2023/08/06 11:10:00 留学インタビュー(西塙彩乃さん:マレーシアHELP大学)
学生ニュース
英米語学科
今回の英米語学科ブログでは、昨年8月から今年5月まで休学をして、マレーシア・クアラルンプールのHELP大学に留学した英米語学科4年生の西塙彩乃さんを紹介します。教員を目指す西塙さんは、留学先に英語圏ではなくあえて非英語圏を選び、教育学を学べる大学を選びました。同じく英米語学科で教員を目指す3年生の川島歩美さんが、帰国前の西塙さんをオンラインでインタビューし、記事を執筆してくれました。
まず初めに、留学についてお伺いします。留学期間や留学先の大学、場所などについて教えてください。
ー 留学期間は去年の8月から今年の5月までの2学期間で、マレーシアのクアランプールにあるHELP大学の教育学部で、TESL(Teaching English as a Second Language/第二言語教育)について勉強しています。大学の授業は1週間に5コマあります。一見、授業数が少なくない?と感じるかもしれませんが、1コマが3時間あり、そこで出されるケーススタディやグループワークなどの課題、さらに私は言語の壁もあり、英語の勉強もしなければならないので、とても大変でした。
クアランプールはどんなところですか? また、そこではどのように生活していますか?
ー クアランプールのいいところは、食文化が多様であるという点です。マレーシアは多国籍国家で本当にたくさんの人種が集まっているので、中華、マレーシア、インド料理や、すき家といった日本のお店などがたくさんあります。ですので、食生活には困ることはなかったです。私生活については、授業内で仲良くなった友達と一緒にショッピングをしたり、車を持っている友達と公園に行ったり、ちょっと美味しいご飯を食べに行ったりしています。もう一つ、マレーシアの魅力的なところは、物価がとても安いということです。一日500円で生活できたり、寮の約半年分の費用が約2万円ほどなので、留学費用について不安に感じている学生さんにはとてもおすすめの留学先だと思います。さらに、他の国に旅行に行くのに場所的にとても便利だというのもクアラルンプールの魅力的なところです。私は、オーストラリアに行ってきましたが、飛行機で1時間、費用は片道1万円くらいで行くことができました。
なぜ、留学先にマレーシアを選ばれたのか教えてください。
ー 日本と同じように、第二言語として英語を学ぶ国の英語教育について知りたくなったからです。第二言語として英語を学ぶアジア圏の英語教育の方法を知れば、日本の英語教育に必要なこと、欠けていることなどを知ることができると思いました。また私は、ゼミで、アジア圏に住む人々の性に対する見方や現状などについて調べており、多種多様な人種が集まるマレーシアがこの研究の調査先に最適だと感じたからです。
今回は大学を休学して留学されていますが、留学の準備は大変でしたか。留学に向けてどんな勉強をしたのか、どんな準備をしたのかを教えてください。
ー 留学準備にあたって、大変だったと感じることはあまりありませんでしたが、気を付けておくべきことはビザの取得だったと思います。私の場合、マレーシアのビザを取得するのに4か月ほどかかり、思ったより時間が必要だったので少し焦りました。勉強については、留学条件に必要な英語資格がIELTS 5.5だったので、それに向けて勉強していたという感じです。ひたすら過去問を解いて、その時に出てきた新出単語は必ず抑えるようにしたり、BBCのラジオを聞いてリスニングを強化したりしていました。
次に、マレーシアの英語教育の特徴について教えてください。
ー マレーシアには日本とは違って、多種多様な人種の人々がたくさんいます。地域や人種によって通う学校が違い、英語教育に限らず教育の格差がまだまだあるなと感じています。でも、マレーシア人全体を見ると、英語を話せる人はかなりいると感じます。マレーシアの学校では、英語以外の授業を英語で受けることもできるので、日本の学校よりも英語に触れる機会が多いことがその理由だと思います。
マレーシアの生徒の英語学習に対するモチベーションや授業の雰囲気はどんな感じですか?
ー マレーシアに住む人々にとって英語は生活の一部なので、英語を積極的に話すという習慣が身についています。なので、日本人のように英語を話すことに対して躊躇したり、恥ずかしがっている生徒はほとんどいません。ミスを恐れずに自身の第一語言語と混ぜて話しているように思います。その反面、多言語国家だからこそ教育現場で問題になっていることがあります。それは一つの言語しか話すことができないモノリンガルの子供たちが多言語を話すマルチリンガルの子供たちによって言語的に疎外感を感じさせられることです。マルチリンガルの子供たちがモノリンガルの子供たちにとって理解できない言語を中心に使用したり、モノリンガルであることを理由にして仲間はずれにしたりすることが近年問題になってきています。
マレーシアでの留学や研究活動などを通して、日本の英語教育に必要なものは何だと思いますか?
ー 日本の英語教育に必要な要素はいくつかありますが、一番必要なものは「英語教師に対する教育」だと思います。日本の英語教員には、「先生が英語を話すことができなければならない」という意識が薄すぎると感じています。そして、日本には、高い英語の技術を持つ教師を養成するプログラムが少ないことも原因の一つではないかと思います。英語教員の英語に対する意識を高めることが日本の英語教育を向上させるために必要だと留学を経験して学びました。また、英語を使う機会をもっと増やすべきです。英語以外の授業を英語で行ったり、日常の学校生活に英語を取り入れるなどをしてからこそ、やっと英語教育が進んでいくのではないかなと思います。
外大生へのアドバイスはありますか?
ー 大学生の今しかできないことを皆さんにはやってほしいなと思います。例えば、大学のイベントに積極的に参加したり学外の活動に参加したりして色々な人と出会って話すことは、視野を広げて自分の可能性を広げるきっかけになります。そのうえで、英語だけではなく中国語やフランス語などのたくさんの言語を学ぶことは、世界中の人たちと繋がる時の武器になり、話すきっかけにもなります。私は、留学前の外大の授業で、フランス語、スペイン語、ベトナム語の授業を取っていました。それぞれ少しずつの知識しかありませんでしたが、一言だけでも話すことができたら、友達を作る機会になっていたので、すごく良かったなと感じています。なので、少しでも多くの言語に触れておくことはさらに人生を豊かにすることへと繋がると思います。
*写真「HELP大学の自習エリア」: HELP大学ウェブサイトより
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まず初めに、留学についてお伺いします。留学期間や留学先の大学、場所などについて教えてください。
ー 留学期間は去年の8月から今年の5月までの2学期間で、マレーシアのクアランプールにあるHELP大学の教育学部で、TESL(Teaching English as a Second Language/第二言語教育)について勉強しています。大学の授業は1週間に5コマあります。一見、授業数が少なくない?と感じるかもしれませんが、1コマが3時間あり、そこで出されるケーススタディやグループワークなどの課題、さらに私は言語の壁もあり、英語の勉強もしなければならないので、とても大変でした。
クアランプールはどんなところですか? また、そこではどのように生活していますか?
ー クアランプールのいいところは、食文化が多様であるという点です。マレーシアは多国籍国家で本当にたくさんの人種が集まっているので、中華、マレーシア、インド料理や、すき家といった日本のお店などがたくさんあります。ですので、食生活には困ることはなかったです。私生活については、授業内で仲良くなった友達と一緒にショッピングをしたり、車を持っている友達と公園に行ったり、ちょっと美味しいご飯を食べに行ったりしています。もう一つ、マレーシアの魅力的なところは、物価がとても安いということです。一日500円で生活できたり、寮の約半年分の費用が約2万円ほどなので、留学費用について不安に感じている学生さんにはとてもおすすめの留学先だと思います。さらに、他の国に旅行に行くのに場所的にとても便利だというのもクアラルンプールの魅力的なところです。私は、オーストラリアに行ってきましたが、飛行機で1時間、費用は片道1万円くらいで行くことができました。
なぜ、留学先にマレーシアを選ばれたのか教えてください。
ー 日本と同じように、第二言語として英語を学ぶ国の英語教育について知りたくなったからです。第二言語として英語を学ぶアジア圏の英語教育の方法を知れば、日本の英語教育に必要なこと、欠けていることなどを知ることができると思いました。また私は、ゼミで、アジア圏に住む人々の性に対する見方や現状などについて調べており、多種多様な人種が集まるマレーシアがこの研究の調査先に最適だと感じたからです。
今回は大学を休学して留学されていますが、留学の準備は大変でしたか。留学に向けてどんな勉強をしたのか、どんな準備をしたのかを教えてください。
ー 留学準備にあたって、大変だったと感じることはあまりありませんでしたが、気を付けておくべきことはビザの取得だったと思います。私の場合、マレーシアのビザを取得するのに4か月ほどかかり、思ったより時間が必要だったので少し焦りました。勉強については、留学条件に必要な英語資格がIELTS 5.5だったので、それに向けて勉強していたという感じです。ひたすら過去問を解いて、その時に出てきた新出単語は必ず抑えるようにしたり、BBCのラジオを聞いてリスニングを強化したりしていました。
次に、マレーシアの英語教育の特徴について教えてください。
ー マレーシアには日本とは違って、多種多様な人種の人々がたくさんいます。地域や人種によって通う学校が違い、英語教育に限らず教育の格差がまだまだあるなと感じています。でも、マレーシア人全体を見ると、英語を話せる人はかなりいると感じます。マレーシアの学校では、英語以外の授業を英語で受けることもできるので、日本の学校よりも英語に触れる機会が多いことがその理由だと思います。
マレーシアの生徒の英語学習に対するモチベーションや授業の雰囲気はどんな感じですか?
ー マレーシアに住む人々にとって英語は生活の一部なので、英語を積極的に話すという習慣が身についています。なので、日本人のように英語を話すことに対して躊躇したり、恥ずかしがっている生徒はほとんどいません。ミスを恐れずに自身の第一語言語と混ぜて話しているように思います。その反面、多言語国家だからこそ教育現場で問題になっていることがあります。それは一つの言語しか話すことができないモノリンガルの子供たちが多言語を話すマルチリンガルの子供たちによって言語的に疎外感を感じさせられることです。マルチリンガルの子供たちがモノリンガルの子供たちにとって理解できない言語を中心に使用したり、モノリンガルであることを理由にして仲間はずれにしたりすることが近年問題になってきています。
マレーシアでの留学や研究活動などを通して、日本の英語教育に必要なものは何だと思いますか?
ー 日本の英語教育に必要な要素はいくつかありますが、一番必要なものは「英語教師に対する教育」だと思います。日本の英語教員には、「先生が英語を話すことができなければならない」という意識が薄すぎると感じています。そして、日本には、高い英語の技術を持つ教師を養成するプログラムが少ないことも原因の一つではないかと思います。英語教員の英語に対する意識を高めることが日本の英語教育を向上させるために必要だと留学を経験して学びました。また、英語を使う機会をもっと増やすべきです。英語以外の授業を英語で行ったり、日常の学校生活に英語を取り入れるなどをしてからこそ、やっと英語教育が進んでいくのではないかなと思います。
外大生へのアドバイスはありますか?
ー 大学生の今しかできないことを皆さんにはやってほしいなと思います。例えば、大学のイベントに積極的に参加したり学外の活動に参加したりして色々な人と出会って話すことは、視野を広げて自分の可能性を広げるきっかけになります。そのうえで、英語だけではなく中国語やフランス語などのたくさんの言語を学ぶことは、世界中の人たちと繋がる時の武器になり、話すきっかけにもなります。私は、留学前の外大の授業で、フランス語、スペイン語、ベトナム語の授業を取っていました。それぞれ少しずつの知識しかありませんでしたが、一言だけでも話すことができたら、友達を作る機会になっていたので、すごく良かったなと感じています。なので、少しでも多くの言語に触れておくことはさらに人生を豊かにすることへと繋がると思います。
*写真「HELP大学の自習エリア」: HELP大学ウェブサイトより
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大学のクラスメートたちと
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HELP大学の自習エリア
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マレーシアと日本をつないでオンラインインタビュー(左:西塙さん, 右:川島さん)






