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2014/01/16 20:40:00 西陣織職人へのインタビューを通して見えたこと(4)

  • Category学生紹介
  • Posted by河上(国際教養学科:文章:安岡さん&写真:東川さん)
京都の〝音〞と影
 
 今回の取材を通して知り得たことは他にもある。それは、西陣織の影の面である。西陣織と聞くと京都の伝統工芸ということもあり、世間から守られ、大切に、途絶えないように扱われているものとばかり思っていたが、そんなことはなかった。
 現在西陣織は深刻な市場の衰退と後継者不足に悩まされているのだ。その要因としては日本経済の不況や少子化が挙げられるが、一番の原因は現代人の着物離れにある。それゆえに、石田さんは西陣織を自分の子どもに「継がせられない」と仰った。西陣織で食べていくことが難しくなったからだ。石田さんご夫妻がお住まいの近隣地域一帯も、昔は道を歩けば“ガシャン、ガシャン” とあちこちから聞こえてくるような、西陣織職人の町だったそうだ。
 しかし今ではその一帯で西陣織を続けているのは石田さんのところだけだそうで、昔職人だった人たちはタクシー運転手や家をアパートにして生計を立てている。伝統だからといって、この先苦労することがわかっている仕事を、だれが子どもに後を継がせるだろうか。しかしそんなに簡単に割り切って捨てるには、あまりに重すぎる、貴重な残すべき文化と技術である。それを重々承知していても手放さざるを得ない。それが西陣織の現状なのである。私はこの現状をもっと多くの人に伝えるために、これからも西陣織について取材していきたいと思っている。
  • 石田さんご夫妻と一緒に。

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