴子様、Jay Judge様、渡辺ユカリ様をはじめ、JAT関係者の皆様のご理解とご協力があったからこそです。また、研究支援に尽力してくれた本学の3年生(当時2年生)の戸川明日美さん、2年生(当時1年生)木寺桜さん、宮本京香さん、市野綾那さんに感謝申し上げます。
今後、Speech to Textの技術はさらに進化し、様々な場面での活用が期待されます。その一方で、プライバシーやセキュリティ面での課題にも注意を払う必要があるでしょう。通訳分野でのSpeech to Textの未来像は、今後の倫理的な配慮も兼ねた技術革新次第といえそうです。
【お詫び】教員のiPhone、iPadは録音に使われたため、写真撮影ができませんでした。
英米語学科 佐藤晶子
2024/02/15 18:50:00 関西英語教育学会主催 卒論・修論研究発表セミナー
学生ニュース
英米語学科
英米語学科ブログの「学生ニュース」では、英語学習や国際理解などの分野で活躍する英米語学科の学生たちを紹介しています。今回の「学生ニュース」は、関西英語教育学会主催卒論・修論研究発表セミナーのご報告です。
英米語学科4回生の吉村宗眞さんが、2024年2月12日に立命館大学大阪いばらきキャンパスで「関西英語教育学会主催 第 27回卒論・修論研究発表セミナー」において研究発表を行いました。
発表のタイトルは「視覚的要素が英語語彙学習に与える影響とその効果」で、実証研究により、視覚的要素に変化を加えることで学習者の記憶や印象に影響を与えることが明らかにされました。評価を得たと同時に多くのフィードバックを得て、吉村さんの今後の実践と研究のために良い機会となりました。
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英米語学科4回生の吉村宗眞さんが、2024年2月12日に立命館大学大阪いばらきキャンパスで「関西英語教育学会主催 第 27回卒論・修論研究発表セミナー」において研究発表を行いました。
発表のタイトルは「視覚的要素が英語語彙学習に与える影響とその効果」で、実証研究により、視覚的要素に変化を加えることで学習者の記憶や印象に影響を与えることが明らかにされました。評価を得たと同時に多くのフィードバックを得て、吉村さんの今後の実践と研究のために良い機会となりました。
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吉村さんの発表の様子