2022年度ブックトーク第4弾を開催しました。

「人権週間2022」のイベントのひとつとしてブックトーク第4弾を12月7日(水)に開催しました。
当日は学生さん2名、教員1名が自身が薦める本について語りました。また、当日の模様はYouTubeにてライブ配信しました。
 

ブックトーク第4弾「共生:人種問題・国際紛争・平和」

2022年12月7日(水)4号館1階大階段
「ジンバブエの友達へ」
英米語学科 3年次生 山内明日花
紹介本:ヌサイア・"NAS"・ヤシン, ブルース・クルーガー著『世界でいちばん観られている旅 NAS DAILY』
ケイトリン・アリフィレンカ, マーティン・ギャンダ著 ; 大浦千鶴子訳『かならずお返事書くからね』
 例えばスマホ一台といくつかの工夫で、一枚の手紙で、アプリで、遠くに住む友達の人生を、そして私たちの人生をも大きく変えることができます。今、私たちに出会えない人も、行けない国もありません。そんな時代に生きています。皆さんが、今の時代だからこそ達成できる可能性の数々に気づき、輝いてほしいです。そして遠くに住む人々との交流を経て、自分自身とも大切に向き合うべきです。きっとそれが、平和へ繋がると思います。
「見えないものを観る」
英米語学科 4年次生 森部邦昭
紹介本:ドミニク・チェン著『未来をつくる言葉 : わかりあえなさをつなぐために』
ブレイディみかこ著『子どもたちの階級闘争 : ブロークン・ブリテンの無料託児所から』
 「見えないものを観る」ことの重要性を、2冊の本をもとにお話させていただきました。英国の底辺託児所で働く日本人著者がみてきた階級がもたらす人間模様、わかり合えない理由を翻訳で紐解いてきた日英仏トリリンガル著者の知見、どちらの内容もコミュニケーションの真髄に迫るものでした。自分自身の関心の幅を広げたり興味を深めたりする中で、まずは「見えないものを観ようとする」ことから始めたいと考えさせられました。
「難民という言葉をめぐって」
京都三条ラジオカフェ「難民ナウ!」代表 本学非常勤講師 宗田勝也
紹介本:宗田勝也著『誰もが難民になりうる時代に : 福島とつながる京都発コミュニティラジオの問いかけ』
東野真取材・構成『緒方貞子:難民支援の立場から』
 「難民になってまで生きていたくない―」。東北で被災された方はなぜ、そのように言ったのでしょうか。私たちは、「難民」という言葉にどのような意味合いを込めているのでしょうか。「かわいそう な難民」という捉え方が、「憐れみを受けて生をつなぎとめている存在」と読み換えられているがゆえに、冒頭の言葉に結び付いたのではないか、共生のためには、何気なく用いている言葉、枠組みを見つめる必要があるのではないでしょうか。

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