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本研究所では、2018年4月より新しい取り組みとして、客員研究員を含む研究員間の学問的な交流、意見交換、そして共同研究の可能性を探ることを目的とし、ラテンアメリカ研究所内研究会(名称:IELAK研究会)を開催しています。

これまでのIELAK研究会

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第16回:「「文明の闘い」の最前線としてのブラジル行き移民船—Listas de Bordoと移民乗客名簿を中心に—」

第16回:「「文明の闘い」の最前線としてのブラジル行き移民船—Listas de Bordoと移民乗客名簿を中心に—」

サントス港移民局の“Lista Geral de Passageiros”と海外興業株式会社「伯剌西爾行移民乗客名簿」という、ブラジルと日本双方の史料のクロスチェックから、日本の移民船航海における感染症発生の実態を明らかにした。そして、移民船における感染症流行とその予防や治療に、「文明の闘い」としての性格を見出し、1930年代ブラジルにおける排日運動を防疫・保健衛生の面から再検討する可能性を展望した。

発表者 根川 幸男
日時 2021年7月22日(木)
会場 ラテンアメリカ研究所【オンライン開催】
第15回:「ベネズエラ・チャベス革命における代表/表象の政治 民主主義の「味方」或いは「解放のポピュリズム」に関する一考察」

第15回:「ベネズエラ・チャベス革命における代表/表象の政治 民主主義の「味方」或いは「解放のポピュリズム」に関する一考察」

現代自由民主主義にとり両義的なポピュリズムとしてベネズエラ・チャベス政権を扱う。代表制民主主義において「代表されていない」と感じる人々や新自由主義政策で疲弊した一般庶民の声を代弁する形でチャベスは登場した。参加型民主主義を新憲法で制度化し、貧困解決や参加促進を目指した。然し、そうした制度改革は、政敵の排除による多元主義の欠如や自身の連続再選正当化をも招き入れた。同国の政治社会対立を分析したい。

発表者 林 和宏
日時 2021年5月21日(金)
会場 ラテンアメリカ研究所【オンライン開催】
第14回:「ペルーにおける最近の政治危機について 司法戦争、ワクチンゲート、そして大統領選挙」

第14回:「ペルーにおける最近の政治危機について 司法戦争、ワクチンゲート、そして大統領選挙」

本発表では、コロナ禍の中で生じたペルーのビスカラ政権の崩壊過程を、主として司法戦争(lawfare/guerra judicial/guerra jurídica)の観点から詳述した。また、サガスティ暫定政権のもとで発生したワクチンゲート(vacunagate)、そして研究会前日に投開票が行われた大統領選挙について短く述べた。

発表者 中沢 知史
日時 2021年4月12日(月)
会場 ラテンアメリカ研究所【オンライン開催】
第13回:「ブラジル都市部における人種的不平等と治安問題—ドラウジオ・ヴァレーラ著『カランヂル駅』を題材に—」

第13回:「ブラジル都市部における人種的不平等と治安問題—ドラウジオ・ヴァレーラ著『カランヂル駅』を題材に—」

ブラジルの都市部における犯罪者の多くは人種秩序の下位に置かれ、社会関係資本を持たない国内移民の子孫である。経済の悪化と治安の悪化は明確に結びついており、その結果、犯罪者に対する憎悪が人種偏見を強化している。発表者が翻訳したドラウジオ・ヴァレーラ著『カランジル駅—ブラジル最大の刑務所における囚人たちの生態』が執筆された背景や著者が同書に込めた思いを解説することで、ブラジルの治安問題の根源的な原因を探った。

発表者 伊藤 秋仁
日時 2021年3月10日(水)
会場 ラテンアメリカ研究所【オンライン開催】
第12回:「ベラクルス州南部の文化変容と維持:エステロ・ラボン遺跡の考古学調査による事例研究」

第12回:「ベラクルス州南部の文化変容と維持:エステロ・ラボン遺跡の考古学調査による事例研究」

2012年からのエステロ・ラボン遺跡の調査の目的はメソアメリカ先古典期のエリート層以外のオルメカ人の日常生活を明らかにしオルメカ社会全貌の解明に寄与する事である。これまでの発掘成果は古典期ビジャ・アルタ社会に関するデータがほとんどであった。これらのデータがベラクルス州南部におけるオルメカ社会からビジャ・アルタ社会への文化変容と維持の様相を理解する手助けとなり、発表ではこの点を中心に述べられ、今後の調査の方向性が示された。

発表者 古手川 博一
日時 2021年2月18日(木)
会場 ラテンアメリカ研究所【オンライン開催】
第11回:「古代人の匠:考古科学から見るピラミッドの建造」

第11回:「古代人の匠:考古科学から見るピラミッドの建造」

先スペイン期の建造物について述べる際、建築について、その様式の変化や発展からその時代の社会について語られる。これと関連し、本発表では中央メキシコに位置する古代都市・トラランカレカ遺跡出土の遺物を分析した考古科学の手法とその結果、ならびに解釈について述べた。

発表者 フリエタ マルガリータ・ロペス フアレス
日時 2020年12月10日(木)
会場 ラテンアメリカ研究所【オンライン開催】
第10回:「古代メキシコにおける「宇宙の都」の盛衰:トラランカレカ、テオティワカン、チョルーラ」

第10回:「古代メキシコにおける「宇宙の都」の盛衰:トラランカレカ、テオティワカン、チョルーラ」

メキシコ中央高原の形成期終末期に「宇宙の都」の建設が加速した。発端はポポカテペトル火山の大噴火(後70年頃)にあったが、壊滅的な被害はパラダイムシフトを誘発させた。これが「宇宙の都」の建設に拍車を掛けた。本発表ではこの社会変容について論じた。

発表者 嘉幡 茂
日時 2020年10月22日(木)
会場 ラテンアメリカ研究所【オンライン開催】
第9回:「先住民の固有的で異文化的な学校教育方法論の開発に向けて」

第9回:「先住民の固有的で異文化的な学校教育方法論の開発に向けて」

ラテンアメリカにおける先住民のための学校教育に関する政策の現状について議論した。とくに、先住民のための学校教育の特異性と質を高めることを目的として、教育心理学の観点から、先住民学校教育において用いられている教授法の適切性を検討した。

発表者 モイゼス・カルヴァーリョ
日時 2020年8月28日(金)
会場 ラテンアメリカ研究所【オンライン開催】
第8回:「グアテマラ総監領時代のカトリック布教に関する予備的考察」

第8回:「グアテマラ総監領時代のカトリック布教に関する予備的考察」

現中米五カ国を包含するグアテマラ総監領・植民地時代のフランシスコ会、ドミニコ会、メルセデス会、イエズス会の布教活動の地理的分布、修道会士と世俗司祭の布教をめぐる葛藤、混淆した先住民信仰の事例などについて述べた。

発表者 桜井 三枝子
日時 2020年2月14日(金)
会場 ラテンアメリカ研究所
第7回:「エネルギー移行と経済制度の転換についての考察—ラテンアメリカ研究へ向けて」

第7回:「エネルギー移行と経済制度の転換についての考察—ラテンアメリカ研究へ向けて」

ヨーロッパにおけるエネルギー移行についてのさまざまな研究アプローチを分析し、ラテンアメリカの再生可能エネルギーの状況についてのデータを見ながら、ラテンアメリカにおけるエネルギー移行を調べるための枠組みを考察した。

発表者 ユイス・バユス
日時 2019年12月18日(水)
会場 ラテンアメリカ研究所
第6回:「ニカラグアの文献資料の評価と地域への貢献」

第6回:「ニカラグアの文献資料の評価と地域への貢献」

本発表では、本研究所が獲得した学術研究振興基金採択研究課題「ニカラグアの考古学及び文献学資料評価と発展への応用—アメリカ地中海文化圏研究へのアプローチ—」(2015年度・2016年度)のもと、16世紀ニカラグアの文献資料を紹介し、その分析結果を報告した。

発表者 立岩 礼子
日時 2019年10月31日(木)
会場 ラテンアメリカ研究所
第5回:「中米における考古学と博物館仲介者とした実践的研究の評価と課題~プロジェクト・マティグアスの成果をもとに~」

第5回:「中米における考古学と博物館仲介者とした実践的研究の評価と課題~プロジェクト・マティグアスの成果をもとに~」

発表では2013年から開始した「アメリカ地中海文化圏研究」の中から、先スペイン期アメリカ地中海の交流に関する考古学的研究と題して、アメリカ地中海における「海の道」を視点に当該地域を5つ区分し、考古学資料を用いて「ヒトとモノの交流」の復元を試みた。

発表者 南 博史
日時 2019年7月4日(木)
会場 ラテンアメリカ研究所
第4回:「jíbarosからtaínosへ:プエルトリコにおけるHispanidadの変遷」

第4回:「jíbarosからtaínosへ:プエルトリコにおけるHispanidadの変遷」

米国のコモンウェルスであるプエルトリコにおける、1930年代に高揚したHispanidadに基づく人種混淆論が抱える今日的問題について分析し、この過程で生じているタイノ族による先住民文化と、黒人奴隷に端を発するアフロ文化のそれぞれ復興運動が、人種混淆論やコロニアリズムに与えるインパクトについて考察した。

発表者 牛島 万
日時 2019年2月28日(木)
会場 ラテンアメリカ研究所
第3回:「大西洋システムにおける19世紀ブラジル・コーヒー生産地域の社会経済的考察 —パライーバ川流域ヴァソーラス農園の軌跡—」

第3回:「大西洋システムにおける19世紀ブラジル・コーヒー生産地域の社会経済的考察 —パライーバ川流域ヴァソーラス農園の軌跡—」

18世紀末以降、リオのポルトガル人奴隷貿易商は大西洋に一大通商網を築く。19世紀に内陸のパライーバ川流域に奴隷制コーヒー生産地ヴァソーラスが誕生した。帝政時代に「カフェの都」となり、この発展がブラジルの内陸部と古都リオを結ぶことになる。

発表者 住田 育法
日時 2019年1月15日(金)
会場 ラテンアメリカ研究所
第2回:「マヤ王朝の断絶・変容における平民の役割:歴史人類学的アプローチ」

第2回:「マヤ王朝の断絶・変容における平民の役割:歴史人類学的アプローチ」

植民地時代の史料をもとに、後古典期後期のマヤ社会において、人口の大多数を占めていた平民が、王国の政治に大きな発言力を持ち、その決定を左右し得たことを示した。そしてそれは古典期終末の「マヤ文明の崩壊」研究に重要な見方を提供するはずであることも述べた。

発表者 大越 翼
日時 2018年9月20日(木)
会場 ラテンアメリカ研究所
第1回:「移民と人種の交差」

第1回:「移民と人種の交差」

ブラジルは、奴隷制を発展させ、黒人に対する白人の優越と支配を確立し、奴隷解放した後、ヨーロッパから大量の自発的移民を受け入れた。19世紀から20世紀前半の国家的な人種に対する意識の変遷をブラジルの移民の導入や社会上昇を背景に分析した。

発表者 伊藤 秋仁
日時 2018年6月29日(金)
会場 ラテンアメリカ研究所

京都外国語大学ラテンアメリカ研究所

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