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5 本人の口述を纏めたナポレオン伝記

LAS CASES, Emmanuel-Auguste-Dieudonné, comte de

Mémorial de Sainte-Hélène

2 vols. Paris, 1842.

ラス・カーズ『セント・ヘレナ覚書』

 1814年に退位してエルバ島に追放されていたナポレオンは、ヨーロッパ諸国が対フランス政策で利害が対立していた1815年に同島を脱出して皇帝の地位へ復帰する。しかし、フランス軍がワーテルローでイギリス軍とプロイセン軍に敗れると、ナポレオンは地中海にあるイギリス領セント・ヘレナ島で軟禁され、この地で終焉を迎えることになる。
 本書は彼の皇帝時代からの側近であったラス・カーズ(1766-1842)が、セント・ヘレナ島でナポレオン自身の口述によって書いた回想録である。これは彼の世界観、歴史観、人生観を示すもので、「ナポレオン伝説の福音書」とまでいわれている。
 なお、元皇帝の回想録にふさわしく、装丁は紫色のモロッコ皮が使われ、金色の模様と文字の表紙と背表紙、さらに、三方金で全2巻が作られている。この書物がパリで刊行されたのは、ナポレオンが没した21年後の1842年であり、日本でも明治四十五(1912)年に前田長太によって『聖ヘレナに於けるナポレオン回想録』として翻訳、刊行された。
                            (27×19cm×2 vols.)

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