2014/01/25 22:00:00 フランス語圏、カナダ・ケベック州からの使節団
学生紹介
河上
先週木曜日、カナダ東部のケベック州から行政および教育関係者のご一行が来学されました。それに伴い、モントリオール市にあるケベック大学で政治学を教えておられるJean-Pierre Beaud教授が特別講義をしてくださり、ケベック州やケベック大学の概要についてお話くださいました。世界的に有名なサーカス団、シルク・ドゥ・ソレイユを輩出したのも、ケベック州だそうです。
ケベック州はカナダ国内では唯一、フランス語のみを公用語として定めている州。州最大の都市、モントリオール市はフランスのパリに次いでフランス語を話す人が多い都市であるとのこと。そこで、講義の前には、1回生の興津さんがフランス語で挨拶をしてくれました。その流れるように滑らかなフランス語に客席からは「お~!」という感嘆のどよめきが・・・!国際教養には、いろいろな才能の宝石をもった学生がいるのだなあと改めて実感した次第です。
ケベック大学には、世界中から学生が集まっているとのこと!英語+αを求めているあなた、フランス語を第二、第三言語で学んでいるあなた!ケベック州があなたを待っていますよ!
ケベック州はカナダ国内では唯一、フランス語のみを公用語として定めている州。州最大の都市、モントリオール市はフランスのパリに次いでフランス語を話す人が多い都市であるとのこと。そこで、講義の前には、1回生の興津さんがフランス語で挨拶をしてくれました。その流れるように滑らかなフランス語に客席からは「お~!」という感嘆のどよめきが・・・!国際教養には、いろいろな才能の宝石をもった学生がいるのだなあと改めて実感した次第です。
ケベック大学には、世界中から学生が集まっているとのこと!英語+αを求めているあなた、フランス語を第二、第三言語で学んでいるあなた!ケベック州があなたを待っていますよ!
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カナダ、ケベック州についてお話いただきました!
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流暢なフランス語で挨拶をする興津さん、素敵でした~!
2014/01/16 20:40:00 西陣織職人へのインタビューを通して見えたこと(4)
学生紹介
河上(国際教養学科:文章:安岡さん&写真:東川さん)
京都の〝音〞と影
今回の取材を通して知り得たことは他にもある。それは、西陣織の影の面である。西陣織と聞くと京都の伝統工芸ということもあり、世間から守られ、大切に、途絶えないように扱われているものとばかり思っていたが、そんなことはなかった。
現在西陣織は深刻な市場の衰退と後継者不足に悩まされているのだ。その要因としては日本経済の不況や少子化が挙げられるが、一番の原因は現代人の着物離れにある。それゆえに、石田さんは西陣織を自分の子どもに「継がせられない」と仰った。西陣織で食べていくことが難しくなったからだ。石田さんご夫妻がお住まいの近隣地域一帯も、昔は道を歩けば“ガシャン、ガシャン” とあちこちから聞こえてくるような、西陣織職人の町だったそうだ。
しかし今ではその一帯で西陣織を続けているのは石田さんのところだけだそうで、昔職人だった人たちはタクシー運転手や家をアパートにして生計を立てている。伝統だからといって、この先苦労することがわかっている仕事を、だれが子どもに後を継がせるだろうか。しかしそんなに簡単に割り切って捨てるには、あまりに重すぎる、貴重な残すべき文化と技術である。それを重々承知していても手放さざるを得ない。それが西陣織の現状なのである。私はこの現状をもっと多くの人に伝えるために、これからも西陣織について取材していきたいと思っている。
今回の取材を通して知り得たことは他にもある。それは、西陣織の影の面である。西陣織と聞くと京都の伝統工芸ということもあり、世間から守られ、大切に、途絶えないように扱われているものとばかり思っていたが、そんなことはなかった。
現在西陣織は深刻な市場の衰退と後継者不足に悩まされているのだ。その要因としては日本経済の不況や少子化が挙げられるが、一番の原因は現代人の着物離れにある。それゆえに、石田さんは西陣織を自分の子どもに「継がせられない」と仰った。西陣織で食べていくことが難しくなったからだ。石田さんご夫妻がお住まいの近隣地域一帯も、昔は道を歩けば“ガシャン、ガシャン” とあちこちから聞こえてくるような、西陣織職人の町だったそうだ。
しかし今ではその一帯で西陣織を続けているのは石田さんのところだけだそうで、昔職人だった人たちはタクシー運転手や家をアパートにして生計を立てている。伝統だからといって、この先苦労することがわかっている仕事を、だれが子どもに後を継がせるだろうか。しかしそんなに簡単に割り切って捨てるには、あまりに重すぎる、貴重な残すべき文化と技術である。それを重々承知していても手放さざるを得ない。それが西陣織の現状なのである。私はこの現状をもっと多くの人に伝えるために、これからも西陣織について取材していきたいと思っている。
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石田さんご夫妻と一緒に。
2014/01/16 20:30:00 西陣織職人へのインタビューを通して見えたこと(3)
学生紹介
河上(国際教養学科:文章:安岡さん&写真:東川さん)
変わりゆく伝統
一通り取材が終わったあと、石田さんは私にあるファイルを見せてくださった。そのファイルには、石田さんが今まで織った西陣織に使用した糸や、織り方が全て細かく記されていた。そこで十年前に記録したページと、最近記録したページとを見せていただくと、明らかに糸の色に変化が見られた。昔はどちらかというと濃い、重厚感のある色ばかりだったものが、最近のものは所謂パステルカラーの明るい、可愛らしい印象を与える色調が多かった。今も重厚感のある糸が使われる紋様はあるが、淡い色を使う機会が増えたそうだ。織る帯の種類に関しても同じ変化が見られる。
昔は石田さん宅にある三台の織機では全て市場価格四十万円ほどの高級な帯が織られていたそうだが、現在は成人式の振袖用の帯など、若い人が着る比較的、安価な着物の帯を織る機会が増えたそうだ。これらの変化の原因は、値段の安さに拘る人が多くなり、時間をかけて値を張る高級な帯ばかりを織ってはいられなくなってしまったことにある。このように職人たちは、残すべきものは残し、変えるべきところは変えて、時代に合わせて柔軟に対応してきたのである。
一通り取材が終わったあと、石田さんは私にあるファイルを見せてくださった。そのファイルには、石田さんが今まで織った西陣織に使用した糸や、織り方が全て細かく記されていた。そこで十年前に記録したページと、最近記録したページとを見せていただくと、明らかに糸の色に変化が見られた。昔はどちらかというと濃い、重厚感のある色ばかりだったものが、最近のものは所謂パステルカラーの明るい、可愛らしい印象を与える色調が多かった。今も重厚感のある糸が使われる紋様はあるが、淡い色を使う機会が増えたそうだ。織る帯の種類に関しても同じ変化が見られる。
昔は石田さん宅にある三台の織機では全て市場価格四十万円ほどの高級な帯が織られていたそうだが、現在は成人式の振袖用の帯など、若い人が着る比較的、安価な着物の帯を織る機会が増えたそうだ。これらの変化の原因は、値段の安さに拘る人が多くなり、時間をかけて値を張る高級な帯ばかりを織ってはいられなくなってしまったことにある。このように職人たちは、残すべきものは残し、変えるべきところは変えて、時代に合わせて柔軟に対応してきたのである。
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昔の織物に使われていた濃い目の色合いの糸
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今の織物に使われるパステル調の糸
2014/01/16 20:30:00 西陣織職人へのインタビューを通して見えたこと(2)
学生紹介
河上(国際教養学科:文章:安岡さん&写真:東川さん)
西陣織× ニューヨーク× ブラジル
仕事場を少し見せていただいた後、石田さんは私たちにある写真を見せてくれた。それはアメリカのニューヨークで行われたファッションショーのランウェイを歩く外国人女性の写真だった。なんと、その女性が着ているドレスの裾の部分に西陣織が使われているとのことだった。実はそのドレスは、第四十四代アメリカ合衆国大統領バラク・オバマ氏の夫人である、ミシェル・オバマ氏のファッションを手掛けるデザイナーがつくったものだそうだ。
このファッションショーに起用されたドレスの西陣織は、石田さんご夫妻のお知り合いの方が織られたという。石田さんはこのように西陣織を部分的に『切って』使うことに対しては少々疑問を感じるとおっしゃいながらも、仲間の活躍を嬉しそうにお話してくださった。
このような「グローバル化」は西陣織の生産元にも表れている。西陣織の糸の元となる蚕はどこで養殖されているものが多いかご存じだろうか。私はてっきり日本や中国、インドネシアといったアジアの国々で生産されていると思っていたが、石田さんの口から予想外の国名を聞かされた。なんと今ではほとんどがブラジルで生産されているそうなのである。
ブラジルの糸を使って日本で西陣織が織られ、ニューヨークでスポットライトを浴びる。西陣織が形を変えて、国境を超える。文字通り、世界と日本をつなぐ「糸」になっているのだ。
仕事場を少し見せていただいた後、石田さんは私たちにある写真を見せてくれた。それはアメリカのニューヨークで行われたファッションショーのランウェイを歩く外国人女性の写真だった。なんと、その女性が着ているドレスの裾の部分に西陣織が使われているとのことだった。実はそのドレスは、第四十四代アメリカ合衆国大統領バラク・オバマ氏の夫人である、ミシェル・オバマ氏のファッションを手掛けるデザイナーがつくったものだそうだ。
このファッションショーに起用されたドレスの西陣織は、石田さんご夫妻のお知り合いの方が織られたという。石田さんはこのように西陣織を部分的に『切って』使うことに対しては少々疑問を感じるとおっしゃいながらも、仲間の活躍を嬉しそうにお話してくださった。
このような「グローバル化」は西陣織の生産元にも表れている。西陣織の糸の元となる蚕はどこで養殖されているものが多いかご存じだろうか。私はてっきり日本や中国、インドネシアといったアジアの国々で生産されていると思っていたが、石田さんの口から予想外の国名を聞かされた。なんと今ではほとんどがブラジルで生産されているそうなのである。
ブラジルの糸を使って日本で西陣織が織られ、ニューヨークでスポットライトを浴びる。西陣織が形を変えて、国境を超える。文字通り、世界と日本をつなぐ「糸」になっているのだ。
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NYのファッションショーに登場した石田さんのお知り合いが織った西陣織
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ノート片手に何度も現場にお邪魔しました
2014/01/16 20:30:00 西陣織職人へのインタビューを通して見えたこと(1)
学生紹介
河上(国際教養学科 文章:安岡さん&写真:東川さん)
2回生のときから西陣織職人へのインタビューに取り組んできた3回生の安岡美奈さんが書いた記事と東川聡香さんが撮った写真が、彼女たち自身、編集にかかわるフリーマガジン『exsight(エキサイト)』の最新号に掲載されています。許可を得て、これから4回に分けて一部皆さんにも内容をシェアしたいと思います!
西陣織の製造現場に足を踏み入れて
一昨年の十一月のことだ。私は京都西陣の地で西陣織職人をされている、石田さんご夫妻のお宅へ伺った。それまで西陣織と聞けば、職人が木製の織り機と一対一で向かい合い、畳の上に座って静かに“カッタン、カッタン” と織るものだと思っていた。しかしそれは、私たちの勝手なイメージにすぎなかった。石田さんご夫妻は、自宅奥に広がる無機質なコンクリートの土間の上で激しい音をたてながら、私の身長を優に超える大きな鉄製の織り機を操っていた。それも三台である。作業場というより工場のようなその異質な空間は、子どものころ忍び込んだ繊維工場を思い出させた。埃っぽいが、どこか懐かしいその場所のおかげで、雅で取っつきにくいイメージだった西陣織と私の距離は、グッと近づいた気がした。
西陣織の製造現場に足を踏み入れて
一昨年の十一月のことだ。私は京都西陣の地で西陣織職人をされている、石田さんご夫妻のお宅へ伺った。それまで西陣織と聞けば、職人が木製の織り機と一対一で向かい合い、畳の上に座って静かに“カッタン、カッタン” と織るものだと思っていた。しかしそれは、私たちの勝手なイメージにすぎなかった。石田さんご夫妻は、自宅奥に広がる無機質なコンクリートの土間の上で激しい音をたてながら、私の身長を優に超える大きな鉄製の織り機を操っていた。それも三台である。作業場というより工場のようなその異質な空間は、子どものころ忍び込んだ繊維工場を思い出させた。埃っぽいが、どこか懐かしいその場所のおかげで、雅で取っつきにくいイメージだった西陣織と私の距離は、グッと近づいた気がした。
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大きな鉄製の織り機
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帯を織る石田さん






