ナポレオンのエジプト遠征軍の多くの人が目にしたと思われる植物パピルスは、ナイル川河中に繁茂していたカヤツリグサ科の大型の多年草で、学名をCyperus Papyrusという。エジプトの地に住んだ人々が
最初にパピルスを使って文字を書き始め、エジプト文明の発展と共に改善されて受け継がれてきたといわれる。その起源は紀元前3千年も前に遡るとされ、以後、茎を開き表面を交差させて帯状にし、乾燥させて糊付けをしたものが大量に生産され、地中海沿岸の国や地域で使われてきた。ローマ教皇庁では11世紀の半ばころまでパピルスを記録媒体の一つとして用いられた。ここに出展した本学所蔵のものは8世紀から11世紀ころのものと考えられる。
なお、このパピルスはヨーロッパ言語の「紙」の語源といわれている。
(frame 45×37cm)