著者シャンポリオン(Champollion, Jean-François, 1790-1832)はフランスの言語学者で考古学者。幼いころから語学に才能を示し、ヘブラ
イ語、アラビア語、シリア語、さらにエジプトのコプト語などに通じていた。ナポレオンのエジプト遠征に刺激されてエジプト研究の道に入ると、18歳でグルノーブル大学歴史学科の助教授となり、ロゼッタ・ストーンに刻まれたヒエログリフの解読に携わって1822年にそれを成功させた。
本書は古代エジプトの象形文字体系の研究書として、ヒエログリフを宗教文字と捉え、その文字上の要素と文字と文字との様々な組み合わせや、自分たちの研究システムと他のエジプトのグラフィカルな方法との関係を書いたものである。ロゼッタ・ストーン上のヒエログリフ解読2年後の著作で、図版と説明を内容とする全2巻からなる初版である。
(26×16cm×2 vols.)
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