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2022/05/09 10:00:00 展示資料紹介 その⑦

  • Category展覧会
  • Posted by西村
緑が目に染みる、新緑・薫風の季節となりました。
昨日は、さわやかな陽気でしたが、今日はまた少し気温が低いようです。

こんにちは!資料館の西村です。
よい休日を過ごされましたでしょうか。
西村は休みにもかかわらず決まって5時30分には猫たちに起こされ、比較的規則正しく時間を過ごしました。

さて、それでは展覧会、資料紹介ブログともに再開です!ぱちぱちぱち!

今日ご紹介するのはイフガオ族の木匙です。
木製のスプーンですが、手のひらにすっぽり収まる大きさで、コロンとした感じがなんとも愛らしく、持ち手の彫刻にも惹かれます。
この木の匙に対して、宮武は次のような解説を書いています。

「ルソン島イフガオ数千尺の溪谷には、畦の延長何萬哩(マイル)と称されて居る一大水田層が見られるが、彼等はこの水田を信仰的な米の住居と考へ、米も立派に生命のある精霊と信じて居る。而(そう)してその米をすくひ食ふ匙にも一種の信仰を加味した彫刻を施して、一層米の霊の魔力を念願しても居る。この民族は太陽を崇拝し偉大な神人の存在を信じて居るが、それ等の匙にもかうした太陽や祖先として敬愛して居るものを彫り刻んで居る。木彫りの技に秀でて居る原始人としては先づこのイフガオ族を挙げたいが、これ等の食器や什器には、線のふとい強い表現をもつたものが多い。」
(宮武辰夫著 「世界原始民藝図集」第五輯 「世界に原始藝術を探る」第五巻より抜粋)

使い込まれた艶と、持ち手の人物は祖先のだれか、なのでしょうか。愛嬌ある表情が印象的です。食べるものを体に入れるために使う道具にも、敬愛を表して木彫を施す、という点に宮武は感じるものがあったようです。イフガオの人々は、お米に精霊が宿ると信じ、その力を体内に取り入れることで自らも力を得ることができると信じていました。日本でもお米の一粒一粒に神が宿るという考えとよく似ていますね。

2つ目の写真は、イフガオ族の棚田の風景です。現在は世界遺産にも登録されていて、観光地にもなっているようです。

次回は、もう少し、イフガオ族についてご紹介したいと思います。
お楽しみに!

  • イフガオ族の木匙
  • イフガオ族の棚田

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