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「人生のスパイス」 |
グローバル観光学科 4年次生 石橋 尚子 |
紹介本:チャールズ・チャップリン, デイヴィッド・ロビンソン著『小説ライムライト : チャップリンの映画世界』 |
今回のブックトークに紹介する本を図書館で探していたところ、私は映画が好きなので、『小説ライムライト : チャップリンの映画世界』を見つけました。小説『ライムライト』は、道化師のカルヴェロとバレリーナ、テリーが恋に落ちる話です。人生に疲れているとき、テリーがカルヴェロを懸命に励ますところに自分自身も励まされたり、癒されたりするところがこの本の魅力です。
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「すごい中学生、現る!」 |
図書館職員 奥田一美 |
紹介本:小林宙著『タネの未来 : 僕が15歳でタネの会社を起業したわけ』
三橋貴明著『日本を破壊する種子法廃止とグローバリズム』
杉浦俊彦著『温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるのか?』
Rob Waring The agricultural revolution
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各地域の伝統野菜の種を全国に流通させることにより、守ろうと起業した中学3年生がいたことに衝撃を受け、その本人で著者である小林宙さんに大いに興味を持ちました。本書は「なぜタネが大事なのか」を種子法・種苗法も踏まえて分かりやすく説明しているほか、年齢・お金・時間・体の制限や「誰もやっていないから」など、自分で「できない」と決めつけずに、あらゆる工夫を凝らして実行する行動力、さらには「"好き"を極める」ことの大切さを教えてくれます。
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「彼の、押しつぶされた人生に」 |
中国語学科 教授 岡本俊裕 |
紹介本:ヘルマンヘッセ著『車輪の下』『ダミアン』『シッダルタ』 |
ヘルマン・ヘッセの三篇の小説、『車輪の下』に『デミアン』、それに『シッダールタ』を読み、「死」と「成長」と「覚醒」の物語をたどります。そこでは闇と光とが一体に、時には堕落の悪魔、時には導きの天使となって、主人公たちの人生を創ります。結果、『車輪の下』の主人公ハンスは死の淵を泳ぎ、『デミアン』のシンクレールは戦場を生き抜き、シッダールタは人生の一切を、良きも悪しきも、あるがままに受入れ、愛し賛嘆する術を得るのです。………悪魔と天使が傍らに立つ、…そう、私には、自らの愛のこもった同意こそが、必要なすべてだったのです。
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