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2 イギリス人、風刺のきいたナポレオン伝記を刊行

[COMBE, William](Doctor Syntax)& CRUIKSHANK, G[eorge]

The life of Napoleon, a Hudibrastic poem in fifteen cantos

London, 1815.

クームとクルックシャンク『ナポレオンの生涯』

 本書はイギリスでドクター・シンタックスを名乗ったウィリアム・クーム(William Combe, 1742-1823)が作った15編の詩歌とジョージ・クルックシャンク(George Cruikshank, 1792-1878)の30の彩色印画を挿絵として作られたナポレオンの豪華本伝記である。クームは『シンタックス博士の絵本漫遊記』で名を挙げた人物で絵や詩を得意とした著述家である。また、クルックシャンクは兄のロバートと共に18世紀から 19世紀にかけて活躍した風刺画家で、ディケンズの『オリバー・ツイスト』の挿絵を描いている。
 本書の表題紙上でクームはユーモアのセンスからか、自分の名を出さずにドクター・シンタックスとしており、クルックシャンクはナポレオンの栄光と没落の人生をコルシカ島から縄梯子でフランス国旗の頂点へと上り詰めて得意げな表情から、セント・ヘレナ島へ落ちて考え込んでいる様子を描き、この書物への入り口を飾っている。本書は1815年に出版された初版であるが、ナポレオンが同年にワーテルローで敗れて完全な失脚をしたのちに完成させたものと考えられ、イギリス人による風刺のきいた書物である。
                               (25×17 cm)

 所蔵情報 (蔵書検索書誌詳細画面)


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