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学生紹介

2014/01/16 20:30:00 西陣織職人へのインタビューを通して見えたこと(3)

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  • Posted by河上(国際教養学科:文章:安岡さん&写真:東川さん)
変わりゆく伝統
 
 一通り取材が終わったあと、石田さんは私にあるファイルを見せてくださった。そのファイルには、石田さんが今まで織った西陣織に使用した糸や、織り方が全て細かく記されていた。そこで十年前に記録したページと、最近記録したページとを見せていただくと、明らかに糸の色に変化が見られた。昔はどちらかというと濃い、重厚感のある色ばかりだったものが、最近のものは所謂パステルカラーの明るい、可愛らしい印象を与える色調が多かった。今も重厚感のある糸が使われる紋様はあるが、淡い色を使う機会が増えたそうだ。織る帯の種類に関しても同じ変化が見られる。
 昔は石田さん宅にある三台の織機では全て市場価格四十万円ほどの高級な帯が織られていたそうだが、現在は成人式の振袖用の帯など、若い人が着る比較的、安価な着物の帯を織る機会が増えたそうだ。これらの変化の原因は、値段の安さに拘る人が多くなり、時間をかけて値を張る高級な帯ばかりを織ってはいられなくなってしまったことにある。このように職人たちは、残すべきものは残し、変えるべきところは変えて、時代に合わせて柔軟に対応してきたのである。

  • 昔の織物に使われていた濃い目の色合いの糸
  • 今の織物に使われるパステル調の糸

2014/01/16 20:30:00 西陣織職人へのインタビューを通して見えたこと(2)

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  • Posted by河上(国際教養学科:文章:安岡さん&写真:東川さん)
西陣織× ニューヨーク× ブラジル
 
 仕事場を少し見せていただいた後、石田さんは私たちにある写真を見せてくれた。それはアメリカのニューヨークで行われたファッションショーのランウェイを歩く外国人女性の写真だった。なんと、その女性が着ているドレスの裾の部分に西陣織が使われているとのことだった。実はそのドレスは、第四十四代アメリカ合衆国大統領バラク・オバマ氏の夫人である、ミシェル・オバマ氏のファッションを手掛けるデザイナーがつくったものだそうだ。
 このファッションショーに起用されたドレスの西陣織は、石田さんご夫妻のお知り合いの方が織られたという。石田さんはこのように西陣織を部分的に『切って』使うことに対しては少々疑問を感じるとおっしゃいながらも、仲間の活躍を嬉しそうにお話してくださった。
 このような「グローバル化」は西陣織の生産元にも表れている。西陣織の糸の元となる蚕はどこで養殖されているものが多いかご存じだろうか。私はてっきり日本や中国、インドネシアといったアジアの国々で生産されていると思っていたが、石田さんの口から予想外の国名を聞かされた。なんと今ではほとんどがブラジルで生産されているそうなのである。
 ブラジルの糸を使って日本で西陣織が織られ、ニューヨークでスポットライトを浴びる。西陣織が形を変えて、国境を超える。文字通り、世界と日本をつなぐ「糸」になっているのだ。

  • NYのファッションショーに登場した石田さんのお知り合いが織った西陣織
  • ノート片手に何度も現場にお邪魔しました

2014/01/16 20:30:00 西陣織職人へのインタビューを通して見えたこと(1)

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  • Posted by河上(国際教養学科 文章:安岡さん&写真:東川さん)
2回生のときから西陣織職人へのインタビューに取り組んできた3回生の安岡美奈さんが書いた記事と東川聡香さんが撮った写真が、彼女たち自身、編集にかかわるフリーマガジン『exsight(エキサイト)』の最新号に掲載されています。許可を得て、これから4回に分けて一部皆さんにも内容をシェアしたいと思います!


西陣織の製造現場に足を踏み入れて

一昨年の十一月のことだ。私は京都西陣の地で西陣織職人をされている、石田さんご夫妻のお宅へ伺った。それまで西陣織と聞けば、職人が木製の織り機と一対一で向かい合い、畳の上に座って静かに“カッタン、カッタン” と織るものだと思っていた。しかしそれは、私たちの勝手なイメージにすぎなかった。石田さんご夫妻は、自宅奥に広がる無機質なコンクリートの土間の上で激しい音をたてながら、私の身長を優に超える大きな鉄製の織り機を操っていた。それも三台である。作業場というより工場のようなその異質な空間は、子どものころ忍び込んだ繊維工場を思い出させた。埃っぽいが、どこか懐かしいその場所のおかげで、雅で取っつきにくいイメージだった西陣織と私の距離は、グッと近づいた気がした。
  • 大きな鉄製の織り機
  • 帯を織る石田さん

2014/01/16 20:20:00 Kyoto Meets Toyama Projectの最終報告

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  • Posted by河上
大変ご無沙汰してしまいました。
遅ればせながら、本年もよろしくお願いいたします。

昨年の夏前から3回生の宮野さん、高菅さん、川崎さんを中心に取り組んできたKyoto Meets Toyama Project(通称KMTP)。このブログでも何度か活動状況をお伝えしていたかと思います。

11月に富山市で最終報告会があり、プロジェクトがすべて終了しました。企業や自治体からのサポートをいただきながら、学生たち自身が企画から実行まで全てやりとげたこの企画。いや~、とても大変で、でも、だからこそ貴重で有難い経験でした!

このたび、学内広報誌Campus Reportの最新号(No.414)で企画した学生たちの頑張りがとりあげられました。学内の方々は、ぜひ見てみてくださいね。

先週末にはサポートしてくださった商工会議所の方々が富山から来京されました。学生たちには、これからも就職活動などで必要なアドバイスをしてくださるとのこと。心強いかぎりですね!
  • 富山市の自転車共同利用システム「シクロシティ」の運営会社の皆さんと
  • プロジェクトをご支援くださった富山商工会議所青年部の皆さんと
  • 最終報告会が終わって、なごやかに懇談~♪

2013/12/11 08:20:00 大学生×NPO×国連で考えた難民の「無国籍」

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  • Posted by河上
少しご報告が遅くなってしまいましたが、先日、学外のシンポジウムに行ってきました。

テーマは「"無国籍"って?難民と考える国籍のはなし」。

日本が難民条約に加入してから30年以上が経ち、日本で生まれ育つ難民の子どもたちも増えました。こうした難民、難民2世のなかに、国籍を持たず「無国籍」という状況に置かれている人々がいるというのです。

昨年、一昨年と授業でこのテーマに取り組んだ経緯から、大学生とのコラボを企画していた主催者のNPO法人無国籍ネットワークからお声がかかり、2回生の板倉さん、園山さん、白石さん、虎本さん、日比野さんが参加したいと手をあげてくれました。

当日は、関学や立命館、ICUなど他大学の学生と一緒にボランティアスタッフとして活躍。

難民2世当事者として自分の境遇について話してくれた大学生のお話や、UNHCR駐日事務所の取り組み、研究者や弁護士など専門家のコメントを聞くとともに、難民支援にかかわる一般市民の人々とも交流しました。

でも、私にとって一番印象深かったのは、そのあと近くのカレー屋さんでおこなわれた懇親会での出会いやお話でした。国際結婚をした両親のもとに生まれて、国籍の壁に悩んできたという話や、日本のパスポートをもっていながらも海外で長年暮らすなかで、「日本人になれない」自分に悩んできた話などなど・・・。悩みながらも、社会とつながろうとする学生さんたちのポジティブなエネルギーを感じながら、いまや無国籍という問題は、国籍の有無にかかわらず、実はとても身近な問題なのだと再認識しました。


  • 無国籍研究の第一人者 陳天璽先生とハイポーズ!

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