チャルチュアパ遺跡群は、エル・サルバドル共和国の西部サンタ・アナ県にあります。おもにタスマル(Tazumal)、エル・トラピチェ(El Trapiche)、カサ・ブランカ(Casa Blanca)の地区に分けられ、複数の建造物で構成される中心的な地区が移動しながら、先古典期前期(紀元前約2000~1000年)からスペイン征服期に至るまでの長期間にわたって人が住み続けました。古典期前期(紀元約250年~550年)に中心がうつったタスマル地区は、今は国立遺跡公園として整備されています。
京都外国語大学の故大井邦明先生は、1996年から2000年3月までカサ・ブランカ地区で考古学調査を実施しました。この調査は、文献史学、言語学、文化人類学も加わる総合学術調査でした。さらに、エル・サルバドルの若手研究者を育成する「フィールド学校」、「藍産業復活」に向けた取り組みなどが行われました。
京都外国語大学の調査終了後も、これがきっかけとなってカサ・ブランカ地区の公園化が進み、園内には遺跡博物館も開設されました。この中では藍工房があって入場者の藍染め体験活動や藍染め製品の制作が行われています。活動には定期的に派遣されたJICA青年海外協力隊員が活躍し、地域の教育や発展に貢献した活動が展開していきました。
| 参考文献 | 「チャルチュアパ —エル・サルバドル総合学術調査報告書—」2000 京都外国語大学 |
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大井先生による発掘と修復によってカサ・ブランカ遺跡公園のシンボルとなっている1号建造物

京都外国語大学の調査終了後も、エル・サルバドル文化自然遺産局や青年海外協力隊によって、一部の調査が実施された(4N区の発掘調査の様子)
メキシコ西部にある古典期後期の建造物群です。ティンガンバト遺跡とも呼ばれます。
単身メキシコにわたりメキシコ考古学の重鎮ピニャ・チャン博士(Román Piña Chán:1920~2001年)のもとで考古学を学んだ大井邦明京都外国語大学名誉教授(1944~2009年)が、1978~79年に発掘調査を行いました。2004年、遺跡博物館計画が村人の手で進められていることを知った大井先生は展示監修などで協力されました。2006年には国際文化資料室(当時)と考古学ゼミ生をメンバーとする調査団が現地を訪問しました。村全体をミュージアム化する提案などを行いました。
| 参考文献 | 「MUC 京都外大国際文化資料館紀要」第2号、第3号 |
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