HOME > 展示目録 > 第2部. ポルトガルの偉大な日本研究者、モラエスの作品



MORAES, Wenceslau de

Ó-Yoné e Ko-Haru
Porto, 1923.


モラエス 『おヨネとコハル』


 モラエスの著書の9冊目にあたる本書は、彼が62歳の秋から66歳の1 月にかけて著した作品を集録したもので、永遠に去り逝く愛人への追慕が生々しく描き出されている。『徳島の盆踊』がおヨネの追慕の作品であるとするなら、本書はコハルのそれの作品と言えるであろう。モラエスは本書の巻末でも述べているように、愛に生き、愛に死んだ詩人であった。日本を心から愛し、日本土着の文化の中に自らを埋没させようとした一人のヨーロッパ人であった。「ただ愛されなかったことだけが心残りであった」と述べているように、愛した女性が荼毘に付された後も、モラエスの愛は少しも減ずることなく、かえって溺愛の形さえとっている。


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