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2020/03/16 15:00:00 宮武辰夫コレクション展 〜紹介その1〜

  • Category展覧会
  • Posted by東上
3月の雪に戸惑う東上です。
桜の開花が待ち遠しいですね。

さて、感染症予防のため展覧会がお休みなりました国際文化資料館です。
積極的に自宅待機中のあなたに!
資料館の開館が待ち遠しいあなたに!!
せっかくですので展覧会の一部をご紹介していきたいと思います。


「宮武辰夫コレクション展 〜『世界原始藝術図集』から〜」

今回は〜紹介その1〜といたしまして、会場で最初に目にする展示ケース内をご紹介いたします。
ここでは展覧会名にもあります、宮武辰夫著『世界原始藝術図集』第1輯と、第1輯第1巻の最初の図版に使用されている「アラスカ・インディアンの木鈴(もくれい)」を展示しています。

宮武辰夫(1892〜1960)は、戦前は原始民族藝術探求家、戦後は幼年美術教育実践家として活躍したと言われています。
東京芸術大学卒業後、1916年(大正5)から函館高等女学校で教鞭をとる中で、アイヌ芸術にふれ、原始芸術への探求心がふつふつと沸き起こっていたのでしょう。
1919年(大正8)〜1921年(大正10)には欧米留学、アメリカ・インディアンをはじめ原始民族芸術研究のためアラスカ、エスキモーをも訪れました。これらの詳細は『アラスカに原始藝術を探る』(1930年(昭和5)発行)にまとめられています。
またこの時のことを、図集でも"夢想だにしなかった一大原始藝術群を探ることができた"と記しています。おそらく、この時に蒐集したものがこの「木鈴」です。(ここでいう木鈴は、マラカスのことを指しています。)


アラスカ・インディアンの木鈴(もくれい)
"(抜粋)祈祷師達が踊りの時に持って振る楽器の一つがこの木鈴である。トーテムとして居る大鶉(おおうずら)を象徴化して彫ったもので、中には木の実などを入れてあるので、音色もふくみ音の柔らかさがあって儀式用としては最もふさわしいものである。"
(宮武辰夫著『世界原始藝術図集』第1輯第1巻より)

鈴としては音がなる用が足りて入ればと思うのですが、この木鈴にはとてもとても迫力のある顔(うずら)が二つも。どうしてうずら、鈴にうずら、儀式にうずら、と考え出したら不思議ですが、これらが宮武が直に触れて感じたのであろう"信仰的な變歪と必然性を持つ迫力"であり、彼が約20年追い求め続けた原始藝術の魅惑なのだと思います。



ではまた引き続き、ご紹介していきたいと思います。
ブログへのご来場ありがとうございました。

  • 世界原始民藝図集第1輯
  • アラスカ・エスキモーの木鈴
  • 注目すべきは、うずらの顔

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