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対照言語学的アプローチ
二言語を対照言語学的アプローチにより比較、対照し、両言語の発音、語彙、文法、表現、意味における共通点、類似点、相違点を明確にすることで、学習者は個々の言語の特性をより深く明確に理解することが出来る。
両言語の類似点と相違点
【発音】
英語のjudgeやvillegeなどにおけるjやgの発音は、[d?]のように[d]音が必ずはいる。しかし、フランス語の「私」を意味するjeには[d]音がなく、[?]だけなのである。この相違点に気づかせれば、英語の発音に慣れきっている学習者にもフランス語の正しいjeの発音を習得させることができる。
 
【語彙】
英語とフランス語の単語の間にはスペリングにおける一定の法則があり、それを覚えれば、英語からフランス語への移行、またフランス語から英語への移行がスムーズに行われ、語彙力増強が容易になる。例えば、以下の例を見てみよう。
 
 
英語のs-で始まっている語は、その部分をe-にかえることができる。また、フランス語の単語の語尾が-etで終わっている単語は、その部分を-estにかえると英語の語彙になる。このような規則性を気づかせれば、語彙の強化が可能となる。
 
【文法】
以下のような書き換えは、英文法において一般的なもので、that節を不定詞節に書き替えることができる。

(1) a. John believes that Mary is intelligent.
  b. John believes Mary to be intelligent.

しかし、フランス語では英語のthat節にあたるque節を不定詞に書き替えると非文法的な文となってしまう。

(2) a. Jean croit que Marie est intelligente.
  b. *Jean croit Marie etre intelligente.

このような相違点は二言語を比較対照し、それが明確に理解される。
 
【表現形式】
よく似た表現形式を取る動詞が、意味を少し変化させただけで、その表現形式を大きく変化させる場合がある。

(3) a. I missed the last train.
  b. J'ai manque le dernier train.

「乗り遅れる」の意味を表す場合、英語ではmissという動詞が用いられる。フランス語ではmanqueが用いられる。ところが、同じ動詞を用いて「さみしく思う」の意味で用いる場合、注意が必要である。

(4) a. I miss you.
  b. Tu me manques.

英語の場合は(4a)が示すように、「乗り遅れる」の意味でmissを用いた場合と全く同じ構文になる。ところがフランス語では、(4b)が示すように、英語では目的語として表されているものが、フランス語では主語として表されており、英語では主語だったものが、フランス語では目的語として表されている。このような相違点は二言語を比較対照することにおいて、最も強くその相違点を明らかにすることができる。
 
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