2026/03/11 10:20:00 TEDトーク字幕翻訳(卒業研究)
学生ニュース
英米語学科
本学では、全学生がゼミに所属し、4年生全員が卒業研究に取り組みます。本年度、翻訳をテーマとするゼミでは、英米語学科の学生2名が、卒業研究としてTEDトークの日本語字幕翻訳を行いました。
TEDとは、「Ideas Worth Spreading(広める価値のあるアイデア)」をコンセプトに、世界各地で著名人や専門家がプレゼンを行い、その動画を世界中に発信しているプラットフォームです。英語教育の分野でも、社会的・文化的な教養を高めつつ生きた英語に触れられる教材として広く活用されています。TEDトークには多言語の字幕がつけられていますが、その翻訳はTED Translatorとして登録されたボランティアによって行われています。
翻訳は、単に英語を日本語に置き換えるだけでなく、話者の意図や文脈を考えながら言葉を選んでいく作業です。特に字幕翻訳は字数制限があるため、どの情報を伝えるべきか選択の判断が難しいのが、通常の翻訳と大きく違うところです。また、内容理解や事実確認のためのリサーチも欠かせません。プロの翻訳者は、多くの場合、言語変換よりもリサーチに多くの時間をかけると言われています。
今回卒業研究に取り組んだ2名の学生もTEDの登録翻訳者となり、専用の字幕作成ツールを使って英日字幕翻訳に取り組みました。以下は、学生本人による、各自が担当したトークの紹介と、翻訳プロジェクトの感想です。動画のリンクもつけていますので、学生の字幕とともにぜひお楽しみください!
英米語学科4年 上杉彩花
「It’s time to rethink the role of First Lady」(TED Women 2023) イリナ・カラマノス・アドリアン(チリの元ファースト・レディ)
【トーク概要】 チリの元ファーストレディ、イリナ・カラマノス・アドリアンのトークです。彼女は、元々ファーストレディになるつもりではありませんでした。しかし、その地位に就いた後、ジェンダーの視点から様々な疑問を抱き改革を始めます。自身の経験を踏まえ、ファーストレディのあり方を考え直すことを、トークでは呼びかけます。
【感想】 「政治」という難しいテーマに、「チリ」というあまり馴染みのない国についてのスピーチだったため、情報収集にとても苦戦しました。出てくる単語がそれぞれとても難しく、どう日本語に落とし込むのが最善か悩みました。そして、今まで疑問にさえ抱いたことのなかったファーストレディの役割についても学ぶ必要がありました。難しい翻訳でしたが、自分の訳がついた動画を見ると達成感がありました。とてもいい経験になりました。
上杉彩花さんの他のTED翻訳動画
「性転換から学んだ女性という存在」ポーラ・ストーン・ウィリアムズ
英米語学科4年永田愛梨
「AIで時空を超え愛する故人と繋がる」 (TED2024) エイミー・カーツワイル(アメリカの漫画家・回想録作家)
【トーク概要】 「もし過去が蘇るとしたら?」「亡くなった人間に再び会えるとしたら?」—そんなSF世界のような物語を実現させるため、漫画家のエイミー・カーツワイルは、未来学者の父と共にAIによるタイムトラベルを目指しました。面識のない亡き祖父が残した文書をAIに学習させることで、祖父のチャットボットを作ることができるのか、時空を超えて祖父と繋がることができるのか。現代のテクノロジーを使って過去に命を吹き込むAIにより実現したタイムトラベルについてのトークです。
【感想】 翻訳の定義の認識が180度変わった研究でした。単なる言語変換だけでは成り立たず、スピーカーの背景知識や歴史や文化についての知識、固有名詞やジョークの知識など、英語の単語を調べるよりも、背景知識習得に時間を費やしたかと思います。そして何よりも、語数制限という制約の中で、スピーカーの意図に最も相応しい日本語で表現することに苦労しました。翻訳には言語知識だけでなく、背景知識、情報収集力、表現力、想像力、発想力など想像以上に多方面な能力が求められるのだと感じました。大変ではありましたが、京都外国語大学での4年間の学びを活かす非常に有意義な研究となりました。
永田愛梨さんの他のTED翻訳動画
「愛は人をどう変えるのか」カリッサ・チャザマコノ
TEDとは、「Ideas Worth Spreading(広める価値のあるアイデア)」をコンセプトに、世界各地で著名人や専門家がプレゼンを行い、その動画を世界中に発信しているプラットフォームです。英語教育の分野でも、社会的・文化的な教養を高めつつ生きた英語に触れられる教材として広く活用されています。TEDトークには多言語の字幕がつけられていますが、その翻訳はTED Translatorとして登録されたボランティアによって行われています。
翻訳は、単に英語を日本語に置き換えるだけでなく、話者の意図や文脈を考えながら言葉を選んでいく作業です。特に字幕翻訳は字数制限があるため、どの情報を伝えるべきか選択の判断が難しいのが、通常の翻訳と大きく違うところです。また、内容理解や事実確認のためのリサーチも欠かせません。プロの翻訳者は、多くの場合、言語変換よりもリサーチに多くの時間をかけると言われています。
今回卒業研究に取り組んだ2名の学生もTEDの登録翻訳者となり、専用の字幕作成ツールを使って英日字幕翻訳に取り組みました。以下は、学生本人による、各自が担当したトークの紹介と、翻訳プロジェクトの感想です。動画のリンクもつけていますので、学生の字幕とともにぜひお楽しみください!
(ゼミ担当教員:ラムスデン多夏子)
********************************************
英米語学科4年 上杉彩花
「It’s time to rethink the role of First Lady」(TED Women 2023) イリナ・カラマノス・アドリアン(チリの元ファースト・レディ)
【トーク概要】 チリの元ファーストレディ、イリナ・カラマノス・アドリアンのトークです。彼女は、元々ファーストレディになるつもりではありませんでした。しかし、その地位に就いた後、ジェンダーの視点から様々な疑問を抱き改革を始めます。自身の経験を踏まえ、ファーストレディのあり方を考え直すことを、トークでは呼びかけます。
【感想】 「政治」という難しいテーマに、「チリ」というあまり馴染みのない国についてのスピーチだったため、情報収集にとても苦戦しました。出てくる単語がそれぞれとても難しく、どう日本語に落とし込むのが最善か悩みました。そして、今まで疑問にさえ抱いたことのなかったファーストレディの役割についても学ぶ必要がありました。難しい翻訳でしたが、自分の訳がついた動画を見ると達成感がありました。とてもいい経験になりました。
上杉彩花さんの他のTED翻訳動画
「性転換から学んだ女性という存在」ポーラ・ストーン・ウィリアムズ
********************************************
英米語学科4年永田愛梨
「AIで時空を超え愛する故人と繋がる」 (TED2024) エイミー・カーツワイル(アメリカの漫画家・回想録作家)
【トーク概要】 「もし過去が蘇るとしたら?」「亡くなった人間に再び会えるとしたら?」—そんなSF世界のような物語を実現させるため、漫画家のエイミー・カーツワイルは、未来学者の父と共にAIによるタイムトラベルを目指しました。面識のない亡き祖父が残した文書をAIに学習させることで、祖父のチャットボットを作ることができるのか、時空を超えて祖父と繋がることができるのか。現代のテクノロジーを使って過去に命を吹き込むAIにより実現したタイムトラベルについてのトークです。
【感想】 翻訳の定義の認識が180度変わった研究でした。単なる言語変換だけでは成り立たず、スピーカーの背景知識や歴史や文化についての知識、固有名詞やジョークの知識など、英語の単語を調べるよりも、背景知識習得に時間を費やしたかと思います。そして何よりも、語数制限という制約の中で、スピーカーの意図に最も相応しい日本語で表現することに苦労しました。翻訳には言語知識だけでなく、背景知識、情報収集力、表現力、想像力、発想力など想像以上に多方面な能力が求められるのだと感じました。大変ではありましたが、京都外国語大学での4年間の学びを活かす非常に有意義な研究となりました。
永田愛梨さんの他のTED翻訳動画
「愛は人をどう変えるのか」カリッサ・チャザマコノ








