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支援室だより

2024/10/09 12:00:00 2年越しのアクセシビリティリサーチが実現!

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  • Posted by障がい学生支援室
夏期休暇に入る前に、学生サポーターの有志3人が集まって、アクセシビリティリサーチを行いました。リサーチの内容は、キャンパス内の車いす用トイレ13か所を見て回り、どのような設備がそろっているのか写真に収め、一覧にまとめるといったものです。

調査対象
1号館地下1階、1階、4階、7階
3号館1階
4号館1階
5号館1階
6号館1階
9号館1階、6階
10号館1階
武道体育館地下1階
森田記念講堂1階

実は車いす用トイレの調査は、2年前にも行ったことがあるのですが、学生サポーターの卒業時期などにかぶってしまい、調査はあわやお蔵入り…と思われたのですが、今回集まった3人のメンバーによって、ようやく全てのトイレを回り終えることができました。

調査を終えて、メンバーから寄せられた感想
・施設によっては少し足りていない設備があり、直せばより使いやすくなる設備があることを発見しました。例えば、多機能トイレの標識がなかったり、見つけやすい場所に標識が無く、探すことすら難しい施設がありました。点字表記や色の工夫をし、見つけやすい標識になれば、利用したい方が使いやすくなると思います。また、多目的トイレ専用の入り口が無い施設があります。男性トイレ•女性トイレの奥側にあると人目が気になり利用しにくいと思います。さらに森田記念館の多目的トイレは、男性トイレの奥側だけにあり、入りにくさや使いづらさを感じる人がいると思います。

・キャンパス内はトイレの名称がないところが多くあり、車椅子ロゴの標識の表示は視覚の情報だけであり不十分だと感じました。特に9号館のトイレは名称、標識がなく不親切に感じました。また、洗面台の鏡に角度があるトイレが少ない、オストメイト用の設備が少ないなどのトイレの課題もあると気づきました。ですが、一部の車いす用トイレには、洗面台に手すりがあること、車椅子ロゴの標識と点字があることの2点は利用しやすいと感じました。

そのほか、、、
・作られた年代によって、ニーズが変わっていたためか、トイレ内外の設備が少しずつ異なること
・みんなが使える場所のはずなのに使いにくい場所があったこと
・すべての階にトイレがないこと
・みんなが使えるトイレというよりかは特定の人に使ってほしいトイレのような気がした (だから名称が違うのでは?)

など、様々な意見が飛び交いました。また、「こうすればもっと良いのにな」といった点として、
・トイレの位置を男女に偏らない中立の位置にする、プレートにする
・トイレの設備を統一化する (点字やオストメイトなど)
・トイレの数を増やす

といった意見が出ました。

本学のキャンパスマップでは、全て「車いすトイレ」と示されていますが、学生からのコメントの通り、実は名称が「ユニバーサルトイレ」となっていたり、名前がついていなかったりと様々です。おそらく、トイレが設置された年代によっても車いす用トイレに求められるニーズや設置条件が異なっていたのかもしれません。

学生たちからも、必要な人が使いやすいように「バリアフリートイレ」に名称を統一した方が良いのではないかという意見が出た一方で、だれでも気軽に利用できるように「アクセシブルトイレ」とした方が良い、など様々な意見がでました。
予算や設備の関係上、今すぐにトイレを増やしたり工事を行うのは難しいかもしれませんが、多様な学生にとってさらに快適な場所となるよう、今からできる工夫を引き続き考え、提案していきたいと思います。
  • 一番新しい4号館1階の車いす用トイレ
  • 1号館1階はユニバーサルトイレという表示

2024/09/26 14:00:00 2024年度春学期の養成講座を行いました

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  • Posted by障がい学生支援室
7月29日(月)、30日(火)の2日間で、2024年度春学期の養成講座を行いました。

今年度、学生達から「やってみたいこと」の一つとして意見があがったのが外部施設の見学。ということで、1日目は京都ライトハウスさんに見学へ行ってきました!
猛暑の中での施設見学だったので、体調不良が出ないか不安でしたが、トラブルもなく点字図書館や作業所の見学、アイマスクをして館内を移動する体験を行うことができました。

2日目は、毎回お世話になっているNPO法人UNIさんにお越しいただき、「障がいって何?」をテーマに、講座を実施しました。障がいはどこにあるのか、自分たちはどういう風に障がいをとらえているのかという点について、グループワークを中心に意見交換しました。学生サポーターとしてはもちろん、アルバイトやボランティア、社会人として働くうえで重要な考え方を身につけました。

講座に参加した学生の感想

【1日目の感想】
・当事者の職員さんに質問する時間もあり、視覚障がいのある方にしか分からないことや、見え方の違いなど、様々な経験を通して学ぶことが出来ました。
・京都ライトハウスを見学して、初めて点字の作り方を知りました。点字の細かい作業に驚き、視覚障がいの方の生活を少し理解できた気がします。共生社会について考えるきっかけになりました。
・福祉サービスなどを提供する施設が京都府にあることを初めて知りました。障がい者の幸せを求め、視覚障がいに対応した図書館や日用品、就労支援などのサービスを提供するなど生きるため知恵がつまった施設であると感じました。

【2日目の感想】
・「障がいとは何か」を改めて考える機会になりました。このテーマについて新しい視点から見直すことができ、とても良い経験でした。
・グループで話し合い、障がいとは「当たり前」「普通」が違うこと、周りの理解が大事であると気づきました。もし機会があれば、今後も講習会などに参加してみたいと思います。
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継続の学生も併せて38人と少し規模が大きくなった学生サポーター活動。
秋学期は、より多くのサポーターが自主的に活動できるように環境を整えつつ、一緒に学び続けていきたいと思います。
  • 京都ライトハウス付属の点字図書館を見学中
  • 京都ライトハウスでの講習の様子
  • 2日目の様子。写真を見ながら障がいがどこにあると思うか、話し合っていきます

2024/03/29 09:00:00 2023年度最後の学生サポーター養成講座を開催しました!

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  • Posted by障がい学生支援室
3月25日、26日に学生サポーター養成講座を開催しました。

1日目は、NPO法人UNIさまにお越しいただき「障がいって何?」をテーマに、障がいはどこにあるのか、自分たちはどういう風に障がいをとらえるのか、学生サポーターとして活動するうえで重要なマインドや考え方を身に着けるための講座でした。

2日目は、来年度弱視の新入生を迎えるにあたり、京都府立盲学校の藤井則之先生にお越しいただき「視覚障がい学生の支援~弱視を中心に~」というテーマで、様々な見え方の違いを目の構造や視力、視野についても丁寧に説明していただき、そのうえで弱視の学生にサポーター、教職員としてどう支援するかをお話ししていただきました。

講座に参加した学生から感想をいただきましたのでご紹介します。
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【1日目の感想】
こんにちは。学生サポーターの大学院 観光文化研究領域 修士1年次生の竹村和真です。講座を通して、障がいは、個人の問題ではなく社会の問題であり、社会を変えていく必要があることを改めて学ぶことができました。
 障がいのある人が不自由なく自分らしく日常生活を送ることができるようには、社会側が障がいに対する理解を今まで以上に深め、過ごしやすい環境をつくる必要があると考えるようになりました。
 学生サポーターとしてこれまで以上に勉強しつつ、障がいのある方、学生を支援していきたいと考えています。

【2日目の感想】
今回の養成講座では、視覚障がいのある先生をお招きいただいて、先生の経験も踏まえて貴重なお話やリアルなお話を伺うことができました。また、人間の目の構造の説明を聞いたり、紙に描かれた二つの絵を見て、片方に焦点を当てながら動かすと絵が消える(見えなくなる)ところがあるというの実際やってみる体験もあり、今まで触れることのなかったことに触れることができて有意義な時間となりました。
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昨年度から始めた学生サポーターの養成。まだ手探りなところも多いですが、2024年度も引き続き学生サポーターの活動を進めていきたいと考えています。

4月にまた改めてサポーター登録説明会のお知らせをしますので、ぜひ皆さんのご参加をお待ちしています。


2024/01/11 15:00:00 ランチタイム点字講座を開催しました!

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  • Posted by障がい学生支援室
11月28日、12月12日、19日の3日間、ランチタイム点字講座「あなたの知らない〇の世界」を開催しました!今年は学生サポーターだけでなく、一般の学生からも参加者を募集し、延べ26名の参加がありました。参加者のお2人から感想をいただいたので、皆さんにご紹介します。

Aさん
今回の講座を通して初めて点字について学びました。点字には難しい印象をもっていましたが、学んでみると思ったよりも簡単で、楽しく点字を打つことができました。外国語も点字で表記できることや点字の歴史など、とても興味深い内容で、講座に参加して良かったと感じています。今まで様々な場所で点字表記を見てもよく分からず気に留めることはありませんでしたが、講座終わりに階段の手すりにある点字表記を見て習ったことを思い出し、書いてあることを考えました。これからも点字について学んでいけたらと思います。

学生サポーターの有間夕月さん
1回目は点字の歴史や特徴、道具について学びました。2回目は点字の仕組みについて学びました。五十音や濁音、数字、アルファベット全て6つの点の組み合わせによって表せることをなど新しい発見がたくさんありました。3回目はTエディタというPC(Windows)を利用し実際に点字を入力しひらがなに変換し、読み取る練習をしました。指で読み取ることはまだ難しいですが、PCや目で見て形や文字を判断できた時、すごく達成感がありました。

支援室では点字を利用する学生のためにPPTをWordに変換するサポートなども行っています。今後私が作業のお手伝いをするときは簡潔で理解しやすい表現にすることを心がけたいです。

現在点字の表記は様々な施設の設備・案内版などの他、シャンプーのボトルのような日用品まで生活の中にも多く見られるようになってきました。教員を目指している方はこれから視覚障害のある生徒の支援のために点字に接することもあるかもしれません。日本点字委員会のサイトなども利用して、身近にある点字について一緒に勉強してみませんか?このブログが皆さんの点字への興味やきっかけになると嬉しいです。

さて、1月は1月16日(火)に手話カフェが開講されるので興味のある方はぜひ気軽にご参加ください。申し込みはコチラから

  • 点字講座の様子 点字の仕組みについて熱血指導中!
  • Tエディタの使い方練習中 Tエディタの使い方練習中

2023/09/25 19:00:00 「学生サポーター(有償ボランティア)」募集!

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  • Posted by障がい学生支援室
京都外国語大学では、2022年度から障がい学生を支援する「学生サポーター」が様々なスキルを学びながら、自分の可能な範囲で活動に取り組んでいます。

秋学期も新しく学生サポーターとして一緒に活動してくれる方を募集します。興味のある方は9月28日(木)の学生サポーター登録説明会にご参加ください。

ボランティアに興味のある学生、教職など将来に活かしたいという学生、新しく何かを始めたいという学生も大歓迎です(1年生、大学院生、留学生もOK!)。

【サポート活動の例】
ガイドヘルプまたは車いすの移動補助/テキストデータ作成/字幕の文字起こし/授業内のサポート/学内のバリアフリー状況のリサーチ/イベント補助/障がい学生支援の広報・啓発など
☆経験や知識がなくて不安という方も安心。講習や養成講座を通じて技術指導を行います。
☆支援は授業の空きコマ等でお願いし、ほとんどの活動が有償です。

【学生サポーター登録説明会】
日時:2023年9月28日(木)13:00〜13:40 オンライン(ZOOM)
※すでに予定があり都合がつかない場合、個別に説明するので気軽にお問い合わせください。
申込:参加申込フォームよりお申込みください【〆切:9月27日(水)17:00】。
  

【オンライン・アクセシビリティ講座(導入編・基礎編)」の受講者も引き続き募集中!】
本学では、アクセシビリティリーダーの育成を目的とした「オンライン・アクセシビリティ講座(導入編・基礎編)」の受講が可能です。
オンライン講座を11月末までに修了し、12月にある「アクセシビリティリーダー認定試験(以下AL認定試験)」に合格すると「アクセシビリティリーダー2級」が取得できます。
※オンライン講座や認定試験は無料で受けられます。

受講方法:
受講申込フォームから申請をお願いします。オンライン講座受講に必要なID・パスワードをお送りします。




問い合わせ先
京都外国語大学 学生部 健康支援課 障がい学生支援室
TEL:075-925-6839
E-mail:shien@kufs.ac.jp
twitter:https://twitter.com/kufs_shien
Instagram:https://www.instagram.com/kufs_shien/

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