HOME > 展示目録 > II. 日仏修好通商条約の締結後に刊行されたフランス人による書物(1900年まで)



PAPINOT, [Jacques] E[dmond-Joseph]
Dictionnaire japonais-français des
noms principaux de l'histoire et de la géographie du Japon

Hong Kong, 1899.


パピノ 『日本歴史地理辞典』

 この辞典の編纂者ジャック・パピノ(1860-1942)はフランス北東部のセーヌ河畔にある町シャロンで生まれた。幼くして両親を亡くし祖母や従姉妹に育てられ、子供のための神学校を卒業。1885年にパリ外国宣教会に入り、1886年に司祭に叙されている。同年(明治十九年)に来日して関東以北を管轄する北緯聖会に配属された。赤羽や麻布の教会で働いたのち、東京神学校で教鞭をとり、多くの科目を担当したといわれる。その後、小川町教会では聖堂を設計し、さらに、山形県の鶴岡など多くの教会建設の聖堂設計に携わっている。一方ではローマ字版の聖歌編集の編纂も行うなど、幅広い知識をいかんなく発揮した。1911(明治四十四)年に、約二十五年間滞在した日本を離れて香港へ赴任し、教会誌の発行などに尽力し、パリに戻って外国宣教会本部の出版物の編集業務を担当した。
 本書は1899(明治三十二)年に香港で刊行された初版で、パピノが日本に赴任して以来約十二年間の滞在で得た知識と文献調査をもとに編纂したものである。この歴史地理辞典が刊行されてからは、パピノ自身がこれを携えて日本各地を巡ったといわれ、1906(明治三十九)年に新たに知った事柄を加えた改訂版を出している。また、1910(明治四十三)年に英語版が出版され、1927(昭和二)年に英語改訂版が作られた。


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