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展覧会

2022/04/25 11:20:00 展示資料紹介 その④

  • Category展覧会
  • Posted by西村
こんにちは!
年々、よい季節がどんどん短くなっているように感じる西村です。
もうすこしゆっくり季節が移り変わってほしいものです。

さて、展示資料紹介の4回目は、台湾のヤミ族をご紹介します。
ヤミ族という名称は日本人の鳥居龍蔵が名付けたものとされています。本来はタオ族といいます。「タオ」とは「人」という意味だそうです。
今回の展覧会では、宮武の記述に従って、ヤミ族と表記します。
台湾本島の南東に、蘭嶼(ランユィ)という孤島がありますが、ここに住まう民族です。

現在台湾では16の原住民族が認められていて、台湾本島に住まう原住民族は首狩りの習俗がありましたが、このヤミ族だけは、首狩りをしていなかった民族です。
今回の展覧会では展示できませんでしたが、資料館は、このヤミ族が使う2~3人乗りの「タタラ」と呼ばれる舟を収蔵しています。ここでは、その模型と、舟に彩色をしているところの写真をご紹介します。

宮武は、ヤミ族の舟について、自著「世界原始藝術図集」の別冊「世界に原始芸術を探る」の中で、次のように解説しています。
「…舟の外側には、精細を極めた彫刻が、白、黒、朱の三彩で立派に施されてあるが、ママオグと呼ぶ怪奇な人像が手をつないで居る連続文様が横にずっと並んで居て、その上部と下部には三角形の模様が細々と横に連なって居る。又舳と艫の部分には「マタ・ノ・タタラ」―つまり「舟の眼」と称するものが刻まれてある。」

また、舟の構造についても次のように述べています。
「…元来原始人の舟はその殆どが大木を刳って造ったカヌーであるが、このヤミ族の舟は立派に龍骨を基礎として約八つの部分を組み合わせている。」

現在、この島へは台頭から飛行機や船で行くことができるようです。
西村も一度訪れてみたいところの一つです。

次回は同じく台湾のパイワン族についてご紹介しようと思います。

どうぞお楽しみに!
  • ヤミ族の舟
  • 舟の彩色
  • 舟の模型

2022/04/23 15:30:00 展示資料紹介 その③

  • Category展覧会
  • Posted by西村
寝違えには葛根湯が効くといわれ、疑いしかありませんでしたが、飲んでみたら劇的に回復した西村です。
こんにちは!

みなさんも寝違えにはご注意ください。

さて、今日は、展示資料のうち、インドネシアの伝統舞踊ワヤン・トペンで使われる仮面をご紹介します。トペンとは仮面のこと。

これらの舞踊劇は、ジャワだけでなくバリにもあって、使われる仮面が異なります。資料館が収蔵するワヤン・トペンの仮面はジャワのものです。
インドネシアに古くから伝わる叙事詩「ラーマーヤナ」や「マハーバーラタ」を演じる際に仮面をつけていたようです。

また、この劇には会話はないそうです。
多くの役があって、それに合わせた様々な仮面があります。

写真①は「悪魔」を現す仮面です。
赤と金泥を用いて彩色されています。
大きく開いた口と、牙、大きな目が特徴的です。

写真②は「貴人」を現す仮面です。
気品が感じられる表情と緑、金泥、黒で彩色されているのが特徴です。

仮面は角度を変えてみると、表情が変わって見えます。
見る人の心の持ちようでも違って見えます。
それが、仮面のもつ魅力ではないか、と西村は思います。

みなさんには、これらの仮面はどのように見えましたでしょうか。

それでは、また次回お楽しみに!




  • 写真① 悪魔
  • 写真② 貴人

2022/04/22 11:20:00 展示資料紹介 その②

  • Category展覧会
  • Posted by西村
お昼時、おなかがいっぱいになってもならなくても春眠・・・の言い訳をしたい西村です。
こんにちは!
さて、今日も展示資料を一つ紹介したいと思います。

この写真は、インドネシア・ジャワ島で撮影されたものです。

ワヤンと呼ばれる伝統的な影絵劇の一コマで、真ん中にダランと呼ばれる人形遣いがいて、一人でこれら数百枚ある影絵人形を操ります。影絵ではありますが、水牛の皮を用いた影絵人形には美しい彩色がなされています。

ところで、ワヤンというのは「影」という意味があります。写真は、影絵劇ですが、ワヤンには木製の板上の人形を用いたものや、人間が仮面をつけて舞う舞踊もあります。
いろいろな形で、物語が紡がれ、のちの世代へと伝えられていきます。次回は、ワヤンの舞踊劇に使われた仮面をご紹介したいと思います。

お楽しみに!!

  • ワヤンのダラン(人形遣い)

2022/04/21 13:40:00 展示資料紹介 その①

  • Category展覧会
  • Posted by西村
今日は、雨が降り始めてから、少し肌寒くなりました。
春とはいえ、いや、春だからこそ体調管理には気をつけましょう。

こんにちは!国際文化資料館の西村です。

昨日からこっそり公開中の資料館ですが、今日は展示資料の中からいくつか紹介してみたいと思います。

1枚目は、宮武辰夫がフィリピンを訪れた時に撮影した集合写真を用いて本展覧会のポスターにしたものです。
白く浮かびあがっているのが宮武辰夫氏。周辺を取り囲んでいるのは、フィリピン・スルー諸島に住まうモロ族の人々です。モロ族は、勇猛で知られていますが、この写真からは、はにかみながらも穏やかな表情が見受けられます。
このように宮武は、さまざまな部族の人々と交流をしながら、資料を収集しました。

2枚目は、インドネシア・トライヤ(トラジャ)族の竹製石灰入れです。インドネシアだけでなく、フィリピンの各島々、台湾などの人々は、檳榔樹の実に石灰を混ぜて噛む習慣があり、口のあたりが真っ赤に染まるそうです。日常的に使う道具の一つですが、大変細かな文様が丁寧に彫り込まれています。手のひらサイズで、上部に開けるためのひもがついた小さな栓がついています。

身の回りにある植物を上手に利用し、必要な道具を作成し、祈りや願いを文様として込める。決して特別なものではありませんが、ぬくもりの感じられる道具の一つです。


今回の展示では、様々な道具を展示しています。
これからも少しずつご紹介していきますね。
どうぞ、お楽しみに!!

  • 本展覧会のポスター
  • トライヤ族の石灰入れ

2022/04/20 09:40:00 国際文化資料館収蔵品展開催!

  • Category展覧会
  • Posted by西村
こんにちは。
久しぶりに全力で展示をして、全身筋肉痛の西村です。

さて、本日より、国際文化資料館4階にて「宮武辰夫コレクション~原始芸術へのあこがれ~」と題した展覧会を開催します。
ただし、当面は学内向けの公開となります。
一般向けの公開につきましては、改めてご案内いたします。


少しだけ、中身を紹介しておきますと、宮武辰夫という人は、洋画家で、高校教師として美術を教えていましたが、アイヌやアラスカのエスキモーをはじめ、各地の原住民族の民族資料に魅せられ、そこに現される芸術的表現を追求し、資料や写真を遺しました。

これらの資料は、一括していけばな小原流の小原豊雲記念館に収められていましたが、近年の寄贈により、国際文化資料館の貴重なコレクションとなりました。宮武は晩年幼児の美術教育にも携わっていますが、その根幹には、戦前に収集した民族資料に見出した「企みのない」芸術があったようです。

また、台湾をはじめとするフィリピン、インドネシア、パプア・ニューギニアなどの諸地域は、オーストロネシア語圏として文化の共通性が見られる地域でもあり、それらの資料がまとまっていることも特徴の一つといえます。

幸か不幸か、資料館では、コロナのために展覧会開催を自粛したため、宮武が残した資料について、大まかな整理作業がひと段落しています。
まだまだ公開に制限もありますので、資料を少しずつこのブログでも紹介していこうと思います。お楽しみに!!





  • 展示の様子
  • 展示の様子

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