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2020/03/19 11:30:00 宮武辰夫コレクション展 ~紹介その2~

  • Category展覧会
  • Posted by西村
ここのところの気温差に何を着ていいのかわからない西村です。
新型コロナウイルスの収束と平穏を強く望みます。

さて、再開のめど未だ立たずの国際文化資料館ですが、引き続き展覧会の一部をご紹介していきたいと思います。


「宮武辰夫コレクション展 〜『世界原始藝術図集』から〜」

今回の〜紹介その2〜では、入り口近くの宮武辰夫自室写真のある展示ケースから、「パイワン族の蒸籠(せいろ)」をご紹介いたしましょう。この展示ケースでは、宮武辰夫の自室の雰囲気を味わっていただこうと図集から写真を引き伸ばし、その写真の両脇には棚を入れて再現展示のようにしています。

宮武辰夫は、函館にてアイヌ芸術に触れたのち、台湾に何度もわたっています。
その中で出会った逸品がこちらの蒸籠です。

パイワン族の蒸籠(せいろ)
"(抜粋)…用材は山桐であって中は刳り抜きの共木の段があってそれには豆粒大の穴が十数個あいて居るがこの蒸籠をたぎる壷にかぶせて、煮え立つ蒸気が中段の小穴を通ってその上のものを蒸すのである。懸命に彫って生まれた稚拙美、企まない小口の傾斜、輪のゆとりと柔さ、人面の巧みな省略、猛毒百歩蛇の図案化――そうしたものをすっかり覆った馴れの美しさ。"
(宮武辰夫著『世界原始藝術図集』第1輯 別冊第1巻より)

パイワン族は、現在台湾で認められている原住民族の一つで、台湾南部の山間部に住んでいます。頭目、貴族、平民という階級がありました。猛毒といわれる百歩蛇に関する伝承があり、信仰の対象にもなっています。そのため百歩蛇や精霊文様は、身の回りの様々な器物、例えば木皿や櫛など生活用品に文様として施されています。精霊文様には愛嬌があり、温かみを感じます。


ではまた引き続き、ご紹介していきたいと思います。
ブログへのご来場、ありがとうございました。
  • 宮武の自室写真と収集資料
  • パイワン族の蒸籠
  • 精霊の頭部、その下の幾何学文は図案化された蛇

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