2026/05/19 09:50:00 学術書『メディアの中の女性―文学、歴史、言語の世界』
教員ニュース
英米語学科
本学の教員9名が編著を担当した学術書『メディアの中の女性―文学、歴史、言語の世界』(Women and Media Perspectives from Literature, History and Linguistics)が出版されました。メディアに投影される女性像を文学・歴史・言語の三視点から考察した内容となっており、12の章と4つのコラムで構成されています。
英米語学科からも、4名の教員が章やコラムを執筆しています。以下、各執筆者による解説とコメントです。文学、メディア、言語学といった各教員の専門分野から「女性」「ジェンダー」について論じた大変興味深い内容となっています。本学図書館にもありますので、ぜひ、今後の学習の参考に!
坂本季詩雄教授
コラムA ロバート・フロストの作品における女性のイメージ 境界から生じる理解不能性
本コラムでは、ロバート・フロストの詩に描かれる「境界」に注目し、そこに表れるゴシック的想像力とジェンダーの問題を読み解いています。牧歌的で穏やかに見える田園世界の背後に潜む人間関係の亀裂や、男女間のすれ違いに着目することで、目には見えない葛藤の構造を浮かび上がらせました。加えて、アメリカ文学の伝統との関係にも触れながら、日常の中にひそむ不穏さとその意味について考察しています。
林姿穂教授
第3章 ナサニエル・ホーソーンの「イーサン・ブランド」に描かれる女性と自然
本論文は、ホーソーンの短編「イーサン・ブランド」を中心に、「許されざる罪」という主題を軸として作品世界を読み解くものです。とりわけ、エスターという女性像や、女性のイメージをまとった自然界の描写に注視し、男性の知的欲望や権力によって生じる女性への抑圧を浮き彫りにしています。さらに、聖書的概念との比較を通じて、ホーソーン文学に通底する罪の本質を解明し、人間の内面に潜むエゴイズムと倫理の問題に迫っています。
ウルスラ・フレイ講師
第8章 20世紀末の日本のテレビコマーシャルが映し出す働く女性のイメージ
本論文では、1980〜1990年代の日本のテレビCMを取り上げ、働く女性の描かれ方と社会の価値観との関係を明確にすることを目的としています。CMにおいて女性がどのように表象されてきたのかを年代ごとに追い、その変化の背景にある時代意識や文化的影響に光を当てました。固定観念の中にある女性のイメージと新しい女性像が交錯する中で、CMにおける女性像がどのように移り変わってきたのかを読み解いています。
佐藤晶子教授
第10章 『リア王』邦訳にみるジェンダー表現の変遷 女性ことばの使用を中心に
翻訳における「女性ことば」に着目し、とりわけシェイクスピアの作品である『リア王』の複数の邦訳を通して、ジェンダー意識の変遷を通時的に分析しました。英語には明示されにくいジェンダー表現が、日本語訳の中でどのように付加・変化してきたのかを検討し、翻訳者の価値観や時代背景、読者の期待が言語表現に与える影響を考察しています。さらに、翻訳を文化的・社会的実践として捉え直し、ジェンダー観の形成や再生産における翻訳の役割についても考察しています。翻訳研究とジェンダー研究を横断しながら、言語と社会の関係性を探究する面白さが伝わればと思います。
本学の藤本幸治先生が、『メディアの中の女性』の書評をご寄稿くださいました。以下は言語文化表象研究会の機関誌です。定期的に研究会なども行っており学生の参加も可能です。こちらのサイトで活動内容の紹介や研究会の日時をお知らせしています。ぜひ、いろいろな先生方の研究発表を聞いて、ゼミを選んだり卒業論文のテーマを絞るきっかけにしてみてください。
言語文化表象研究会機関誌(京都外国語大学 国際言語平和研究所)
『言語文化・表象研究会会報(e-book)』
言語文化表象研究会(京都外国語大学 国際言語平和研究所)
ウェブサイト
英米語学科からも、4名の教員が章やコラムを執筆しています。以下、各執筆者による解説とコメントです。文学、メディア、言語学といった各教員の専門分野から「女性」「ジェンダー」について論じた大変興味深い内容となっています。本学図書館にもありますので、ぜひ、今後の学習の参考に!
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坂本季詩雄教授
コラムA ロバート・フロストの作品における女性のイメージ 境界から生じる理解不能性
本コラムでは、ロバート・フロストの詩に描かれる「境界」に注目し、そこに表れるゴシック的想像力とジェンダーの問題を読み解いています。牧歌的で穏やかに見える田園世界の背後に潜む人間関係の亀裂や、男女間のすれ違いに着目することで、目には見えない葛藤の構造を浮かび上がらせました。加えて、アメリカ文学の伝統との関係にも触れながら、日常の中にひそむ不穏さとその意味について考察しています。
林姿穂教授
第3章 ナサニエル・ホーソーンの「イーサン・ブランド」に描かれる女性と自然
本論文は、ホーソーンの短編「イーサン・ブランド」を中心に、「許されざる罪」という主題を軸として作品世界を読み解くものです。とりわけ、エスターという女性像や、女性のイメージをまとった自然界の描写に注視し、男性の知的欲望や権力によって生じる女性への抑圧を浮き彫りにしています。さらに、聖書的概念との比較を通じて、ホーソーン文学に通底する罪の本質を解明し、人間の内面に潜むエゴイズムと倫理の問題に迫っています。
ウルスラ・フレイ講師
第8章 20世紀末の日本のテレビコマーシャルが映し出す働く女性のイメージ
本論文では、1980〜1990年代の日本のテレビCMを取り上げ、働く女性の描かれ方と社会の価値観との関係を明確にすることを目的としています。CMにおいて女性がどのように表象されてきたのかを年代ごとに追い、その変化の背景にある時代意識や文化的影響に光を当てました。固定観念の中にある女性のイメージと新しい女性像が交錯する中で、CMにおける女性像がどのように移り変わってきたのかを読み解いています。
佐藤晶子教授
第10章 『リア王』邦訳にみるジェンダー表現の変遷 女性ことばの使用を中心に
翻訳における「女性ことば」に着目し、とりわけシェイクスピアの作品である『リア王』の複数の邦訳を通して、ジェンダー意識の変遷を通時的に分析しました。英語には明示されにくいジェンダー表現が、日本語訳の中でどのように付加・変化してきたのかを検討し、翻訳者の価値観や時代背景、読者の期待が言語表現に与える影響を考察しています。さらに、翻訳を文化的・社会的実践として捉え直し、ジェンダー観の形成や再生産における翻訳の役割についても考察しています。翻訳研究とジェンダー研究を横断しながら、言語と社会の関係性を探究する面白さが伝わればと思います。
本学の藤本幸治先生が、『メディアの中の女性』の書評をご寄稿くださいました。以下は言語文化表象研究会の機関誌です。定期的に研究会なども行っており学生の参加も可能です。こちらのサイトで活動内容の紹介や研究会の日時をお知らせしています。ぜひ、いろいろな先生方の研究発表を聞いて、ゼミを選んだり卒業論文のテーマを絞るきっかけにしてみてください。
言語文化表象研究会機関誌(京都外国語大学 国際言語平和研究所)
『言語文化・表象研究会会報(e-book)』
言語文化表象研究会(京都外国語大学 国際言語平和研究所)
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出版記念パーティにて、開文社の丸小社長とともに本書の完成を祝いました






